2016年6月10日金曜日

【情報発信】心不全の進行を抑制する分子を特定

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)の片野坂友紀助教、川崎医科大学の氏原嘉洋助教、毛利聡教授らの研究グループが、心不全の発症・重篤化の過程でNa+/Ca2+ 交換体 (NCX1) の活性が著しく低下していることを発見。低下したNCX1活性を回復させることで、心不全の進行を抑制できることを、遺伝子改変マウスを用いた実験により明らかにしました。
 
本研究成果は5月26日、ヨーロッパ心臓病学会誌「Cardiovascular Research」に公開されました。
 
今後、細胞外へのCa2+排出系として働くNCX1の活性低下を防ぐ薬剤の開発により、心不全の治療への応用が期待されます。
 
 


心不全の進行を抑制する分子を特定

 <論文情報>
タイトル:Induced NCX1 overexpression attenuates pressure overload-induced pathological cardiac remodeling.著  者:Yoshihiro Ujihara, Keiichiro Iwasaki, Satomi Takatsu, Ken Hashimoto, Keiji Naruse, Satoshi Mohri, Yuki Katanosaka.掲 載 誌:Cardiovascular ResearchD O I:10.1093/cvr/cvw113
発表論文はこちらからご確認いただけます。


<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)
助教 片野坂 友紀
(電話番号)086-235-7117
(FAX番号)086-235-7430


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id399.html

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