2025年7月28日月曜日

【岡山大学】「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク」始動に向け学内説明会を実施

 


 

◆概 要

 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年6月16日、研究活動を支える限られた天然資源である液体ヘリウムのリサイクルを通じた利用促進と安定的な供給体制の構築を目的とした「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク(通称:中四国・播磨HeReNet)」のキックオフに向け、学内の研究者や総合技術部の技術職員、研究イノベーション共創管理統括部の事務職員ら約30人が出席する学内説明会を津島キャンパスで開催しました。本ネットワークは、他大学・他機関との連携を通じて、液体ヘリウムの有効利用と持続可能な研究基盤の確立を目指す取り組みです。


 説明会では、チーム共用タスクフォースの副タスクフォース長・機関連携部門長を務める畑中耕治主任URAが、「中四国・播磨HeReNet」の概要や更新するヘリウム液化装置の詳細、他大学・機関とのヘリウムリサイクル方法、今後のスケジュールなどについて説明しました。今後、液体ヘリウムの供給先となる他大学・機関・高専等の関係者向け説明会も予定しており、関係機関との連携のもと、「中四国・播磨HeReNet」の実現に向け、着実に取り組んでいきます。


 液体ヘリウムは、国内生産しておらず全量輸入に依存していますが、コロナ禍や世界的な紛争等のさまざまな要因により年々価格が高騰。多くの大学・研究機関では入手困難となり、研究現場に支障を来しています。これに対して本学は、ヘリウム液化装置を所有しており、学内利用者に液体ヘリウムを供給し発生したヘリウムガスを回収して再液化するシステムを構築しています。核磁気共鳴(NMR)装置などの研究設備から排出されるヘリウムガスを、学内の回収配管を通じて自然生命科学研究支援センター極低温室で回収・再液化し、再び供給することで学内での循環利用を実現しています。


 また、ヘリウム液化装置は極めて高額な中規模研究設備であり、また設備運用にコストと高度な技術人材を要するため、その整備は容易ではありません。地域の中核大学、そして研究大学である本学が「中四国・播磨HeReNet」を通じて、学内のみならず近隣の大学、高専、研究機関、企業等に液体ヘリウムを供給できれば、液体ヘリウムを使った研究・開発の裾野を大いに拡げることにつながり、ひいてはわが国の研究力向上・イノベーション創出強化等につながると期待されます。

 

 これまで液体ヘリウムの利用促進と安定供給に向けてさまざまな大学・機関と意見交換や視察を重ねており、これらの活動で得られた知見をもとに、本学の運用の強化促進と地域のハブとしての供給・回収を目指しています。

 

 他方、本学のヘリウム液化装置は導入から15年以上が経過し老朽化が進んでいることから、文部科学省からの支援を受けて2026年度末にヘリウム液化装置および周辺設備の更新を予定しています。新たな装置は既存装置の約2倍の液化能力を備えており、加えて、「中四国・播磨HeReNet」に参画する連携機関向けに、ヘリウムガス回収用ガスバッグや圧縮機等の整備も行う予定です。


 本学は、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)に採択されており、その取り組みの一環として「イノベーション創出の知と技のメッカとなる」ことを掲げ、研究力強化のハブとなる取り組みを推進しています。液体ヘリウムの地域供給体制を確立し、より多くの実験に利用促進することで、「知と技のメッカとなる」地域中核・特色ある研究大学:岡山大学を目指します。地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現させるJ-PEAKS採択大学である本学の挑戦に、どうぞご期待ください。

 

 本情報は、2025年7月5日に岡山大学から公開されました。

 

 

「中四国・播磨HeReNet」の概要

 

学内説明会の様子

 

既存(更新前)のヘリウム液化装置

 

更新予定のヘリウム液化装置(写真「更新予定のヘリウム液化装置」の引用元:Helium Liquefaction | Air Liquide Advanced Technologies https://advancedtech.airliquide.com/markets-solutions/deep-tech/science/helium-liquefaction)

 

文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」での岡山大学取組概要

 

 

◆参 考

・岡山大学研究・イノベーション共創機構

 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

・岡山大学総合技術部

 https://techall.okayama-u.ac.jp/

・岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)

 https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

・岡山大学コアファシリティポータルサイト(CFPOU)

 https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/

 

 

◆参考情報

・【岡山大学】液体ヘリウムの利用促進・安定供給に向けて、文部科学省科学技術・学術政策局長らと意見交換の場を開催~「ヘリウム供給拠点構想」実現に向けた具体的な制度設計について大学、研究機関、高等専門学校とも意見交換を実施~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002564.000072793.html

・【岡山大学】わが国の研究力の基盤を支える液体ヘリウムの利用促進・安定供給に向けて11大学・高専等と意見交換を実施

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002451.000072793.html

・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

・【岡山大学】“人機一体”の研究基盤を強化推進するために「研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(チーム共用)」が始動!

