2021年2月27日土曜日

【情報発信】岡山大学イノベーション:株式会社ABABA 起業家精神(アントレプレナーシップ)を醸成する岡山大学から生み出される若き学生起業家 久保駿貴:キラリと光る就活生を活かすビジネスへの挑戦

岡山大学イノベーション:株式会社ABABA 

起業家精神(アントレプレナーシップ)を醸成する岡山大学から生み出される若き学生起業家 久保駿貴:キラリと光る就活生を活かすビジネスへの挑戦


最終面接に落ちた学生を企業間で推薦し、同時に採用も可能なプラットフォーム

岡山大学の学生である久保駿貴氏が共同代表を務めて起業した株式会社ABABA(以下ABABA)は、「最終面接に落ちた学生を企業間で推薦し、同時に採用も可能なプラットフォーム」を提供する。岡山イノベーションコンテスト最優秀賞獲得や大阪府アクセラレーションプログラム「SIO2020」に採択されるなど、いま熱い注目を集めるスタートアップ企業だ。

ABABAのサービスは、学生が最終面接に落ちた所からはじまる。最終面接不合格となった際、企業は不合格とする学生に向けて、落選通知メール(通称「お祈りメール」)と共にABABAへの登録を促しつつ、任意で学生の評価をABABAに入力する。メールを受け取った学生は、ABABAに登録する。その後、ABABAを通じて他社が学生情報を手に入れ、採用オファーをABABA登録済み学生に通知。採用が決定すると、採用を決めた企業はABABAに対して採用報酬を支払う。ABABAのサービス費用は、初期費用、月額なしの成功報酬制の課金体制。1名の採用ごとに40万円、そして80名の学生に対するオファーが無料である。

企業側の任意の学生評価では、18項目の人物評価から学生の特徴にあったものを選択し、採用担当の人事から採用できなかった理由、学生の強みをコメントとして入力する。学生が採用オファーを受けるためには、2つの方法がある。ひとつは最終面接で落選した企業から推薦して登録する方法、もうひとつは学生自らが自己申告でABABAに登録する方法だ。学生の自己申告で登録する場合は、最終面接で落選した企業から送られたメールをABABAに転送し、送信元を明らかにすることで、虚偽のない申告として認められる。

企業側がABABAを利用する際は、学生向けに送られるABABA登録推奨メールのテンプレートを利用し、通常の落選通知メールの代わりに送信する。その他、最終面接に落選した学生の評価代行も可能だ。また採用を希望する企業向けには、オファーから面接日程調整までの代行もオプションサービスとして実施している。

ABABAのサービスは、企業側に2つの価値を生み出す。自社では採用できなかった学生を推薦することにより採用ブランディングの向上。さらに採用を期待する企業は、最終面接まで進んだ学生に採用オファーが可能となり、マッチング精度の向上や、追加人員確保の効率化を可能とする。自社調査によると、顧客体験に満足した学生は、80%が中途人材として再度応募、62%が友人や後輩に推薦してくれた企業を薦める、そして53%が将来落ちた企業の顧客になることを希望することが明らかとなっている

ABABAは最終面接落選してしまう学生のニーズと、自社にあった人材を希望する企業の人材探しのニーズをマッチングさせた就活支援サービスとして、多くの企業からの投資を受け成長している。


起業家精神(アントレプレナーシップ)を醸成する岡山大学の取組

岡山大学では近年、大学で生み出された優れた研究成果を世の中に送り出す手段のひとつとして、大学発スタートアップ・ベンチャー企業の育成支援を積極的に推進している。特に学生や研究者の「起業家精神(アントレプレナーシップ)」を醸成することは、仮に起業に至らなくても社会における課題解決や隠れた未知の課題の発見と解決の実践などに必要な「総合知」を得ることができる。岡山大学には、学生が主体となってアントレプレナーシップを醸成する学生組織「岡山大学-Ceed」がある。学生が主体となってアントレプレナーシップを共に学び、共に発揮し、未来を創造するミッションを掲げ、「挑戦」「気迫」「誠実」「探究」の4つの行動指針を持ち、学生の視点での課題解決を実践している。

株式会社ABABAの共同代表を担う久保駿貴氏は岡山大学理学部の4年生の現役の大学生だ。岡山イノベーションコンテスト最優秀賞獲得や2020キャンパスベンチャーグランプリ全国大会経済産業大臣賞などを受賞。岡山大学でアントレプレナーシップを醸成し、起業という形を通して、社会に新たな価値を提供する挑戦を続けている若き学生起業家のひとりだ。久保氏の熱い想いが周囲に広まり、アントレプレナーシップが醸成され、“次の久保氏”が生み出されていく。

