岡山大学の研究力の強みのひとつである「光技術と生命科学分野」をさらに強化し、社会と共に革新的イノベーションや高付加価値産業の創出を目指すための対話型ワークショップ「テラヘルツ光と生命科学融合による革新的イノベーションワークショップ」(主催者:紀和利彦・大学院自然科学研究科)を12月5~6日、岡山大学津島地区の本部棟で開催しました。
ワークショップのはじめに、川崎医療福祉大学の梶谷文彦特任教授(川崎医科大学名誉教授、岡山大学特命教授)が、過去の医療技術開発過程の例示や研究組織の戦略について「先端医療イノベーションへの期待」と題して基調講演。
続いて、本学の佐藤法仁リサーチ・アドミニストレーター(URA)が、文部科学省の「研究大学強化促進事業」の支援機関に選定されている本学の取り組みやイノベーション対話促進策などを紹介しました。
基調講演後に行われたワークショップでは、大学・研究機関、企業などさまざまな立場の演者が光技術(テラヘルツ光)や生命科学に関する対話材料を提供。2日間で延べ150人以上の研究者、学生、企業人、公務員、一般の方などが参加し、それぞれの分野を超えて、わが国から光技術と生命科学融合による新たな革新的イノベーション創出の探索について熱心に対話を繰り広げました。
岡山大学では、これまでに強みである「光技術と生命科学分野」のネットワーク拡大のための対話型ワークショップを積み重ね、重点領域の絞り込みを進めています。今後も次世代の高付加価値産業創出を探るとともに、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる研究推進・向上を精力的に展開して行きます。
<補>テラヘルツ光とは、周波数にして1兆Hz付近の高周波電磁波のことです。レーザー工学・電子工学の発展とともに、そのアプリケーションに注目が世界的に集まっています。近年では、テラヘルツにより生命科学を解明する研究が数多く立ち上がっています。岡山大学でも、紀和利彦准教授(大学院自然科学研究科・工学部)において独創的なテラヘルツ計測装置を開発し国内外から注目を集めています。
開催の挨拶をする山本進一・岡山大学理事(研究担当)・副学長
主催者の紀和利彦・大学院自然科学研究科准教授
基調講演を行う梶谷文彦・川崎医療福祉大学特任教授
講演に聞き入る参加者ら
対話するワークショップ参加者ら
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