岡山大学異分野基礎科学研究所の沈建仁教授が7月29日、「第2回日本光生物学協会協会賞」を受賞し、7月28~29日に東京大学で開催された「第19回日本光生物学協会年会」で受賞講演を行いました。今回、沈教授は「光合成光化学系IIと光化学系Iの構造と機能に関する研究」の功績により、同賞を受賞しました。
同賞は、日本化学会、日本生化学会等光生物に関連のある12の学協会を会員として設立された日本光生物学協会が、日本で世界トップレベルの光生物学研究を行い、顕著な業績を挙げた会員学協会の会員(経験豊富な世界最先端レベルの現役研究者、65 歳以下)を対象に、2年に1回選出するものです。
【本件問い合わせ先】
異分野基礎科学研究所 教授 沈 建仁
TEL: 086-251-8502
第2回日本光生物学協会協会賞の記念盾と賞状
平成25年度文部科学省「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(イノベーション対話促進プログラム)」採択課題において、SDGs推進研究大学である岡山大学が取り組んでいるイノベーション促進のための3つの対話コアである「①光技術と生命科学融合、②産官学連携強化、③未来志向型異分野ネットワーク構築」について紹介。さらに事業後も「地域中核・特色ある研究大学:岡山大学」からの未来を拓く教育研究・社会貢献活動などについて随時ご紹介。 since2013~2024, "All rights reserved" , OKAYAMA University, JAPAN.
2016年8月31日水曜日
【情報発信】株式会社ストライプインターナショナル 代表取締役社長を招き、役員招聘特別講演会を開催
岡山大学は8月26日、株式会社ストライプインターナショナルの石川康晴代表取締役社長を招き、役員招聘特別講演会「ストライププロジェクトにおけるユニバーシティプロジェクト」を開催。役員や部局長、教職員ら約60人が聴講しました。
石川氏は、著名な建築家を起用した公共施設設置により新たな岡山、日本のランドマークを目指すArt project, 市街地活性化のためのCity project, 起業家精神をもった人材育成を目指すUniversity projectの三者で「岡山」・「岡山大学」をブランドにするストライププロジェクト構想について、動画を交えて講演しました。講演後の質疑応答では、起業家育成のための組織開発などに関する質疑があり、活発な意見交換を行いました。
役員招聘特別講演会は、大学を取り巻くさまざまな課題へ対応する知見を探るため、各界の有識者を招いています。役員・部局長、全学センター長等をはじめ、本学全教職員向けに開催。今年度で3年目を迎えました。今後も各方面からさまざまな講師を招いて開催し、多くの教職員が業務を遂行する上での知識を深める場として活用していきます。
【本件問い合わせ先】
総務・企画部総務課
TEL:086-251-7004
石川氏は、著名な建築家を起用した公共施設設置により新たな岡山、日本のランドマークを目指すArt project, 市街地活性化のためのCity project, 起業家精神をもった人材育成を目指すUniversity projectの三者で「岡山」・「岡山大学」をブランドにするストライププロジェクト構想について、動画を交えて講演しました。講演後の質疑応答では、起業家育成のための組織開発などに関する質疑があり、活発な意見交換を行いました。
役員招聘特別講演会は、大学を取り巻くさまざまな課題へ対応する知見を探るため、各界の有識者を招いています。役員・部局長、全学センター長等をはじめ、本学全教職員向けに開催。今年度で3年目を迎えました。今後も各方面からさまざまな講師を招いて開催し、多くの教職員が業務を遂行する上での知識を深める場として活用していきます。
【本件問い合わせ先】
総務・企画部総務課
TEL:086-251-7004
2016年8月30日火曜日
【情報発信】第56回岡大サイエンスカフェ「未来を変える炭素材料とエレクトロニクス」(異分野基礎科学研究所 江口律子助教)を開催
岡山大学研究推進産学官連携機構は8月19日、本学の研究者が最新の科学を分かりやすく説明する「第56回岡大サイエンスカフェ」を創立五十周年記念館で開催しました。
岡山大学異分野基礎科学研究所の江口律子助教が、「未来を変える炭素材料とエレクトロニクス」をテーマに講演。「エレクトロニクス材料として利用できる炭素材料」、「材料の超電導を含む電気的性質の原因となる物質の電子状態」、「エレクトロニクスへの応用」について分かりやすく解説するとともに、それらの材料を評価するための最新の実験手法について説明しました。参加した123人の市民らは熱心に聴き入っていました。