岡山大学では2021年2月から「岡山大学発ベンチャー」称号授与制度を創設している。称号付与を受けた場合、岡山大学ホームページなどでの広報・PRや知的財産に関する優遇措置、岡山大学の施設・研究設備などの優遇有償貸与・利用、貸与施設の住所による商業登記が可能となるなどの支援を受けることができる。今後も、精力的に学内外の起業活動をバックアップしていくとともに、アントレプレナーシップを醸成する取組を促進する。

岡山大学はこの取組に共感する産学官、個人など、あらゆるパートナーとの共創活動をいつでも歓迎している。特に企業人が大学の取組を通じて得る起業家精神(アントレプレナーシップ)醸成は、企業内起業(社内起業)や新規事業の立案・運営、そして社員自身のキャリア形成など、あらゆる面において大いに役立つ「総合知」を培うことができる貴重な経験でもある。

人を育てることに秀でた大学という場にアントレプレナーシップという新たな要素が加わることで、社会に新たな価値を次々と生み出して行く。いま岡山大学の取組に多くの注目が集まる。

 

参考

・2020キャンパスベンチャーグランプリ全国大会で、理学部・久保さんが経済産業大臣賞を受賞!(2021年2月19日 岡山大学新着ニュース)

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10037.html

・岡山大学-Ceed

https://www.ceed-okayama.org/

・「岡山大学発ベンチャー」称号授与制度を創設(2021年2月9日 岡山大学新着ニュース)

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10011.html

 

お問い合わせ先

株式会社ABABAに関するお問い合わせ先

E-mail:ababa[a]makers-lab.com

https://abababa.jp/

 

岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先

岡山大学研究推進機構産学連携・知的財産本部(岡山大学津島キャンパス本部棟1階)

E-mail:sangaku[a]okayama-u.ac.jp

TEL: 086-251-8463

https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/


岡山大学の学生起業家 久保駿貴氏

 

株式会社ABABA。最終面接に落ちた学生を企業間で推薦し、同時に採用も可能なプラットフォームを提供する

 

ABABAは就職活動に「セーブポイント」を作り出し、そこまでの頑張りを評価してもらえるような世界を作る


最終面接に落ちたらゼロになるんじゃない。次につながるものになるんだ

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています


https://kyodonewsprwire.jp/release/202102241424


【情報発信】株式会社中国銀行との地方創生SDGsによる未来共創に関する協定(おかやま未来共創アライアンス)を締結

岡山大学は2月3日、株式会社中国銀行と地域における互いの情報およびノウハウを共有し、地域と連携しながらSDGsを達成していくことで、地域の発展に貢献し未来を共創していくことを目的とする連携・協力に関する協定(おかやま未来共創アライアンス)を締結しました。
 
岡山大学と株式会社中国銀行とは、2005年3月に包括連携協定を締結し、産学連携による産業振興・ベンチャー育成などをともに行ってきました。このたびのコロナ禍を受け、本学と同行は地域社会とどう向き合うべきかについて協議を進め、コロナ後を見据えた地域の課題解決のため、本学が強みを持つAI、IoT、セキュリティを活用した地域企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進することで合意しました。さらに、協定締結から15年が経過し、DXだけでなく、SDGsなど新たな価値観が生まれ、外部環境も大きく変化していることから、これまでの枠組みにとどまらない連携事業を実施するため、従来の協定をリニューアルし、地域との連携によりSDGs達成に取り組むことで、地域の発展に貢献するとともに未来を共に創造することを目指した協定」、通称「おかやま未来共創アライアンス」を締結することとなりました。 
 
今後は本協定に基づき、地域産業に根差した研究成果の社会実装・ベンチャー企業育成による産業振興と地方創生、新生工学部を基盤としたウィズコロナ・アフターコロナ時代の喫緊の課題である地域企業のDXの加速、リカレント教育による高度専門人材の育成、地域の方々のwell-beingを高めるための岡山大学病院の高度医療サービスの外部提供などについて同行と連携していきます。
また、これらの事業は、昨年10月に本学が採択された、国立大学におけるイノベーション創出を促す環境の強化に取り組むための内閣府「国立大学イノベーション創出環境強化事業」における取り組みと密接に連携させるとともに、岡山県が一昨年本学に設置した「岡山県 企業と大学との共同研究センター」とも協力し、実施します。