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003103.000072793.html

 

 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

 

 

◆本件お問い合わせ先

 岡山大学研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(チーム共用) 機関連携部門
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス

 TEL:086-251-8705

 E-mail:herenetoffice◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※◎を@に置き換えてください

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14365.html

 

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748

 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp

     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/


 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
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 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年7月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003222.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

【岡山大学】レインボーコンサートvol.96 Jプレミアムコンサート『Jホール JAZZ NIGHT』〔7/30,日 岡山大学鹿田キャンパス〕

 

 

 

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友) 2025年7月30日(水)に本学鹿田キャンパスの岡山大学Junko Fukutake Hall(Jホール)にて、レインボーコンサートvol.96 Jプレミアムコンサート『Jホール JAZZ NIGHT』 を開催します。

 

 みなさまのご参加をお待ちしています。

 

 

【日 時】

 2025年 7月 30日(水) 19:00開演(18:30開場)

【場 所】

 岡山大学鹿田キャンパス 岡山大学Junko Fukutake Hall(Jホール)

 (〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス内)

 http://j-hall.med.okayama-u.ac.jp/access/index.html

会場となる岡山大学Junko Fukutake Hall(Jホール)(岡山大学鹿田キャンパス)

 

【演 題】

 レインボーコンサートvol.96 『Jホール JAZZ NIGHT』
   
【出 演】
 [熱田昭夫トリオ]
 熱田 昭夫(クラリネット)
 松本 加代子(ピアノ)
 赤星 敬太(ベース)

[賛助出演]
 河野 園子(ヴァイオリン)
 大道 真弓(ヴィオラ)
 山本 玲子(チェロ)

 

【曲 目】
・熱田昭夫トリオによるスタンダードジャズ
・ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー


【対象者】

 どなたでもご参加いただけます。

 ※未就学児入場可。ご配慮をお願い申し上げます。

 ※定員に達し次第、ご入場いただけない場合があります。

【入場料】

 500円(予約不要・全席自由)
 ※ 当日現金払い

 

【ポスター】

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/event/flyer20250730_concert.pdf

 

【注意点】

 飲食は禁止させていただきます。

 ホールには専用の駐車場がございません。御来場は公共機関をお使い下さい。

 都合により、出演者・曲目等に変更が生じる場合がございます。ご了承ください。

 

【演奏者・曲目等のお問合わせ】

 公益財団法人岡山文化芸術創造

 https://www.ocac.jp/event/5659/

 

【主 催】

 国立大学法人岡山大学

 公益財団法人岡山文化芸術創造

 

 

 

 

◆本件お問い合わせ先

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科等総務課 Jホール事務室

 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
 TEL:086-235-6826

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/event/event_id3620.html

 

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748

 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp

     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/


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 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年7月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003222.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

【岡山大学】味覚障害の一端を解明~味細胞のシナプス不全で酸味が異常に~

 

 

 

<発表のポイント>

  • 味細胞のシナプスに異常をきたすマウスでは酸味に対する応答だけが減少しました。

  • このマウスの味覚組織を調べると、酸味受容細胞の維持ができないことがわかりました。

  • また、他の味覚(甘味、うま味、塩味、苦味)には影響が見られませんでした。

  • 味覚の情報処理には複数の神経メカニズムが関与することが明らかとなりました。

     

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)学術研究院医歯薬学域(歯)口腔生理学分野の堀江謙吾助教、吉田竜介教授らの研究グループは、味細胞で特異的にシナプス関連遺伝子を欠損させたマウスを作成することで、味細胞におけるシナプスの機能的役割について調べました。

 

 味細胞シナプスを欠損したマウスで、基本味(甘味、うま味、塩味、苦味、酸味)に対する応答を調べると、酸味に対する応答のみが異常をきたし、他の味に対する応答には影響が見られませんでした。