次回のサイエンスカフェは、「地球内部に水は存在するのか?」と題し10月25日に開催します。表面の半分以上が海で覆われており、水惑星として人類をはじめ多様な生命を育んできた地球。太陽系に存在する惑星の中でも稀有で、地球深部に水がどのような形態でどのくらい存在しているかはいまだ判明していません。今回は、実験室で地球内部の高温高圧条件を再現することにより、明らかになりつつある地球深部の水の循環、役割について、惑星物質研究所の芳野極准教授が、分かりやすく解説する予定です。
【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構 社会連携本部
TEL:086-251-7112
岡山大学異分野基礎科学研究所の江口律子助教が、「未来を変える炭素材料とエレクトロニクス」をテーマに講演。「エレクトロニクス材料として利用できる炭素材料」、「材料の超電導を含む電気的性質の原因となる物質の電子状態」、「エレクトロニクスへの応用」について分かりやすく解説するとともに、それらの材料を評価するための最新の実験手法について説明しました。参加した123人の市民らは熱心に聴き入っていました。
次回のサイエンスカフェは、「地球内部に水は存在するのか?」と題し10月25日に開催します。表面の半分以上が海で覆われており、水惑星として人類をはじめ多様な生命を育んできた地球。太陽系に存在する惑星の中でも稀有で、地球深部に水がどのような形態でどのくらい存在しているかはいまだ判明していません。今回は、実験室で地球内部の高温高圧条件を再現することにより、明らかになりつつある地球深部の水の循環、役割について、惑星物質研究所の芳野極准教授が、分かりやすく解説する予定です。
【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構 社会連携本部
TEL:086-251-7112
2016年8月20日土曜日
【情報発信】共同利用機器利用講習会「RIETAN-FP・VENUSシステムと外部プログラムによる粉末構造解析」を開催
岡山大学自然生命科学研究支援センター分析計測・極低温部門分析計測分野は7月11~13日、共同利用機器利用講習会「RIETAN-FP・VENUSシステムと外部プログラムによる粉末構造解析」を津島キャンパスで開催しました。
今回、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)特別研究員や名古屋工業大学先進セラミックス研究センター客員教授、スペクトリス株式会社PANalytical事業部特別顧問を務める泉富士夫博士を招聘。泉博士が開発した、粉末X線結晶構造解析ソフト「RIETAN」は、フリーソフトとして世界中に配布され、最前線の基礎・研究開発の分野で使用されています。本講習会は、泉博士が培ってきた高度な知見を分かりやすく参加者に伝授するとともに、参加者の知識と技術の向上を図ることを目的に開催されました。
講習会は3日間の日程で、講義と実習を組み合わせた実践的な形式で実施。最終日には、「英文執筆とテキストデータ処理-私の流儀」と題して泉博士が講演。長く英語論文の添削に従事してきた経験に基づいて、キーポイントを分かりやすく説明しました。
大学・研究機関の学生や教職員以外に、国内外から企業関係者を含め90人以上が参加。本会を主催した本学自然生命科学研究支援センター分析計測分野の太田弘道助教は、「学内外の多くの研究者の助力となる講習会を開催できたことは分析計測分野として大きな喜びです。泉先生との調整などを担当してくださった本学工学部の狩野旬准教授など、多くの方々に厚く御礼を申し上げたい」とまとめの挨拶を行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」として高い研究力を有しています。また、本学には今回の講習会で取り上げられた結晶の分野の研究者が多く在席しています。今回の講習会で得られた研究力強化促進の知見や人脈、アイディアを最大限に利活用して、社会を革新する研究開発や学術・人材の基幹を築いていく予定です。
【本件問い合わせ先】
自然生命科学研究支援センター分析計測・極低温部門分析計測分野 太田弘道
TEL:086-251-8747
今回、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)特別研究員や名古屋工業大学先進セラミックス研究センター客員教授、スペクトリス株式会社PANalytical事業部特別顧問を務める泉富士夫博士を招聘。泉博士が開発した、粉末X線結晶構造解析ソフト「RIETAN」は、フリーソフトとして世界中に配布され、最前線の基礎・研究開発の分野で使用されています。本講習会は、泉博士が培ってきた高度な知見を分かりやすく参加者に伝授するとともに、参加者の知識と技術の向上を図ることを目的に開催されました。