この日行った調印式では、本学の槇野博史学長、同行の加藤貞則取締役頭取が協定書に署名。調印後、槇野学長は「中国銀行とがっぷり四つに組むことにより、地方国立大学と地方銀行の新たな連携のモデルを作りたい」、加藤頭取は「岡山大学とともにアライアンスを成長させ、パートナーを増やし、地域活性化に貢献していきたい」とあいさつしました。また、「『岡山県 企業と大学との共同研究センター』との連携のもと、地域のDXを加速し、産業振興や若者の県内定着につなげ、本県の発展に寄与されることを大いに期待する」との岡山県の伊原木隆太知事からのメッセージも紹介しました。

○参考:本件に関するプレスリリース(2021年2月3日付)

【本件問い合わせ先】
研究協力部産学連携課
TEL:086-251-8462



https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9992.html


【情報発信】岡山大学:癌治療の新たな扉を開く岡山大学病院のヘルスイノベーション 一人ひとりの多様な幸せ(well-being)が実現できる社会のために岡山大学病院が拓く「がんゲノム医療」の最前線

岡山大学:癌治療の新たな扉を開く岡山大学病院のヘルスイノベーション

一人ひとりの多様な幸せ(well-being)が実現できる社会のために岡山大学病院が拓く「がんゲノム医療」の最前線

 

中国四国地域で唯一の「がんゲノム医療中核拠点病院」

岡山大学では、患者のゲノム情報に基づいた癌医療である「がんゲノム医療」を推進している。岡山大学病院(岡山市北区)は、中国四国地域で唯一の「がんゲノム医療中核拠点病院」として、34の医療施設とがんゲノム医療ネットワークを構築し、治療や研究開発、人材育成などを精力的に実施している。

がんゲノム医療は、個別化された新しい癌治療の方法として、世界中で日夜研究が盛んに進められている。がんは遺伝的、またウイルス感染などの後天的な細胞のゲノム変異を原因として、そこで発生した細胞が無秩序に増殖し、他の細胞や臓器に転移する性質を獲得することで発症する。その発生パターンは患者一人一人で異なり、また細胞ごとに多様だ。つまり、同じ癌を患っている患者を比較しても、原因となっている遺伝子は異なり、癌に対応する治療もまた異なるのである。

ゲノム医療は、がん患者一人一人のがん発生の原因となる「遺伝子を特定=ゲノム情報の取得」によって、効果的な治療法や薬剤などを選ぶことを可能とし、一人一人に適した個別化医療を提供するものだ。癌患者のゲノム情報を得ることで、個人に適切な治療を提供することが可能となり、治療経過が格段に改善することが明らかとなっている。

 

多様な専門人材で担われる新しいがんゲノム医療:がん遺伝子パネル検査

がんゲノム医療では、「がん遺伝子パネル検査」を使った遺伝子タイプの特定により癌治療方針が決定される。具体的な流れとしては、はじめにがん患者の検体を手術や検査によって採取。そして、専門となるがんゲノム外来を受診する患者から、ゲノム情報取得の同意を得る。その後、がん遺伝子パネル検査として、がん患者の検体は、腫瘍細胞率判定を受け、DNA抽出、遺伝子解析などのがん遺伝子の解析を経て、ゲノム情報が取得される。ゲノム情報の取得後、癌患者は再びがんゲノム外来を受診し、ゲノム分析結果の説明を受ける。その結果に基づき、最適な治療方法を医師から紹介され、治療が開始される。岡山大学病院では、専門外来のゲノム医療外来において以上の手続きを踏み、がんゲノム医療が行われている。

ゲノム医療は多職種チームによって行われているため、医療従事者向けの高度な教育などの人材育成が絶えず必要である。岡山大学では国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が実施する「ゲノム創薬基盤推進研究事業」の「A-3班ゲノム医療従事者の育成プログラム開発」を主導し、人材育成を行っている。ゲノム医療チームには、担当医、病理医、臨床腫瘍医(腫瘍部位別)、看護師、臨床検査技師、薬剤師、バイオインフォマティシャン、認定遺伝カウンセラー、リサーチコーディネータなど、通常の臨床医療に関わる医療従事者に加え、遺伝子分析・解析を専門とする専門家などが参加する。このプログラムでは、職種によって経験や知識が異なることから、職種ごとのテキストや講習を開催し、ゲノム医療を支える高度な専門人材を育成している。

