2017年11月21日火曜日

【情報発信】国連「持続可能な開発目標(SDGs)」の大学等向けガイド「大学でSDGsに取り組む」日本語翻訳版を公開

岡山大学は、「槇野ビジョン」と関連が深い国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に着目し、SDGsを支援しつつ、本学の教育研究、社会貢献活動などの活性化を精力的に進めています。
今回、国連が支援する持続可能な社会を実現するためのグローバルなネットワークである「The SDSN(Sustainable Development Solutions Network)Australia/Pacific」が2017年8月に取りまとめた大学でSDGsに取り組むためのガイド「Getting started with the SDGs in Universities」の翻訳を行い、本学のSDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」で公開しました。

同ガイドは、SDGsの達成のために大学ができることを取りまとめたガイドであり、SDGsの基本的な説明をはじめ、大学のSDGsへの貢献方法、ケーススタディなどが豊富に掲載されています。この度、日本語翻訳版ができたことで、日本の大学での活用のみならず、社会全体の方々にSDGsを知ってもらい、目標達成のための行動の加速などに寄与できればと考えています。


翻訳を担当した大学院医歯薬学総合研究科の狩野光伸副理事(研究担当)・教授は、「大学でSDGsに取り組むといっても、具体的にどうしたらいいのかすぐには分かりにくいところがあると思います。このガイドの内容は、国の違いから社会的背景の違いはあっても、大学という組織として共通してあてはまるところは想像よりずっと多く、日本における実践のためにも大変良い参考になると思います」と述べ、本翻訳ガイドの活用とあらゆるセクターが共同してSDGsの目標達成を目指す重要性を述べました。

岡山大学などでつくる「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月に
ユネスコ/日本ESD賞を受賞。岡山市は2017年1月にユネスコ学習都市賞2017を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、本学ではSDGsと協同できる体制を構築しており、先日も岡山から国連持続可能な開発目標「SDGs」を考えるシンポジウムとワークショップを開催するなどしています。

また、12月5日には「SDGsの達成に向けたRCE第一回世界会議」を開催する予定です。今後も、地域と世界の課題解決を着実に進めていくとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上とともにSDGsの目標達成を図っていきます。

Getting started with the SDGs in Universities
(日本語翻訳版:狩野光伸 翻訳、SDSN Japan/蟹江憲史 監修「大学でSDGsに取り組む 大学、高等教育機関、アカデミアセクターへのガイド」オーストリア、ニュージーランド、太平洋版)

 <参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」

 


「Getting started with the SDGs in Universities」の日本語翻訳版


日本語版の翻訳を担当した狩野副理事(研究担当)・教授


SDGsのロゴマーク(国連広報センターホームページより)

国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

【情報発信】国連「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現の加速を!専用WEBページ「岡山大学×SDGs」を公開

岡山大学は、理念・目的に基づき、持続可能な社会の実現に向けて教育・研究・社会貢献の諸活動を強力に推進して来ました。本年4月には、第14代学長として槇野博史学長が就任し、「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を発表、さらなる活動の推進を実施しています。

この「槇野ビジョン」は、国連が掲げる「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals;SDGs)」と深い関連性があります。岡山の地は、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development;ESD)」において、本学などでつくる「岡山ESDプロジェクト」が、2016年9月に「ユネスコ/日本ESD賞」を受賞。さらに岡山市は2017年1月に「ユネスコ学習都市賞2017」を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場となっています。この持続可能な社会づくりのための担い手を育てるESDは、SDGsの開発目標に取り組み、達成するための人材育成として位置づけられます。

こうした背景を踏まえ、本学ではSDGsが求める「社会のための科学」を先導する体制の強化を、槇野学長のリーダーシップの下、学内改革だけではなく、学外の多様なパートナーとともに進めてきました。これらのさまざまな取組は、マッピング化とともにデータベース化を実施し、誰もが見聞きできるよう展開しています。
さらには、「SDGsに関する岡山大学の行動指針」を策定し、本学の理念・目的の下、SDGsの達成に貢献する活動に取り組み、持続可能な社会の実現を牽引していく指針を定めました。

これら本学における精力的なSDGsへの取組情報の一元化とともに、好事例の横展開の拡大やSDGsに関連した産学官連携強化推進などの観点から、SDGs専用のWEBページ「岡山大学×SDGs」を開設しました。ぜひ、ご覧ください。

 岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら




SDGsのロゴマーク(国連広報センターホームページより)


国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています
 

【情報発信】3年連続受賞の快挙! 馬教授と山地准教授が世界で最も影響力のある科学者に選出

Clarivate Analytics社(旧トムソン・ロイターIP&Science)が発表した論文の引用動向分析、高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2017年版において、本学資源植物科学研究所植物ストレス学グループの馬建鋒教授、山地直樹准教授が選出されました。2015年版2016年版に続き3年連続の受賞となります。

馬教授、山地准教授は、植物の生育に不可欠な各種ミネラルの輸送メカニズムを数多く解明し、「植物・動物学/ Plant & Animal Science」分野において世界で最も影響力のある科学者として、国際的に高く評価されました。


毎年世界で注目されている本リストでは、自然科学および社会科学の21研究分野において、2005年1月から2015年12月の11年間に発表された論文のうち、被引用数が非常に高い論文を発表した約3,500人の各国の著名な研究者(うち、日本の研究機関に所属する研究者は約75人)が選出されています。引用数が顕著に高い論文は、科学コミュニティが意義深く有益であると判断した一つの目安となります。