 

 また、このマウスの舌組織を調べると、酸味受容細胞の維持ができないことが明らかとなりました。

 

 この研究成果は、2025年6月24日、生理学系専門誌「The Journal of Physiology」に掲載されました。


 本研究は、味細胞から味神経への情報伝達機構が複数存在することを明らかとし、味細胞のシナプス異常が酸味特異的味覚障害(sour ageusia)の要因の一つとなりうることを示しました。

 

 本件は、2025年7月2日に岡山大学から公開されました。

 

 

 味細胞シナプス不全の影響。A)野生型マウスと味細胞シナプス不全マウス(SNAP-cKO)の味覚組織。SNAP-cKOマウスでは酸味細胞が減少している。B)野生型マウス(赤)と味細胞シナプス不全マウス(SNAP-cKO、青)の各種味刺激に対する味神経応答。SNAP-cKOマウスでは野生型マウスと比較し、酸味(HCl、クエン酸、酢酸、乳酸、酒石酸)への応答は減少したが、甘味、塩味、苦味、うま味への応答は差がなかった。

 

 

◆吉田竜介教授からのコメント

 5つの基本味(甘味、うま味、塩味、苦味、酸味)のうち、「なぜ酸味を感じる味細胞だけ化学シナプスを利用しているのか?」、「他の味を感じる味細胞との違いは何か?」と疑問は尽きませんが、この研究は味覚の面白さを示す1つのランドマークであると思っています。

 

 

 

◆論文情報
 論文名: Dual functions of SNAP25 in mouse taste buds
 邦題名「マウス味蕾におけるSNAP25の二重機能」
 掲載誌:The Journal of Physiolog
 DOI: 10.1113/JP288683
 URL: https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/JP288683


◆研究資金
 本研究は、独立行政法人日本学術振興会(JSPS)「科学研究費助成事業」(基盤研究(B)21H03106、23K21484、挑戦的研究(萌芽)24K22186、研究代表:吉田竜介)、うま味研究会、および糧食研究会の支援を受けて実施しました。

 

 

◆詳しい研究内容について
 味覚障害の一端を解明~味細胞のシナプス不全で酸味が異常に~

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r7/press20250702-1.pdf

 

 

◆参 考

・岡山大学歯学部

 https://www.okayama-u.ac.jp/user/dent/index.html

・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔生理学分野

 https://www.okayama-u.ac.jp/user/oralphys/OralPhysiology.html

 

 

◆参考情報

・【岡山大学】唾液が“うま味”の感じ方に影響を与えることを発見!~うま味を敏感に感じるには唾液の“緩衝能”が重要~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002312.000072793.html

 

 

◆クラウドファンディング:【岡山大学】低出生体重児を減らしたい!クラウドファンディング「口腔健康からつなぐ母子未来プロジェクト」~赤ちゃんの健康のために、私たちにできることは何だろう?~〔~2025年7月31日〕

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003233.000072793.html

 

 

 

岡山大学歯学部(岡山市北区) 

 

 

◆本件お問い合わせ先

 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(歯)口腔生理学 教授 吉田竜介

 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
 TEL:086-235-6640

 https://www.okayama-u.ac.jp/user/oralphys/OralPhysiology.html

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1402.html

 

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748

 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp

     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

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 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年7月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003222.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

【岡山大学】高梁川流域にもDXハイスクール支援を拡大~岡山県立高梁高等学校で生成AIセミナーを実施~

 

 

 

◆概 要

 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年6月21日、岡山県立高梁高等学校からの依頼を受け、同校の「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の一環として、「生成AI活用セミナー」を実施しました。


 この取り組みは、探究活動における生成AIの適切かつ効果的な活用方法を生徒が学ぶことを目的としたもので、岡山大学データサイエンス部(DS部)に所属する学部生・大学院生6人が講師として、それぞれの専門分野や経験を生かしながら、高梁高校の生徒153人に対して、講義とワークショップを行いました。


 セミナーでは、まず生成AIの基本原理のほか、個人情報やファクトチェックの重要性などの注意すべき情報倫理について解説した後、カスタマイズの方法、プロンプト設計の工夫や応用的な活用例について紹介し、探究活動での利用を想定してアンケート設計やスライド作成のミニワークを行いました。後半には、生徒たちが生成AIという新しい道具を使って主体的に学び、活動するために必要なポイントが示されました。