さらに岡山大学では、これら人材育成に加えて積極的に研究開発活動を行っている。2020年12月からは岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター臨床応用部の遠西大輔部長が研究代表を務める先進医療B「国内完結型個別化医療に向けたマルチプレックス遺伝子パネル検査研究」を開始。イルミナ社やユーロフィンクリニカルジェネティクス社とともに、新たながん遺伝子パネル検査の開発を進めている。また各種研究プロジェクトを運用し、ハイスループット・マルチオミクス解析ラボの整備を進めており、1000症例規模の解析を実施している。またこれらのプロジェクトと関連した企業との共同研究も実施している。今後も企業などとの連携を進めるため、スタートアップ・ベンチャー企業や非医療産業界を含め、多種多様な企業などとの連携を岡山大学病院では強く求めている。

 

一人ひとりの多様な幸せ(well-being)が実現できる社会のために

国連が世界各国・地域とともに進める「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals;SDGs)」は、一人ひとりの多様な幸せ(well-being)の実現を目指す取組のひとつだ。岡山大学は歴史的な背景などもあり、このSDGsにいち早く賛同し、全学を挙げて「岡山から世界に、新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」を掲げ、SDGs大学経営を推進している。ゲノム医療はwell-beingを支える次世代の大きな医療のひとつだ。これまでに紹介したように官庁やファンディングエージェンシー(研究費配分機関)、企業などとの連携による研究解析の発展により、ゲノム医療は今後、3つの発展が見込まれている。第1に、がん遺伝子パネル検査の拡大により、より網羅的に遺伝子変異の検索が可能になると予想されている。第2に細胞などの検体ではなく、より簡単で負担の少ない患者の血液サンプルによる解析技術が進むことにより、変化する遺伝子変異の発見が期待される。さらに、現在はがん遺伝子のみの検査であるが、今後全遺伝子検査が可能となることで、全ての遺伝子を解析することが可能となる。これら一連の取組は、岡山大学と岡山大学病院だけのノウハウや人材、設備だけで担うものではなく、医療サービスを開発する企業などの知見も大きな役割を担っており、スタートアップ・ベンチャー企業を含めた共創活動の強化促進が強く求められている。

岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター研究開発部の冨田秀太部長は「多様な人材育成によりゲノム医療が広く確実に社会実装されることで、わが国のみならず世界の人々のwell-beingの向上に寄与したい。そのためには岡山大学、岡山大学病院だけではなく、さまざまな専門家や企業などのパートナーとの連携や共同研究開発などを積極的に実施していきたい。特にスタートアップ・ベンチャー企業や医療産業でない企業などは“大学病院はコンタクトがしにくい”と思われるかもしれないが、岡山大学病院はそのようなことはまったくない。スタートアップ・ベンチャー企業や非医療産業の企業でもスムーズに相談、共同・受託研究を進められる組織体制をしっかりと備えている。興味関心からのでもよいので是非お声掛けいただきたい」と力強く話す。

岡山大学病院とそのパートナーは、癌治療の新たな扉を開くとともに、今までにない革新的な医療サービスを社会に提供する使命を持ち、一人ひとりの多様な幸せ(well-being)が実現できる社会を目指す。そしてこのビジョンに共感する新たな産学官・個人のパートナーをいつも歓迎している。

 

参考

・ひと目で分かるがんゲノム医療の流れ(YouTube)

https://www.genomicx.net/

・岡山大学病院

https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/

 

お問い合わせ先

岡山大学病院ゲノム医療総合推進センター(窓口担当:藤平)

〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1

E-mail:cgm-center[a]okayama-u.ac.jp

TEL:086-235-7414

https://ccgm-ouh.jp/



中国四国地域で唯一のがんゲノム医療中核拠点病院として機能を担う岡山大学病院(岡山市北区)



中国四国地域を中心に幅広い岡山大学ネットワークでゲノム医療を推進する



がん遺伝子パネル検査の流れ。多種多様な専門人材でがんゲノム医療は支えられているため、そのための人材育成も重要な活動のひとつである

 

岡山大学病院ゲノム医療総合推進センターの遠西大輔臨床応用部長と冨田秀太研究開発部長(右)

 

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています


https://kyodonewsprwire.jp/release/202102261568


【情報発信】「岡山大学発ベンチャー」称号授与制度を創設

岡山大学は、教職員・学生の起業を支援するため、国立大学法人岡山大学発ベンチャー称号付与制度を創設しました。

本制度は本学教職員・学生が立ち上げたベンチャー企業に対し、申請に応じて、審査のうえ「岡山大学発ベンチャー」の称号を付与するものです。

称号付与を受けた場合、本学ホームページなどでの広報・PRや知的財産に関する優遇措置、本学施設・研究設備等の優遇有償貸与・利用、本学貸与施設の住所による商業登記が可能となるなどの支援を受けることができます。

