2017年5月29日月曜日

【情報発信】岡山大学SDGsアクションを目指して、国連大学サステイナビリティ高等研究所と意見交換を実施

槇野学長らは5月25日、国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)(東京都渋谷区)を訪問し、竹本和彦所長、塚本直也プロジェクト・ディレクター(PD)と会談しました。

国連では、2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」を開催し、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。本アジェンダでは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)を掲げました。本学では、本年度からスタートした新執行部のもと、「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を掲げており、ビジョンを具体的に実施していく方法の一つとして、SDGsと協同できる戦略的な体制づくりを進めています。

今回の訪問には、槇野学長のほかに、佐藤法仁副理事・URA、横井篤文副理事・上級UGA、狩野光伸副理事・大学院医歯薬学総合研究科教授、小村俊平学長特別補佐が参加しました。

会談では、槇野学長が本学でのSDGsの推進を含む槇野ビジョンを紹介。竹本所長は、多様なステークホルダーの世界的ネットワークである「持続可能な開発のための教育に関する地域の拠点(RCE)」と、高等教育機関のネットワークである「アジア太平洋環境大学院ネットワーク(ProSPER.Net)」という二つのイニシアチブを通じた、国連大学と本学との協働の可能性について紹介。槇野学長らと、岡山大学という一つの国立大学法人のみならず、日本の大学が地域社会と協同して、世界に対して何ができるのかについて意見交換を行いました。

岡山大学などでつくる「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月にユネスコ/日本ESD賞を受賞。岡山市は2017年1月にユネスコ学習都市賞2017を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、SDGsと協同できる体制を構築し、地域と世界の課題解決を着実に進めていくとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上などを図っていきます。また、今後もさまざまな人材や組織との意見交換を活発に続け、得られた情報を戦略や体制づくりなどに生かします。

「持続可能な開発目標(SDGs)」(国連広報センター):
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/


<過去の開催>
岡山大学SDGsアクションを目指して、国連広報センターと意見交換を実施
//www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6755.html



意見交換に参加した、塚本PD、竹本所長、槇野学長、狩野副理事・教授、横井副理事・上級UGA、小村学長特別補佐(左から)


SDGsのロゴマーク(国連広報センターホームページより)


国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています
 

2017年5月26日金曜日

【情報発信】岡山大学SDGsアクションを目指して、国連広報センターと意見交換を実施

槇野博史学長らは5月25日国連広報センター東京都渋谷区)を訪問し、根本かおる所長らと意見交換しました。

国連では、2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」を開催し、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。本アジェンダでは、人間、地球及び繁栄のための行動計画として、17の目標と169のターゲットからなる
「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals;SDGs)を掲げました。 
 
岡山大学では、本年度からスタートした新執行部のもと、
「槇野ビジョン:しなやかに超えていく『実りの学都』へ」を掲げており、ビジョンを具体的に実施していく方法の一つとして、SDGsと協同できる戦略的な体制づくりを進めています。

今回の訪問では、槇野学長のほかに、佐藤法仁副理事・URA、横井篤文副理事・上級UGA、狩野光伸副理事・教授、小村俊平学長特別補佐が参加。国連広報センターの根本所長と妹尾靖子広報官らと会談しました。


はじめに、槇野学長が槇野ビジョンについて説明。横井副理事・上級UGAは、本学や岡山市が長年取り組んでいる「持続可能な開発のための教育」(Education for Sustainable Development;ESD)の経験値と研究大学としての高い研究力をSDGsに生かしていく案について紹介しました。根本所長らは、SDGsの概要とともに高等研究機関が参画することのできる「国連アカデミック・インパクト」を紹介。槇野学長らと意見交換を行いました。

