2015年2月19日木曜日

【情報発信】農林水産省「革新的技術創造促進事業」革新的ウイルス対策技術分野 年度研究報告会 開催

農林水産省「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」の研究拠点を担う岡山大学は2月19日、事業の年度報告会を岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)で開催しました。


現在、農林畜産分野ではウイルスによる被害が大きな問題となっています。例えば鳥インフルエンザウイルスによる家畜業界への経済的打撃や私たちの食生活への不安などは大変深刻です。また、観梅の名所がウイルス感染で、すべて伐採に至るなど、文化的損失も問題となっています。同事業では、産学官連携のもと今までにない革新的な手法を開発することで、ウイルス感染の完全防御や早期感染診断などを実施します。


本事業は本年度より開始され、今回が初めての年度報告会となります。研く裕拠点である岡山大学を代表してコンソーシアム・プログラム・マネージャー(研究管理総括役)を務める佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター(URA)が「異なる研究分野が課題に対して協働するには様々な情報を共有する必要がある。本年度、活発に行ってきた研究や連携会議などをもとに社会が求める事柄に迅速に対応できるように皆さんとともに進めて行きたい」と挨拶。研究拠点代表者の岡山大学大学院自然科学研究科(工学系)の世良貴史教授や拠点と連携して課題解決を図る補完研究機関の各代表者らによる年次報告では、植物のウイルス感染防御の工学的な視点からの研究取り組み報告や今までにないウイルス検知技術の開発過程などについて報告を行いました。

参加した農研機構生物系特定産業技術研究支援センターの川口尚選考・評価委員会事務局長、神尾次彦研究リーダー、吉田幸二研究リーダーらと、より効率的な技術開発や社会実装の進め方について熱心な議論が行われました。


岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。この高い研究力を社会実装に結びつけるには、他機関や企業などとの連携が必要不可欠となります。今後も本事業において多種多様な幅広い機関・企業の参画を募るとともに、農林畜産分野のウイルス感染の完全防御や早期感染診断などの研究開発を精力的に押し進めていきます。


挨拶を行う佐藤法仁コンソーシアム・プロジェクト・マネージャー


 研究拠点の研究報告を説明する世良貴史教授

感想を述べる川口尚選考・評価委員会事務局長

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html

2015年2月18日水曜日

【情報発信】独立行政法人科学技術振興機構「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」 岡山大学シンポジウム 開催

岡山大学は2月18日、地域の強みを融合してメディカル・イノベーション創出の方策を考えるシンポジウム「我が国の未来を拓くメディカル・リサーチコンプレックス創出への核心を探る-医療のニーズとシーズをつなぐ多様な取り組みを知る-」を岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)で開催しました。


岡山大学は、昨年に独立行政法人科学技術振興機構(JST)「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」事業に採択されており、これまでに我が国を先導する医療産業化の取り組みの事例や革新的医療機器創出へのあり方などについて、全国を精力的に調査して来ました。


シンポジウムでは、事業調査研究代表者の岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の狩野光伸教授がモデレーターを務め、実施主幹の佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター(URA)が調査概要と今後、大学や産業界、自治体などの強みを、目的の下に複合体(コンプレックス)として融合して、医療を通じて共に未来を拓いていく術について紹介しました。


また、県外の取り組み事例紹介として高知大学医学部附属病院次世代医療創造センターの浅野健人准教授が「研究シーズ実用化に向けた高知大学の取り組み-知と医の創造の場をめざして-」と題して高知大学で行われている医師主導治験について紹介、徳島大学糖尿病臨床・研究開発センターの松久宗英センター長・特任教授が「徳島県の糖尿病課題に挑むシーズの創出」と題して、地域とともに疾患克服に挑む取り組みについて紹介、宮崎県商工観光労働部産業振興課産業集積推進室の冨山幸子室長からは宮崎・大分両県の産学官が取り組む「東九州メディカルバレー構想」についての具体例についてそれぞれ紹介しました。参加した、学生、教職員、企業、自治体などの関係者ら約100人は熱心に講演に耳を傾け、パネルディスカスションでは講演者らと共に意見交換を行いました。


岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。また、岡山大学病院は平成25年4月に厚生労働省が全国の医療機関から選定した中国・四国地区唯一の「臨床研究中核病院」として、同地区の基幹病院とのネットワークを利活用した大規模な臨床研究や治験、基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究を精力的に実施しています。この二つの強みを最大限に利活用しつつ、本シンポジウムで得られた数多くの知見をもとに、今後の地域科学技術イノベーションにつながる施策を精力的に推し進めていきます。


本シンポジウムは、岡山県一般社団法人岡山経済同友会株式会社日本経済研究所との共催、ならびにJST「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」事業の一環として実施されました。


<参考>講演概要:http://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/event/event150218_sympo.pdf



モデレーターを務める岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の狩野光伸教授



JST採択事業の取り組み概要とその今後の進め方を紹介する岡山大学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA

高知大学での医師主導治験の取り組みを紹介する浅野健人特任准教授




徳島大学の糖尿病克服策を紹介する松久宗英センター長・特任教授



東九州メディカルバレー構想の取り組みを紹介する冨山幸子室長





国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html

【情報発信】研究広報戦略ワークショップVI -メディカル・イノベーションを起こすシーズとニーズを結ぶ広報とは- 開催

岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室は2月18日、研究開発を広く社会に発信する方策を考える場として、「研究広報戦略ワークショップVI -メディカル・イノベーションを起こすシーズとニーズを結ぶ広報とは-」を岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区)で開催しました。


ワークショップでは、株式会社マイナビニュースメディア事業本部編集部の神山翔記者が話題提供者として講演。今回、メディカル・イノベーションにスポットを当て、そのシーズとニーズをうまくマッチングする手法として「広報の役割」ついて、マッチング効率を上げるにはどのような広報を行えばよいのか、産学官の専門誌広報媒体やWeb媒体などとどの様に付き合うべきなのかなどについて参加者らと対話を繰り広げました。


また、当時開催された医療展示会「中央西日本メディカル・イノベーション2015」に展示されている実際の医療機器などについて、モデレーターを務める本学の佐藤法仁学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター(URA)とともにより具体的なメディカル・イノベーションを起こすシーズとニーズを結ぶ広報のあり方について、展示出展者を含めた対話を深めました。


岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」として高い研究力を有しています。また、厚生労働省の「国産医療機器創出促進基盤整備等事業」経済産業省の「医工連携事業化推進事業」など、医療機器を社会実装する取り組みを精力的に実施しています。今回のワークショップで得た知見もこれらの実施に積極的に活かして行きます。

研究広報戦略ワークショップI -革新的イノベーション創出を生み出す研究広報とは-:http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id3258.html
研究広報戦略ワークショップII -記者と共に革新的光技術のイノベーション創出を探る-:http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id3301.html
研究広報戦略ワークショップIII -研究広報におけるロゴタイプの役割と活用-:http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id3425.html
研究広報戦略ワークショップIV -Top Journal を利活用したサイエンスコミュニケーション術-:http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id3487.html

研究広報戦略ワークショップV-歯科医療を支える研究開発をどのように伝えるか-:http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id4268.html


国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html