詳細はこちらのページを参照してください。

なお、本学では、研究推進機構産学連携・知的財産本部が窓口となり、事業化に向けたアドバイス、経営相談先の紹介など、起業に関するさまざまな支援を行っております。

ベンチャー企業設立にご興味をお持ちの教職員・学生の皆さんは、どうぞお気軽にご相談下さい。

【本件問い合わせ先】
研究推進機構産学連携・知的財産本部(津島キャンパス本部棟1階)
E-mail: sangaku●okayama-u.ac.jp(●を@に置き換えて送信してください)
TEL: 086-251-8463
アクセスはこちらをご覧ください。


 国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。
また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10011.html

 

【情報発信】宇宙で筋肉や骨はなぜ衰える? 植物と動物が重力を感知するしくみの総説論文を発表

宇宙で筋肉や骨はなぜ衰える?植物と動物が重力を感知するしくみの総説論文を発表

◆発表のポイント

  • 宇宙旅行が現実のものとなりつつある現在、宇宙で健康に暮らすことの重要性はますます高まっています。
  • 動物と植物が重力を感知するしくみについて、日本の宇宙生物学・宇宙医学のエキスパート研究者らと共同で英科学誌にて発表しました。
  • この分野のさらなる研究により、長期の宇宙生活で起こる筋肉の萎縮や骨量の減少の原因解明と、その解決につながると期待されます。

本学大学院医歯薬学総合研究科(医学系)システム生理学研究室の高橋賢研究准教授と成瀬恵治教授、東北大学、羽衣国際大学、埼玉大学、山口大学、名古屋大学、国立循環器病センター、国立障害者リハビリテーションセンター、信州大学、理化学研究所の研究グループは、動物と植物が重力を感知するしくみの総説論文を発表しました。この論文は2月8日19:00(日本時間)、英国のnature publishing group発行の科学誌「NPJ Micrograivty」に掲載されました。

宇宙で長期間滞在すると、筋肉がやせたり、骨がもろくなったりすることが知られています。これは、無重力環境が人体に及ぼす影響によると考えられています。今回の総説論文は、そのしくみに関する膨大な研究成果を概括しました。この分野のさらなる研究は、長期の宇宙生活で起こる筋肉の萎縮や骨量の減少の原因解明と、その解決につながると期待されます。


◆研究者からのひとこと

月への宇宙旅行や火星探査が現実になりつつある今、人体が重力を感知するしくみを明らかにし、筋萎縮や骨量減少への対策を行う必要性はますます高まっています。この研究開発への皆様のサポートを、ぜひともよろしくお願いいたします。
高橋
賢研究准教授
宇宙生物学専門家である新学術「宇宙に生きる」プロジェクトメンバーが結集して仕上げた総説です。ぜひ、ご一読を!
成瀬
恵治教授

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id807.html

 

【情報発信】岡山大学病院に「コロナ・アフターケア外来」を開設

岡山大学病院は2月15日、総合内科・総合診療科に「コロナ・アフターケア外来」を設置します。

新型コロナウイルス感染症は、詳細な実態に未だ不明な点も多いですが、回復した後も筋力低下、不眠、呼吸困難、脱毛、嗅覚異常、不安・抑うつなどの後遺症で悩んでいる患者さんが潜在的に多いと報告されています。「コロナ・アフターケア外来」では、岡山県内でそのような後遺症で苦しむ方々に対して、他の診療科とも連携して専門性の高い医療を提供することを目的としています。

2020年、新型コロナウイルス感染症が日本のみならず全世界で猛威をふるい、岡山県を含めた中国地方もその例外ではありませんでした。2021年1月現在で岡山県内の累計感染者数は2,000名を超え、感染症罹患後の問題を抱えている患者さんも多くいると考えられます。海外の報告では、新型コロナウイルス感染症罹患後の患者さんの半数以上に、全身倦怠感や睡眠障害、不安・抑うつなどの症状が出現しており、適切な医療のサポートが必要な方もいます。また、その感染症罹患後の症状は多種多様で、診療は複雑となっているため、診療体制の整った環境で体系的に診断・治療を行うことが重要です。

このたび開設する「コロナ・アフターケア外来」では、大学病院ならではの専門的な検査や他の診療科との連携を生かし、総合内科・総合診療科が中心となって診断・治療にあたります。