岡山大学などでつくる「岡山ESDプロジェクト」は、2016年9月に
ユネスコ/日本ESD賞を受賞。岡山市は2017年1月にユネスコ学習都市賞2017を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場です。この岡山でしかできない特色ある取り組みを継続しつつ、SDGsと協同できる体制を構築し、地域と世界の課題解決を着実に進めていくとともに、本学の教育研究のイニシアチブ向上などを図っていきます。また、今後もさまざまな人材や組織との意見交換を活発に続け、得られた情報を戦略や体制づくりなどに生かします。

「持続可能な開発目標(SDGs)」(国連広報センター):
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/



意見交換に参加した、横井篤文副理事・上級UGA、槇野博史学長、根本かおる所長、狩野光伸副理事・教授、小村俊平学長特別補佐、妹尾靖子広報官(左から)


SDGsのロゴマーク(国連広報センターホームページより)
 
国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています

 

2017年5月16日火曜日

【情報発信】グルノーブル大学連合訪問団がパートナーシップ強化に向け岡山大学を訪問

フランスのグルノーブル大学連合訪問団が5月15日来学し、槇野博史学長を訪問しました。


グルノーブル大学連合は、ジョセフ・フーリエ大学、ピエール・マンデス大学、スタンダール大学、グルノーブル工科大学、グルノーブル政治学院、サヴォア大学の6大学で構成されており、岡山大学は、2015年9月に大学間協定及び学生交流協定を締結しています。
来学したのはジャンヌ・デュバレ(Jeanne Duvallet)国際交流担当副学長(グルノーブル工科大学)、エリサ・グランデュー(Elisa Glangeaud)国際交流部長(グルノーブル大学連合)、アン・フラッキア(Anne Fracchia) 大学院大学事務局長(グルノーブル大学連合)。会談で槇野学長は、「『実りの学都』実現にむけ新体制がスタートしており、今後、医療系での交流も視野に連携を強化していきたい」と話しました。
 

同日、デュバレ副学長らは、本学の神崎浩理事・副学長(国際担当)や竹内大二理事・副学長(研究担当)、ベルナール・シュヌヴィエ上級リサーチ・アドミニストレーター(URA)、本学研究者、グルノーブル大学連合からの留学生らとの研究交流セッションに出席。大学院教育やグローバル・ディスカバリー・プログラム、本学の特徴ある研究について紹介したほか、両大学の今後の交流について意見交換を行いました。
 

また、鹿田キャンパスにおいて同訪問団は、大学院医歯薬学総合研究科の那須保友研究科長から本学の医療系研究プロジェクトや戦略的取り組みに関する説明を受け、伊達勲岡山大学副病院長、大塚愛二医学部長らと意見交換を行いました。このほか、岡大バイオバンクや手術支援ロボット「ダヴィンチ(da Vinci)」、最先端の医療機器等を見学しました。
 

本学は、研究大学強化促進事業、スーパーグローバル大学の選定校として、海外の大学研究機関との学術交流協定締結を強化しており、グローバル人材育成と国際的な研究力強化促進を精力的に加速させ、世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」を目指しています。
グルノーブル大学連合と本学はこれまで研究者間の共同研究や学生交流を行っており、この訪問により、両大学の関係が一層深まり、今後もさらなる交流の発展が期待されます。


槇野学長を表敬訪問した、グルノーブル大学連合訪問団


グルノーブル大学連合と岡山大学の研究交流セッション


那須研究科長による医療系取り組み紹介と意見交換


岡山大学病院にて、熱心に説明を聞く訪問団ら

2017年5月14日日曜日

【情報発信】岡山大学中性子医療研究センター開所セレモニーを開催

岡山大学は5月9日、本年4月に設置した「中性子医療研究センター」の開所セレモニーを鹿田キャンパスで開催しました。
 

開所式では、岡山大学自然生命科学研究支援センター光・放射線情報解析部門鹿田施設の玄関に掲げられた中性子医療研究センターの看板を、槇野博史学長、竹内大二中性子医療研究センター長らが除幕しました。