 生徒からは、「生成AIはどうやって情報を得ているか」、「生成された情報の信頼性はどのように検証すればよいか」などといった質問があり、積極的に参加していました。終了後には、DS部の学生たちと生徒の交流の時間も設け、進路や大学生活についての対話も活発に行われました。


 セミナー後、高梁高校探究主任の安藤雅仁教諭は、「現在2年次生が取り組んでいる方谷ゼミ(探究ゼミ)活動に役立つ実用的なセミナーとなった」と振り返り、また、同校の鳥越信行校長は「デジタル技術を活用しながら社会のさまざまな課題について考えることができる人を育て行きたい。DXハイスクール採択校として、引き続き、岡山大学や他機関等とも連携しながら生徒の学びを応援したい」と今後への期待を語りました。


 高梁高校は、文部科学省によるDXハイスクール採択校(2年目継続校)の一つであり、今後も本学との連携のもと、継続的な支援が予定されています。


 本学は、今後も高校の教員・生徒のニーズに寄り添いながら、学生の成長と教職員の意識改革にもつながる取り組みとして、DXハイスクール支援を積極的に展開していきます。引き続き、地域中核・特色ある研究大学:岡山大学の取り組みにご期待ください。

 

 本情報は、2025年7月1日に岡山大学から公開されました。

 

 

高梁高校でのセミナーの様子(写真提供:岡山県立高梁高等学校)

 

生徒のワークに寄り添う岡山大学DS部の学生(写真提供:岡山県立高梁高等学校)

 

対話に熱中する高校生と大学生たち(写真提供:岡山県立高梁高等学校)

 

 

◆参 考

・岡山大学研究・イノベーション共創機構

 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

・岡山大学データサイエンス部(DS部)

 https://okadai-dsc.studio.site/

・岡山県立高梁高等学校

 https://www.takahasi.okayama-c.ed.jp/wp/

 

 

◆参考情報

・【岡山大学】学生と岡山朝日高校生の対話トライアル-DXハイスクール活動を支援-

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003147.000072793.html

・【岡山大学】岡山大学データサイエンス部(DS部)学生高校生向け生成AIセミナーを実施~岡山学芸館高校のDXハイスクール活動を支援~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003190.000072793.html

・【岡山大学】岡山大学学生が3Dプリンター活用セミナーを実施~岡山県立岡山芳泉高校のDXハイスクール活動を支援~

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003223.000072793.html

 

 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

 

 

◆本件お問い合わせ先
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 研究企画戦略室 上級URA 佐藤浩哉

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
 E-mail:ura-info◎okayama-u.ac.jp  
     ※@を◎に置き換えています

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14359.html

 

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748

 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp

     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/


 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html

 岡山大学オリジナルグッズ Online Shop:https://okadaigoods.official.ec/
 岡山大学統合報告書2024:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002801.000072793.html

 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年7月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003222.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

【岡山大学】岡山大学病院消化器内科の佐藤亮介医員がAMED「令和7年度医療機器等研究成果展開事業チャレンジタイプ」に採択

 

岡山大学と両備システムズの共同プレスリリースです。


 

<発表のポイント>

  • 今回採択された研究開発課題「人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発」では、AIを用いて胆道内を直接観察する胆道鏡の画像を解析し、「良悪性診断」と「範囲診断」を同時に支援する、世界初の胆道特化型デュアルAI診断システムを開発します。

  • 胆道がんは早期発見や正確な範囲診断が難しく、5年生存率が30%未満と予後不良な難治がんの一つです。本システムの開発により、これまで困難であったがんの広がり(表層進展)の診断精度が向上し、根治切除率の向上、ひいては患者の生存率改善や医療費削減につながることが期待されます。

 

 

◆概 要

 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の岡山大学病院消化器内科の佐藤亮介医員を代表とする研究グループの研究開発課題「人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和7年度「医療機器等研究成果展開事業 チャレンジタイプ」に採択されました 。


 同事業タイプは、アンメットメディカルニーズへの対応を含め、臨床的な課題解決につながる革新的な医療機器シーズを対象としています。科学研究費補助金等による学術研究と、本格的な医療機器開発プログラム(開発実践タイプ)とのギャップを埋めることを目的とし、①臨床上解決したい課題の大まかな設定ができている、②理論や基礎研究で一定の効果を説明できる、③後発医療機器ではない新しい発想やアプローチを検討している、という3つの要件を満たすシーズに対し、初号試作機作製等の機会を提供し、本格的な開発への橋渡しを行います。