また、新型コロナウイルス感染症罹患後の種々の症状に悩む患者さん、ならびにその担当医からの紹介の受け皿となり、診療方針の決定とマネージメントを総合的に行い、地域の医療機関とも連携して患者さんの診療を円滑に行いたいと考えています。

○詳細については、2月10日付プレスリリース資料や、岡山大学病院公式ホームページ《コロナ・アフターケア外来》をご覧ください。

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 
(電話番号)086-223-7151(代表)
(FAX番号)086-235-7345
(総合内科・総合診療科ホームページ)https://okayama-u-sougounaika.jp/

 

 

岡山大学病院(岡山市北区)

 

 

 

 

 

 

 

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10021.html

【情報発信】大学院自然科学研究科の小野努教授が「第3回岡山テックプラングランプリ」で最優秀賞を受賞

大学院自然科学研究科の小野努教授は2月6日、株式会社中国銀行・株式会社リバネスが主催するビジネスプランコンテスト「第3回岡山テックプラングランプリ」で最優秀賞を受賞しました。

このコンテストは、新規事業の創出とベンチャーの育成・支援によって大学等の研究成果を社会実装し、地域の産業を育むことを目的とした株式会社リバネスによる「岡山テックプランター」事業の一環として、2018年度から開催されています。

小野教授は、次世代の新しい繊維材料「ナノファイバー」を高精度で生産できる世界初の湿式紡糸法を活用した事業について提案。岡山に集積する繊維産業の革新につながる点が評価され、今回の受賞となりました。

小野教授は受賞に対し「今回の受賞で事業化に向けて大きく背中を押された気持ちです。できるだけ早く社会に魅力的な製品を提供できるように一層励みたいと思います」と述べました。

第3回岡山テックプラングランプリファイナリストには、小野教授のほか、本学教員が結成した5チームが選ばれ、すべてのチームが入賞しました。
 
【第3回岡山テックプラングランプリ入賞者】
・最優秀賞
・KOBASHI HOLDINGS賞
・MASC賞
  発表者:大学院自然科学研究科(工)教授 小野 努
  チーム名:湿式材料デザイン
  テーマ:マイクロ化学プロセスで新たな機能性素材を創出する

・中国銀行賞
  発表者:大学院医歯薬学総合研究科(歯)教授 髙柴 正悟
  チーム名:SoLA
  テーマ:新規リン酸化プルラン-CPC殺菌剤の複合物を配合した低濃度で長期間作用するオーラルケア用品の開発

・オルバヘルスケアホールディングス賞
  発表者:大学院医歯薬学総合研究科(医)助教 逢坂 大樹
  チーム名:Medical DLC Labo
  テーマ:Diamond-like-carbon (DLC) による医療器機用コーティングの次世代プラットフォーム作成

・ガット賞
  発表者:大学院環境生命科学研究科(環)教授 木村 幸敬
  チーム名:チームケミプロセス
  テーマ:バイオ燃料生産時の副産物を生分解性バイオプラスチック原料にワンポットで転換

・日本ユニシス賞
  発表者:岡山大学病院産科婦人科助教 牧 尉太
  チーム名:そなえ株式会社
  テーマ:母子手帳のデジタル化と予防医療拡充による次世代社会モデルの創成

○関連HP
第3回岡山テックプラングランプリ開催!最優秀賞は「湿式材料デザイン」に
岡山テックプランター2020
小野教授の所属する界面プロセス工学研究室

○本学では、研究推進機構産学連携・知的財産本部が窓口となり、事業化に向けたアドバイス、経営相談先の紹介など、起業に関するさまざまな支援を行っております。
 ベンチャー企業設立にご興味をお持ちの教職員・学生の皆さんは、どうぞお気軽にご相談下さい。

○本ニュースで取り上げている技術にご関心のある方は、下記連絡先までお問合せください。

【本件問い合わせ先】
 研究推進機構産学連携・知的財産本部(津島キャンパス本部棟1階)
 E-mail: sangaku●okayama-u.ac.jp(●を@に置き換えて送信してください)


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10026.html


【情報発信】AIを用いて見た目年齢や感情を瞬時に評価! ~パーキンソン病患者さんの顔のAI解析~

AIを用いて見た目年齢や感情を瞬時に評価!~パーキンソン病患者さんの顔のAI解析~

◆発表のポイント

  • AIを用いた解析で、パーキンソン病患者さんは見た目年齢が高く、喜びが少ないという顔の
    特徴を、世界で初めて発見しました。
  • 顔の変化を数値化して客観的に評価することで、よりよい治療につながることが期待されます。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)脳神経内科学の阿部康二教授と岡山大学病院の森原隆太助教、田所功医員らの研究グループは、AIを用いて、神経難病のひとつであるパーキンソン病患者の顔の特徴を定量的に解析し、見た目年齢が高く、喜びが少ないという特徴を世界で初めて見出しました。