岡山大学は、2013年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。その一つとして資源植物科学研究所(IPSR)は、Top10%補正論文割合(Q値)の最も高い組織として評価されており、馬教授と山地准教授は本学研究力強化促進の大きな原動力となる研究者です。

Highly Cited Researcher 2017受賞者リスト(Clarivate Analytics社):
https://clarivate.com/hcr/?utm_campaign=16508-hcrlaunch17&utm_source=eloqua&utm_medium=email&utm_content=report


本学広報誌「いちょう並木」の最新号(2017年10月号 Vol.87)に馬教授と山地准教授が紹介されています。
植物は“小さな宇宙”~その未知なる可能性を探る~




馬教授


山地准教授


岡山大学資源植物科学研究所(倉敷市)

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

 

【情報発信】横井副理事が第39回ユネスコ総会の「ユニツイン/ユネスコチェア事業25周年記念大会」に参加


国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第39回総会が10月30日、フランス共和国・パリのユネスコ本部で開幕し、「ユニツイン※1/ユネスコチェア※2事業25周年記念大会」が10月31日に行われました。本学はユネスコから、国連による「持続可能な開発のための教育(ESD)」の取り組みを推進するユネスコチェアに選ばれており、同大会に招待されました。本学からは槇野博史学長と岡山大学ユネスコチェアホルダーである本学大学院環境生命科学研究科の阿部宏史教授の代理として、横井篤文副理事・上級UGAが出席しました。

ユネスコが1992年に開始した「ユニツイン/ユネスコチェア事業」は、世界の異なる地域の高等教育機関が連携し、相互の緊密なネットワーク形成を通じて知識移転を促進することにより、国際的な能力開発と人材育成に貢献することを目的としています。2017年3月時点で、世界116ヵ国から約700機関以上の高等教育機関にユネスコチェアとユニツインネットワークが設置されており、
本学ユネスコチェアは、ESD推進を目的とするアジアで唯一のユネスコチェアとして、2007年に設置認可を受けています。
さらには、2014年に「ESDに関するユネスコ世界会議」が岡山市等で開催されるなど、岡山地域および本学は長きにわたりESDの分野で同事業に大きく貢献しています。


今回の記念大会では、ユネスコ事務局長補佐のチェン・タン氏をはじめ、パネリストとしてロシアのオリガ・ワシリエワ連邦教育・科学大臣、カナダ・ヨーク大学ユネスコチェアホルダーのチャールズ・ホプキンス教授など、世界48カ国から約200人以上の関係者が参加しました。


大会では、これまでの25年間の同事業の取り組みを振り返り、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」※3の達成に向けた更なる展開について議論しました。横井副理事は、世界のESDを牽引する第一人者のひとりであるホプキンス教授と会談し、本学のこれまでのESDの実績と「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を踏まえたSDGsの推進についての意見交換を精力的に実施。


また、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)とRCE岡山および岡山大学が、12月5日~7日の3日間において岡山市で誘致開催する国連会議「SDGsの達成に向けたRCE第一回世界会議」についても紹介し、本学の国際的プレゼンスを高めました。


岡山大学も参画する「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月に「ユネスコ/日本ESD賞」を受賞。岡山市は2017年1月に「ユネスコ学習都市賞2017」を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、今後はSDGsと協同できる体制を構築し、地域と世界の課題解決を着実に進めていくとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上などを図っていきます。

※1 UNITWIN
University Twinningの略称であり、大学間連携ネットワークの促進を目的として、1992年の第26回ユネスコ総会で採択された事業のことです。

※2 UNESCO Chairs
ユネスコ講座のこと。地域において持続可能な社会を創造していくための人材を育成することを目的としています。本学では、2007年4月に認証を受け、取組責任者であるチェアホルダーは阿部宏史教授が務めています。

※3 
「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)
2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。




カナダ・ヨーク大学のホプキンス教授と横井副理事(左)


事業25周年記念大会の様子


世界48ヵ国から約200人以上が参加し、意見交換を実施
 

事業25周年記念大会の会場となったユネスコ本部(フランス・パリ)

岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています


2017年11月20日月曜日

【情報発信】FOCUS ON(Vol.3)「キリスト教修道制研究とグローバルヒストリーへの展望」 発行

岡山大学は11月20日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」のVol.3を発行しました。

本学は11学部・1コース、7研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。
今回は、
大学院社会文化科学研究科西洋史学研究室の大貫俊夫准教授の研究活動について紹介しています。
近年、急速に進んでいる”グローバル化”。国家の垣根を越えてヒトやモノ、お金が動くことを言いますが、大学院社会文化科学研究科の大貫俊夫准教授は「グローバル化は、歴史研究の分野でも急速に進んでいるんですよ」と話します。歴史研究のグローバル化とは? また、歴史学がグローバル化することで得られるものは? 大貫准教授にその疑問を解説してもらいます。ぜひご覧ください。

FOCUS ON(Vol.3):
キリスト教修道制研究とグローバルヒストリーへの展望

<Back Issues>
Vol.2:
イメージの中の建築物を読み解く (大学院社会文化科学研究科 本田晃子准教授)
Vol.1:
身近な液体「水」の謎に迫る (異分野基礎科学研究所 松本正和准教授)


<参考:研究系web国際広報>

Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)



大学院社会文化科学研究科の大貫准教授


ラテン語の文書

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