<発表のポイント>
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ALSは運動ニューロンが選択的に変性脱落するために運動麻痺が進行する神経難病です。
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ALS患者5人に対してMuse細胞1)製剤を投与する臨床試験を実施した結果、臨床試験を進めるうえで問題となる重大な副作用は認めませんでした。
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今後、さらに多くの患者を対象とした2重盲検比較試験を実施することで本治療の有効性を明らかにする必要があります。
◆概 要
ALSは脳脊髄にある運動神経細胞が減少し続けて運動麻痺が進行する神経難病であり、根本的治療がないのが現状です。
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院医歯薬学域(医)脳神経内科学の山下 徹 准教授と国立精神・神経医療研究センターの阿部康二 病院長の共同研究グループは、孤発性ALS患者5人を対象に、Muse細胞製剤の臨床治験を岡山大学病院で実施しました。
その結果、主要評価項目であるMuse細胞投与開始後12ヵ月までの安全性については、臨床試験を進めるうえで問題となる重大な副作用は認めませんでした。
一方、副次評価項目である有効性に関しては、Muse細胞製剤投与前はALSFRS-Rスコア2)(ALSの日常活動機能を評価するスケール)が1月あたり平均0.47ポイント低下していたのが、Muse細胞投与後は平均0.25ポイントの低下にとどまるなど症状の進行スピードを緩やかにする傾向がみられました。
これらの研究成果は2023年11月28日、米国科学誌「Cell Transplantation」のOriginal Articleとして掲載されました。
◆山下徹准教授からのひとこと
この幹細胞治療法は、点滴による投与が可能な点が特徴で、患者さんの負担が比較的少ないのが特徴だと思います。患者さんに役立つ治療法に繋げるよう、今後とも頑張ります。
◆論文情報
論
文 名:Safety and Clinical Effects of a Muse Cell-Based Product in
Patients with Amyotrophic Lateral Sclerosis: Results of a Phase 2
Clinical Trial
掲 載 紙:Cell Transplantation
著
者:Toru Yamashita, Yumiko Nakano, Ryo Sasaki, Koh Tadokoro, Yoshio
Omote, Taijun Yunoki, Yuko Kawahara, Namiko, Matsumoto, Yuki Taira,
Chika Matsuoka, Ryuta Morihara, Koji Abe
D O I:10.1177/09636897231214370
◆研究資金
本研究は、株式会社生命科学インスティテュート(LSII)ならびに文部科学省・日本学術振興会科学研究費補助の支援を受けて実施しました。
◆詳しいプレスリリースについて
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者に対する新たな幹細胞治療法の開発~Muse細胞治療の探索的試験において安全性を確認~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20231221-6.pdf
◆参 考
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 脳神経内科学講座
https://www.okayama-u.ac.jp/user/shinnai/index.html
・岡山大学病院
https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)脳神経内科学 准教授 山下 徹
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス
TEL:086-235-7365
FAX:086-235-7368
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1173.html
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:086-235-7983
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2023年12月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001849.000072793.html
岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
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岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001922.000072793.html
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