パーキンソン病は手のふるえや動きのにぶさを特徴とする神経難病ですが、顔の表情が乏しくなることも知られています。こうした顔の変化は患者さんの社会生活に大きな影響を与えるにもかかわらず、客観的に評価することが困難でした。今回の研究では、パーキンソン病患者さんの顔の特徴をAIを用いて瞬時に解析し、同年代の方と比較して、見た目年齢が高く、喜びが少ないといった特徴を数値として見出すことに世界で初めて成功しました。症状を数値化することで、治療の目安となることが期待されます。

これらの研究成果は1月7日、英文オンライン科学雑誌「Brain supplement」に掲載されました。

 

◆研究者からのひとこと

新たな技術も駆使してより良い診療を提供できるよう頑張ります!
田所医員
AI技術を臨床応用できるように研究を進めていきたいです!
森原助教
AIを日常診療に活かせるようなってきました!
阿部教授

■論文情報
論 文 名: Detecting facial characteristics of Parkinson’s disease by novel artificial intelligence (AI) softwares
掲 載 紙: Brain Supplement
著   者: Tadokoro K, Yamashita T, Fukui Y, Bian Z, Hu X, Takemoto M, Sasaki R, Matsumoto N, Nomura E, Morihara R, Omote Y, Hishikawa N, Abe K
U R L: https://brainsupplementoff.wixsite.com/mysite/journal


<詳しい研究内容について>
AIを用いて見た目年齢や感情を瞬時に評価!~パーキンソン病患者さんの顔のAI解析~


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
脳神経内科学 
教授 阿部康二
(電話番号)086-235-7365 (FAX)086-235-7368

岡山大学病院脳神経内科  
医員 田所功
(電話番号)086-235-7365 (FAX)086-235-7368

 

 

https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id811.html


【情報発信】室温で結晶内の電子秩序が強誘電性を生み出すことを発見 -超高速電子材料の実現へ-

室温で結晶内の電子秩序が強誘電性を生み出すことを発見-超高速電子材料の実現へ-

【要点】

  • 強誘電体は現代産業の基幹材料の一つで、強誘電機能の抜本的向上が求められている。
  • イッテルビウムと鉄を含むセラミックス材料で、結晶内の電子の秩序が室温で強誘電性を生み出すことを第二次高調波発生と中性子散乱実験から見出した。
  • 結晶のひずみを用いず電子移動を起源とする新しい強誘電体が、低抗電場、高耐久性、超高速応答を示す新材料として期待される。

岡山大学大学院自然科学研究科の池田直教授、東京工業大学 理学院 化学系の沖本洋一准教授、量子科学技術研究開発機構の藤原孝将研究員らの研究グループは、イッテルビウムと鉄を含むセラミックス化合物において、結晶内の電子の秩序が室温で強誘電性を生み出すことを発見した。

通常の強誘電体では、結晶中の「原子位置の偏り」によって電気分極を発現するため、分極の方向を反転させるためには原子自身を動かさなくてはならない。これが強誘電体の持つ機能性向上の本質的な妨げとなっていた。

今回の発見は、上記の鉄セラミックス材料の強誘電性が、鉄イオン中の電子の秩序により室温で発現することを第二次高調波発生と中性子散乱実験から見出したものである。電子移動を起源とするこの強誘電性は、低い抗電場、高い耐久性、そしてテラヘルツスケールに及ぶ高速の応答などといった従来型強誘電体では達成しえない新機能とその応用が期待される。

この研究成果は2月19日発行の英国科学誌Scientific Reports(サイエンティフィックリポーツ)オンライン版に掲載された。


【論文情報】
 掲 載 誌:Scientific Reports
 論文タイトル:Direct Evidence of Electronic Ferroelectricity in YbFe2O4 Using Neutron Diffraction and Nonlinear Spectroscopy
 著  者:K. Fujiwara, Y. Fukada, Y. Okuda, R. Seimiya, N. Ikeda, K. Yokoyama, H. Yu, S. Koshihara, and Y. Okimoto
 D O I:10.1038/s41598-021-83655-6