式には、本学関係者のほか、同センターの国際連携部門(寄付研究部門)の寄付者である山崎親男鏡野町長、連携協力を目指している津山中央病院の浮田芳典理事長ら約50人が出席。槇野学長が「新しい医療技術を開発することで皆さんのお役に立ちたい」とあいさつしました。

開所式にあわせて、中性子医療研究センター概要説明会をJunko Fukutake Hallで開催。同センターの松井秀樹教授と市川康明教授が、集まった約100人の参加者にセンターの取り組みを分かりやすく説明しました。

中性子医療研究センターは、岡山発の革新的で全世界に輸出可能ながん治療法を確立し、中性子医療という新規分野の拠点形成を目指します。
  



看板を除幕する槇野学長(中央右)ら


あいさつをする槇野学長


中性子医療研究センター概要説明会
 

関係者による記念撮影

【情報発信】沈建仁異分野基礎科学研究所副所長・教授が「平成29年(第11回)みどりの学術賞」受賞

岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)の沈建仁(Jian-Ren Shen)副所長・教授が4月28日、受賞が決定していた「平成29年(第11回)みどりの学術賞」(主催:内閣府)の授与式「みどりの式典」に出席しました。

同賞は、国内において植物、森林、緑地、造園、自然保護等に係る研究、技術の開発、その他の「みどり」に関する学術上の顕著な功績のあった個人に対して内閣総理大臣が授与し、その功績を讃えることにより、「みどり」の大切さをについて広く国民の理解を深めることを目的としています。


式典は天皇皇后両陛下の御臨席のもと、憲政記念館(東京都千代田区)で開催されました。式典には三権の長ならびに松野博一文部科学大臣、山本有二農林水産大臣、石井啓一国土交通大臣、山本公一環境大臣らが参加。本学からは、槇野博史学長と佐藤法仁副理事・URA、山本進一エグゼクティブ・アドバイザーらが参列しました。

今回、沈教授は、「光合成の酸素発生機構の原子レベルでの解明」に関する功績が認められ受賞。訪英中の安倍晋三内閣総理大臣に代わり菅義偉内閣官房長官より賞状が授与されました。
沈教授はこれまでに光合成の酸素発生機構を原子レベルで解くことにより、光合成研究を新たな地平へと導いて来ています。2011年には、水分解・酸素発生反応を引き起こす「光化学系II」タンパク質の構造を、世界最高の解像度で明らかにすることに成功しました。この成果はアメリカの国際科学雑誌Scienceの『2011年に得られた科学10大成果』 の一つに選ばれるなど国際的にも高く評価されています。

式典の後のレセプションでは、天皇皇后両陛下が沈教授とお言葉を交わされ、受賞の喜びとともに「研究をより加速させて、社会にみどりの力のひとつである光合成の原理を還元し、よりよい社会の構築に貢献していきたい」と抱負を述べました。


岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しており、そのひとつとして資源植物科学研究所(IPSR)は、Top10%補正論文割合(Q値)の最も高い組織として評価されています。また「平成23年(第5回)みどりの学術賞」では、本学の佐藤公行名誉教授が受賞するなど、我が国のみならず世界の植物学分野を先導し続けています。
今後も強みある植物学分野の研究力強化促進のみならず、異分野融合から生まれる様々な研究成果をもとに、私たちの生活と地球環境をより豊かにしていけるように、活発な取り組みを進めていきます。

なお、今回の受賞と「みどりの月間」(4月15日~5月15日)にあわせて日本科学未来館(東京都江東区)では、沈教授らの研究成果に関するイベントを開催。7月2日には受賞記念講演会が同館で開催される予定です。

みどりの学術賞(内閣府):http://www.cao.go.jp/midorisho/index.html

沈先生.jpg平成29年(第11回)みどりの学術賞を受賞した沈建仁RIIS副所長・教授
 
授賞式参列者.jpg
(左より)授賞式「みどりの式典」に参列した佐藤法仁副理事・URA、沈建仁RIIS副所長・教授、槇野博史学長、山本進一エグゼクティブ・アドバイザー