岡山大学の研究力における強みのひとつ、「光技術分野」をさらに強化し、地域活性につなげようと、岡山大学大学院自然科学研究科機能電子物理学研究室の池田直教授らは、1月20日、広島県福山市の田島・横島などを視察し、住民や企業関係者らと「フューチャーセッション(Future Session) in 瀬戸内」を開催しました。
日照が良く温暖な気候に恵まれている瀬戸内地方は、太陽発電を行う場として最適で、瀬戸内海の潮流は水力発電の利用にも有望な内海です。こうした特性を生かした地域活性策を考えようと、光技術である「発電法」に着目した本セッションを開催しました。
池田教授と狩野旬講師(同研究室)らが開発を進める酸化鉄化合物「グリーンフェライト」を用いた革新的発電法や、地域の移動を簡単で効率的に行える移動用電気機器を開発する、同研究科動力熱工学研究室の河原伸幸准教授らの「地域モビリティー構築プロジェクト」、大学院環境生命科学研究科環境振動エネルギー学研究室の比江島慎二准教授らの振り子の流力振動を利用した水流発電法(Hydro-VENUS)を紹介しました。研究者や地元住民、企業関係者ら約20人が参加し、岡山大学の優れた研究力を地域の活性につなげられないか、意見交換しました。
岡山大学では、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」として、持てる研究力を地域に還元する取り組みを、随時行っていく予定です。また、文部科学省が来年度も実施予定の大型産学官連携事業「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」などを見据え、地域からのさまざまな提案を受け入れて、共に革新的イノベーション創出を目指すため行動しています。
※酸化鉄太陽電池技術研究組合(プロジェクトリーダー 池田直教授):http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id10.html
※振り子を用いた潮流発電法(比江島准教授):http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~hiejima/research/research.html
会場となった瀬戸内。瀬戸内の資源を研究力で活かすには?
対話前に現地を視察し、研究実装のイメージを練る参加者ら
対話を進める参加者ら
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