<詳しい研究内容について>
室温で結晶内の電子秩序が強誘電性を生み出すことを発見-超高速電子材料の実現へ-

<お問い合わせ>
国立大学法人 岡山大学大学院自然科学研究科 教授
池田直
TEL: 086-251-7810 FAX: 086-251-7810

国立大学法人 東京工業大学 理学院 化学系 准教授
沖本洋一
TEL: 03-5734-3895  FAX: 03-5734-3895

国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学部門 研究員
藤原孝将
TEL: 0791-58-1831


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id812.html


2021年2月26日金曜日

【情報発信】大学院医歯薬学総合研究科(医)の鈴木越治助教に岡山大学「研究准教授」の称号を付与

岡山大学は大学院医歯薬学総合研究科(医学系)の鈴木越治助教を1月8日に「研究准教授」として選任し、2月19日に研究准教授の称号付与式を学長室にて開催しました。付与式では、那須保友研究担当理事・副学長の立ち合いのもと、槇野博史学長が鈴木助教に研究准教授の認定証を手渡しました。 
 
鈴木研究准教授は、新たな「因果推論手法」を構築する理論研究を行い、大規模疫学研究などのリアルワールドデータへ応用しています。因果推論は、データサイエンスの主要なタスクであり、AIの理論的基盤をなす学問です。また、鈴木研究准教授は、令和2年4月に岡山大学グローバル最先端異分野融合研究機構に設置されたサイバーフィジカル情報応用研究コア(Cypher:cyber-physical engineering informatics research core)と連携し、AIやデータサイエンスを活用した多様な社会ニーズへの対応と、分野や部局を横断した異分野融合研究のさらなる推進をめざしています。


〇研究准教授制度について
岡山大学では、研究力強化促進と若手研究者育成などの観点から、優れた研究業績を有する研究者の全学を挙げた支援を実施しています。その支援のひとつとして、「准教授」が独立した研究代表者(PI:Principal Investigator)として活躍することを促進するため、「研究教授」の称号と研究費配分や研究活動の充実などのインセンティブを付与する「研究教授」制度を2018年度から実施しています。また、2020年4月からは、講師と助教を対象とした「研究准教授」制度を実施しています。

〇これまでに研究准教授の称号を付与された者(所属は付与時のもの)
黄 鵬 大学院医歯薬学総合研究科(医学系)
高橋 賢 大学院医歯薬学総合研究科(医学系)
松本佳則 大学院医歯薬学総合研究科(医学系)
HARA EMILIO SATOSHI 大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)
片岡隆浩 大学院保健学研究科
宮本祐樹 異分野基礎科学研究所
枝園忠彦 岡山大学病院
大橋圭明 岡山大学病院

【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室
TEL:086-251-8930
(HP)http://ura.okayama-u.ac.jp/

 


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10044.html


【情報発信】若手トップリサーチャー研究奨励賞 土口史記准教授、藤村篤史助教を表彰

岡山大学は、優れた業績を挙げた若手研究者を顕彰する「岡山大学若手トップリサーチャー研究奨励賞」の文系受賞者に大学院社会文化科学研究科の土口史記准教授、理系受賞者に大学院医歯薬学総合研究科の藤村篤史助教を選び、2月9日に学長室で表彰式を行いました。 
 
土口准教授は、近年の考古発掘の進展を背景に、これまでにない量と質で発見される木簡・竹簡の文字資料を読み解き、秦時代から漢時代にかけて「地方における中央集権」が生じていることや正史には無い秦の執拗な監察体制の特徴を明らかにした業績、国際シンポジウムの開催など国際交流にも積極的に努めていることなどが高く評価されました。 

藤村助教は、がん細胞に特異的なタンパク質合成機構を精密に制御する因子としてtRNA修飾酵素群が重要である証左をつかみ、この機構を標的化するという新しい創薬概念を提起し創薬基盤を創出するという取組や、製薬企業との積極的な共同研究の推進、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)における新規ホウ素製剤の開発とそれを適用する患者層別化の技術開発、新規ホウ素製剤の抗がん作用の実証などの取組が高く評価されました。 

式には受賞者と槇野博史学長、那須保友理事・副学長(研究担当)が出席。槇野学長が表彰状と記念品を手渡し、「岡山大学はSDGsを推進する研究大学であるが、これを記念として、次世代を担う若手人材の中心として、本学の発展にもご尽力いただき、社会的・国際的にもさらに活躍してほしい」と激励しました。 
 
同賞は国際的に活躍できる若手研究者の育成を図るため、平成19年度に創設。研究成果や外部資金獲得実績、将来性などを評価基準に学内で審査し、受賞者を決定しています。


【本件問い合わせ先】
研究協力部研究協力課
TEL:086-251-7118

 


https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10038.html