 佐藤医員は「人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発」の研究開発課題名のもと令和7年度の1年間、研究開発代表者(チームリーダー)として研究チームを率いることになります。

 

 本研究は、佐藤医員と岡山大学学術研究院医療開発領域・光学医療診療部の松本和幸講師、同領域・新医療研究開発センターの内田大輔准教授(特任)が、研究開発分担者である株式会社両備システムズの冨谷昌弘(サブリーダー)らと共同で、予後不良である胆道がんの診断精度を飛躍的に向上させることを目指すものです。AI技術を用いて、これまで診断が困難であった胆道がんの悪性度や進展範囲をより正確に評価する新しい診断システムを開発し、根治手術率の向上と患者の予後改善に貢献することが期待されます。どうぞ佐藤医員らの取り組みにご期待ください。

 

 本件は、2025年7月25日に岡山大学から公開されました。

 

 

白色光画像(左)から疑似色素散布画像(右)へのAIによる変換技術

 

 

◆佐藤亮介医員からのひとこと

 胆道がんは診断が非常に難しく、多くの患者さんが厳しい状況にあります。今回、AMEDのチャレンジタイプにご採択いただき、AIという新たな技術でこの難題に挑戦できる機会をいただけたことを大変光栄に思います。
 本研究は、ご指導いただいている松本和幸先生、そしてAI開発でご協力いただく共同研究先の株式会社両備システムズとともに、臨床現場から着想を得て進めてきた課題です。また、学術研究院医歯薬学域(医)実践地域内視鏡学講座の河原祥朗教授(特任)、同消化器・肝臓内科学の大塚基之教授にも指導・助言いただきながら、この1年間でAIシステムのコア技術を確立し、初号試作機の開発計画を策定することで、翌年度に必須となる開発実践タイプへの応募を目指します。この研究を成功させ、診断の精度を飛躍的に高めることで、一人でも多くの胆道がん患者さんの予後改善に貢献できるよう、チーム一丸となって研究開発に邁進してまいります。

 

 

 

◆採択情報
 事業名:令和7年度 医療機器等研究成果展開事業 チャレンジタイプ
 研究開発課題名:人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発
 研究開発代表者:佐藤 亮介(岡山大学病院 消化器内科 医員)
 共同開発機関:株式会社両備システムズ
 研究開発期間:令和7年5月16日から令和8年3月31日

 

 

◆詳しい内容について
 岡山大学病院消化器内科・佐藤亮介医員がAMED「令和7年度医療機器等研究成果展開事業 チャレンジタイプ」に採択

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r7/press20250725-1.pdf

 

 

◆参 考

・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/

・岡山大学病院 消化器内科

 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index114.html

・株式会社両備システムズ

 https://www.ryobi.co.jp/

 

 

岡山大学病院(岡山市北区)

 

 

◆本件お問い合わせ先

 岡山大学病院 消化器内科 医員 佐藤亮介

 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス

 TEL:086-235-7219
 FAX:086-225-5991
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1412.html


 株式会社両備システムズ 広報部

 〒700-8508 岡山県岡山市北区下石井2-10-12 杜の街グレース オフィススクエア4階

 TEL:086-264-1311

 https://www.ryobi.co.jp/

 

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748

 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp

     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

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 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年7月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003222.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003247.000072793.html

【岡山大学】子どもを救う“ひと息”が減っている!?~コロナ禍で蘇生時の人工呼吸が敬遠、小児の救命に影響~

 

 


<発表のポイント>

  • 総務省消防庁が管理する「All-Japan Utstein Registry」を用いて、コロナ流行前後における小児の院外心停止に対する蘇生法の変化と、それが死亡や後遺症に与えた影響を検証しました。

  • コロナ禍では人工呼吸の実施が減り、胸骨圧迫のみの蘇生が増えました。その結果、死亡リスクが高まり、年間約10人の子どもが、本来救えたはずの命を失っていた可能性が示唆されました。

 

 

