岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」について全学を挙げて取り組んでおり、地域などのステークホルダーを含めた活動を精力的に実施しています。また研究推進機構とオープンイノベーション機構では、基礎研究の強化とともにイノベーション創出に誘導する仕組みの構築や、プロジェクトマネジメント能力の強化向上などを実施しています。
今回、世界最大のプロジェクトマネジメント専門団体組織であるプロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute ; PMI)の日本支部※中部ブランチ創立5周年特別セミナーが9月26日開催され、本学東京オフィス駐在の佐藤法仁副理事・URAが登壇。本学のSDGsやオープンイノベーションなどの取組などを基にし、現在のコロナ禍という変革の時代に求められる人材と組織についての基調講演を行いました。
特別セミナーの講演会は、web形式で開催されました。はじめにPMI日本支部の片江有利会長から開催のあいさつがあり、続いて佐藤副理事が「SDGs、AIそしてコロナ禍~変革の時代に求められるイノベーション創出人材と組織とは何か」と題して講演。SDGsは「世界の共通言語で課題を解決する」、AIは「これまでにない存在で課題を解決する」という、同じ新しい社会と価値を創造するものであること、これはその時代に当然とされていた考え方や物の見方である「パラダイム」が変化する「パラダイムシフト」であることを紹介。また昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も大きなパラダイムシフトであり、これら変革の波を乗り越える際に必要となる、組織と人材のミッションやビジョン、バリューなどを明確にすることやコーポレートブランド・アイデンティティ・マトリックスを用いた戦略の策定、持続的に変化を体感させることのできる組織と人材のあり方の重要性について、事例などを交えて紹介。参加者らは熱心に講演に聞き入っていました。(質疑応答の一部はこちらからご覧いただけます)
岡山大学は「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」を掲げ、教育研究、社会貢献活動を精力的に実施しています。その中で現在、社会が経験したことないコロナ禍などのパラダイムシフトにおいて、本学の掲げるビジョンがますます重要になってきています。また先日、内閣府の「国立大学イノベーション創出環境強化事業」に採択されたことを受けて、大学の経営基盤の更なる強化とともにイノベーション創出を連続的に生み出すイノベーション・エコシステムの環境整備を強化促進させます。今後もさまざまなステークホルダーらとともに協働し、社会の課題解決と新たな価値の提供を担うことのできる研究大学として活動を強化していきます。
※本学はPMI日本支部のアカデミック・スポンサーに登録しており、大学等の教育研究機関におけるプロジェクトマネジメントの普及や学生・教職員の人材育成などの活動に参画しています。
【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス 副理事(研究・産学共創担当)・URA 佐藤法仁
TEL:03-6225-2905
講演を担当した佐藤法仁副理事
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9739.html