【農林水産省「革新的技術創造促進事業」研究拠点に採択】
岡山大学は6月27日、農林水産省「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」の研究拠点に採択されました。本事業は、医学、工学、理学など様々な異分野との境界領域が数多く存在する農林水産・食品産業において、異分野領域との融合共同研究を前面に打ち出し、新たな発想のもと、革新的な技術創造促進を目指します。
本学は、理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発分野において、「先導・革新的人工核酸結合タンパク質を用いたウイルス不活性化技術の確立と社会実装」(研究代表者:世良貴史・大学院自然科学研究科(工学系)教授)をテーマに、企業とコンソーシアムを形成し、
①RNAウイルスを認識する人工RNA結合タンパク質デザイン法の確立
②抗インフルエンザタンパク質製剤の開発
③ウイルス耐性小麦の創出
④ウイルス簡易検査キットで日常的に使用されているイムノクロ マト法の高感度検知技術の確立
などを目指します。
コンソーシアム名は「革新的ウイルス不活性化技術研究コンソーシアム(仮称)」。コンソーシアムの全体統括役であるコンソーシアム・プログラム・ディレクター(CPD)には山本進一理事(研究担当)・副学長が、同コンソーシアムの研究管理総括役であるコンソーシアム・プログラム・マネージャー(CPM)を佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーターが担い、事業運営機関である独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)のプログラム・オフィサー(PO)と緊密に連携。戦略的に研究と社会実装を進めます。
本学では、これまでに先導的な異分野研究機関である「岡山大学異分野融合先端研究コア」の運営やフューチャーセッション(Future Session)、シーズ・ニーズワークショップなど、異分野研究分野で様々な取り組みと実績を残してきています。
また、文部科学省の「研究大学強化促進事業」、厚生労働省の「臨床研究中核病院」(岡山大学病院)に選定され、文部科学省の「全国共同利用・研究拠点」(岡山大学資源植物科学研究所)を有しており、農学・植物系でこの3つの強みを持つ“わが国唯一の研究機関”です。この強みを最大限に利活用し、社会を革新する技術創造を促進させます。
(左から)コンソーシアム・プログラム・ディレクター(CPD)を務める山本進一理事(研究担当)・副学長、コンソーシアム・プログラム・マネージャー(CPM)を務める佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター、研究代表者の世良貴史大学院自然科学研究科(工学系)教授
【ワークショップと公募(補完)研究公募について】
本学の拠点研究機関と共に事業達成を目指す「公募(補完)研究」を公募する予定です。公募に先立ち、7月14日(月曜日)に東京都千代田区内神田のTKP大手町ビジネスセンターにおいて、ワークショップを開催いたします。
本事業ならびに公募(補完)研究公募にご興味、ご関心がある機関、研究者の方々のご来場を心よりお待ちしております。 (ワークショップのお問い合わせ先は、生研センターとなります)
< 概 要 >
革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発
・開催日時:2014年7月14日(月曜日)13時00分~
・開催場所:TKP大手町ビジネスセンター(東京都千代田区内神田2-1-2 第5中央ビル)
・お問い合わせ:生研センター 新技術開発部基礎的研究課 kisoken[at]ml.affrc.go.jp
異分野融合共同研究「理学・工学との連携による革新的ウイルス対策技術の開発」のワークショップの開催と公募(補完)研究の公募について(生研センター):http://www.naro.affrc.go.jp/project/research_activities/laboratory/brain/053061.html
国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
農林水産省 農林水産技術会議(農林水産・食品分野と異分野との連携に係る研究について):http://www.s.affrc.go.jp/docs/ibunya/index.htm