今回、本学との教育・研究分野において密な連携をしているフランス北東部のバ=ラン県にあるストラスブール大学に11月6日、槇野博史学長と本学地域総合研究センター(アゴラ)の岩淵泰助教、流尾正亮職員(岡山市との人事交流)が訪問。今後のさらなる連携強化の具体策について同大学関係者らと議論を行いました。
はじめに、ミシェル・デネケン(Michel Deneken)学長とカトリーヌ・フロレンツ(Catherine Florentz)筆頭副学長(研究・博士課程担当)らと会談。研究交流発展についてデネケン学長は、パリ大学連合に負けない研究力を持つ同大学は、日本と岡山の連携に期待している点や、学生や研究者交流をさらに発展させ、将来的には博士課程の大学院生やポスドクの人事交流にも発展させていきたい旨を述べました。槇野学長は、本学が国連のSDGs(持続可能な開発目標)やESD(持続可能な開発のための教育)などを核にして、教育研究を世界基準に併せながら大学改革を展開している点を紹介。「本学としてもストラスブール大学との交流を加速していきたい」と述べました。
また、同大学の医学部を訪問し、シアマク・バラム(Siamak Bahram)教授とエレヌ・ドルフュス(Helene Dollfus)教授らと会談を実施。同大学は医学部を中心に先端研究が進められており、医学・医療研究連携のあり方について積極的に意見交換を行いました。さらにはストラスブールを拠点として、ブラジルや台湾にネットワークも持つ、国際的なガン治療のトレーニングセンターであるIRCADを訪問。ベルナール・ダルマーニュ(Bernard Dallemagne)教授から施設の説明を受けました。
ストラスブール大学は、ヨーロッパ研究大学連盟(League of European Research Universities; LERU)とライン川上流域ヨーロッパ大学連合(EUCOR)のメンバーとして、学生数46,000人、研究者4,600人を抱える総合大学です。また、ノーベル賞研究者が4人在籍するフランス屈指の研究大学であり、本学とは大学間交流協定のほかに、教員交流協定や研究協議などを密に実施しています。2016年10月には、デネケン学長とカトリーヌ・トロットマン(Catherine Trautmann)ストラスブール市元市長を本学に招待し、研究・教育大学を実現するために大学と都市はいかに協働することができるのかをテーマにした国際学都シンポジウムを開催しています。
岡山大学では、ストラスブール大学を欧州における重要なパートナーとして位置づけており、今後も具体的な交流を強化推進していきます。
<参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら
デネケン学長と槇野学長(右)
バラム教授とドルフュス教授との会談
国際的な医療トレーニングセンターであるIRCAD
ダルマーニュ教授からIRCADの説明を受ける槇野学長(左)
国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています
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