本学は、研究力における強みのひとつ、「光技術分野」をさらに強化し、国際展開や産業化を推進するための技術意見交流会を5月20日、本学研究推進産学官連携機構で開催しました。
今回、光技術のひとつである「テラヘルツ光」を利用し、本学大学院自然科学研究科計測システム工学研究室の紀和利彦准教授が世界に先駆けて独自開発した「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」に注目。紀和教授が、これまで見ることが難しかった水溶液中の化学反応分布を可視化できる革新性について説明しました。本学の山本進一理事(研究担当)・副学長やニプロ株式会社の佐野嘉彦代表取締役社長、有限会社スペクトルデザインの深澤亮一代表取締役らが参加。本学のリサーチ・アドミニストレーター(URA)や研究推進産学官連携機構各本部長らと、生命科学・医療分野への応用や産業界での汎用化などについて熱心に対話を行いました。
本学は、平成25年8月に文部科学省が選定した「研究大学強化促進事業」の支援対象大学(国内19大学)で、世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を実施しています。本学が独自に開発した製品の汎用化戦略は非常に重要なポイントであり、今回の技術意見交流会で得られた知見も研究大学運営に活かしていきます。
テラヘルツ光とは:周波数にして1兆Hz付近の高周波電磁波のことです。レーザー工学・電子工学の発展とともに、そのアプリケーションが世界的に注目されています。近年では、テラヘルツにより生命科学を解明する研究が数多く立ち上がっています。
技術交流会の参加者ら。紀和利彦准教授が開発した「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」の産業応用などについて熱心に対話をくり広げました。また、本学のシーズ紹介も併せて行いました。
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