ボルバキアは、チョウや蚊などの昆虫類に広く感染し、宿主と共生しています。また、ボルバキアはウイルスの増殖を抑制させることが明らかになっており、最近はデング熱を媒介する蚊などの害虫集団に人為的にボルバキアを感染させて、デング熱を制御する試みが行われています。
本研究では、日本各地の生息地から異なる季節にヤマトシジミの成虫を採集し、感染したボルバキアの感染密度を比較。初夏には細菌の感染密度が高く、秋には感染密度が低下することを発見しました。本研究成果は、共生細菌を利用した害虫制御の効率化につながる画期的な発見と言えます。
掲載誌: PLOS ONE論文名:Wolbachia density changes seasonally amongst populations of the pale grass blue butterfly, Zizeeria maha (Lepidoptera: Lycaenidae)T著者:Takuto Sumi・Kazuki Miura・Takahisa Miyatake*DOI:10.1371/journal.pone.0175373
<詳しい研究内容について>
昆虫の細菌感染密度に季節性 世界に先駆けて発見
<本件お問い合わせ>
岡山大学大学院環境生命科学研究科(農)
教授 宮竹貴久
(電話番号) 086-251-8339
(FAX番号) 086-251-8388
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id459.html
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