◆概 要

 子どもの病院外心停止は、窒息や溺水など呼吸障害が原因となることが多く、「人工呼吸」を含む蘇生法(CPR)が必要とされ、その実施が推奨されています。一方、成人では、目撃者によるCPRの実施率を上げるため、近年「胸骨圧迫のみ」を行う蘇生法が普及し、特にコロナ禍では、感染リスクへの懸念から、トレーニングを受けた人でも人工呼吸を控えるよう言われていました。


 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)学術研究院医歯薬学域(医)地域救急・災害医療学講座の小原隆史講師(特任)、同学域救命救急・災害医学の内藤宏道准教授、中尾篤典教授、および学術研究院医療開発領域(岡山大学病院)高度救命救急センターの塚原紘平講師(小児救急科長)らの研究グループは、学術研究院医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野の松本尚美助教、賴藤貴志教授らと共同で「All-Japan Utstein Registry」(総務省消防庁)を用いて、コロナ流行前(2017-2019)とコロナ禍(2020-2021)の期間において、小児の院外心停止患者に対する目撃者による蘇生法の変化が、死亡などの転帰に与えた影響を調査しました。

 

 その結果、もともと減少傾向にあった人工呼吸の実施率は、コロナの流行をきっかけにさらに約12%も低下していることが判明しました。一方で、増加した胸骨圧迫のみの蘇生法は、子どもの死亡や重い後遺症のリスクと関係しており、コロナ禍には年間10.7人の子どもが、本来助けられたはずの命を失っていた可能性が示されました。


 今回の研究は、子どもの院外心停止における人工呼吸の重要性を改めて裏付けるものであり、今後の小児蘇生法の教育のあり方や、感染対策を講じた上での普及啓発、ポケットマスクの開発・整備など、社会全体として取り組むべき課題の必要性を示しています。


 本研究成果は、2025年7月5日、オランダ Elsevier社の『Resuscitation』に掲載されました。

 

 

 

 

◆小原隆史講師と内藤宏道准教授のコメント

 子どもの心停止は、決して他人事ではなく、社会全体にとって大きな問題です。今回の研究が、「どうすればもっと安心して子どもを助けられる社会にできるのか」を皆さんと一緒に考えるきっかけになれば幸いです。

 

小原隆史講師と内藤宏道准教授(右)

 

 

◆論文情報
 論 文 名:Compression Only CPR and Mortality in Pediatric Out-of-Hospital Cardiac Arrest During COVID-19 Pandemic
 掲 載 紙:Resuscitation
 著  者:Takafumi Obara, Hiromichi Naito, Naomi Matsumoto, Kohei Tsukahara, Takashi Hongo, ∙ Tsuyoshi Nojima, Tetsuya Yumoto, Takashi Yorifuji, Atsunori Nakao
 D O I:10.1016/j.resuscitation.2025.110706
 U R L:https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(25)00218-7/fulltext

 

 

◆詳しい研究内容について
 子どもを救う“ひと息”が減っている!?~コロナ禍で蘇生時の人工呼吸が敬遠、小児の救命に影響~

 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r7/press20250722-1.pdf

 

 

◆参 考
・岡山大学病院 救命救急科
 https://okayama-u-qq.sakura.ne.jp/

・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野

 https://www.unit-gp.jp/eisei/wp/

・岡山大学医学部

 https://oumed.okayama-u.ac.jp/

・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/

・岡山大学病院コロナ・アフターケア外来
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index377.html

 

 

◆参考情報

・新型コロナウイルスワクチン情報
 http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=4923
・岡山大学の新型コロナウイルス感染症への対応について
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/aboutcoronavirus.html
・岡山大学病院にECMOを搭載できる大型救急搬送車「ドクターカー」を配備しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000241.000072793.html

・【岡山大学】新型コロナウイルス罹患後症状(コロナ後遺症)の倦怠感に対する臨床研究を開始

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002809.000072793.html

 

 

岡山大学病院(岡山市北区)

 

◆本件お問い合わせ先

 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)地域救急・災害医療学講座 講師(特任) 小原隆史

 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス

 TEL:086-235-7427

 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1409.html

 

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階

 TEL:086-251-8745、086-251-8746
 FAX:086-251-8748

 E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp

     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/

 

<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>

 岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部

 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい

 https://venture.okayama-u.ac.jp/


 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html

 岡山大学オリジナルグッズ Online Shop:https://okadaigoods.official.ec/
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 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
 岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw

 岡山大学地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS):https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/

 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2025年7月期共創活動パートナー募集中:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003222.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

  • 岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~

    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html