講習会は3日間の日程で、講義と実習を組み合わせた実践的な形式で実施。最終日には、「英文執筆とテキストデータ処理-私の流儀」と題して泉博士が講演。長く英語論文の添削に従事してきた経験に基づいて、キーポイントを分かりやすく説明しました。
大学・研究機関の学生や教職員以外に、国内外から企業関係者を含め90人以上が参加。本会を主催した本学自然生命科学研究支援センター分析計測分野の太田弘道助教は、「学内外の多くの研究者の助力となる講習会を開催できたことは分析計測分野として大きな喜びです。泉先生との調整などを担当してくださった本学工学部の狩野旬准教授など、多くの方々に厚く御礼を申し上げたい」とまとめの挨拶を行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」として高い研究力を有しています。また、本学には今回の講習会で取り上げられた結晶の分野の研究者が多く在席しています。今回の講習会で得られた研究力強化促進の知見や人脈、アイディアを最大限に利活用して、社会を革新する研究開発や学術・人材の基幹を築いていく予定です。
【本件問い合わせ先】
自然生命科学研究支援センター分析計測・極低温部門分析計測分野 太田弘道
TEL:086-251-8747
【情報発信】三朝国際インターンプログラム2016 各国の学生が研究体験
岡山大学惑星物質研究所は7月4日~8月10日、「三朝国際インターンプログラム2016」を同研究所(鳥取県東伯郡三朝町)で開催しました。同プログラムは、国際的研究・教育の推進を目的として、国内外の大学3~4年生や修士課程学生を対象に2005年から毎年実施しています。今年は26カ国から98人の応募があり、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、インド、中国の6カ国から12人の学生がインターン生に選抜されました。
インターン生は研究課題ごとに4つのグループに分かれ、教員や研究グループによる指導のもと、6週間に渡ってそれぞれのプログラムに参加しました。プログラムの最後には、インターン生1人1人が研究成果を発表するセミナーを開催。送別会では中村栄三所長・教授が修了証を授与しました。
同プログラムを通じて、高度な実験・分析技術を体験するのみでなく、研究者としての最先端研究への情熱が育まれることを期待しています。
【本件問い合わせ先】
惑星物質研究所庶務担当
TEL: 0858-43-1215
インターン生は研究課題ごとに4つのグループに分かれ、教員や研究グループによる指導のもと、6週間に渡ってそれぞれのプログラムに参加しました。プログラムの最後には、インターン生1人1人が研究成果を発表するセミナーを開催。送別会では中村栄三所長・教授が修了証を授与しました。
同プログラムを通じて、高度な実験・分析技術を体験するのみでなく、研究者としての最先端研究への情熱が育まれることを期待しています。
【本件問い合わせ先】
惑星物質研究所庶務担当
TEL: 0858-43-1215
2016年8月19日金曜日
【情報発信】国内外のセキュリティ研究の英知を集めて情報化社会を守る 第30回フューチャーセッション~岡山大学セキュリティ研究グループワークショップ~を開催
岡山大学大学院自然科学研究科(工学系)分散システム構成学研究室の栗林稔准教授らの「岡山大学セキュリティ研究グループ」は7月26日、「第30回フューチャーセッション~岡山大学セキュリティ研究グループワークショップ~」を津島キャンパスで開催しました。
先導的な研究成果を挙げている本研究グループは、これまで3回のグループワークショップを開催しており、今回のセッションはさらなる研究力強化促進を図ることなどを目的とし、国内外のデータハイディング技術とデジタルフォレンジクスに秀でた研究者を特別講演の講師として招聘。サイバーセキュリティ研究の最前線で活躍している本学の研究者の中から、次世代を担う新進気鋭の大学院生らによる成果も発表しました。
発表者とテーマは下記の通りです。
■メイフル・ラヴァル(Mehul S. Raval)准教授【インド・アーメダバード大学】『安全なバイオメトリックスのためのデータハイディング技術』
■ヴィブハヴ・ジョシ(Vaibhav B. Joshi)大学院博士後期課程院生【インド・アーメダバード大学】『指紋画像への可換暗号と可逆電子透かしの適用とその課題』
■白勢政明准教授【公立はこだて未来大学】『楕円曲線と素因数分解』
■小寺雄太【本学工学部4年生】、眞田晃宏【同学部4年生】『ペアリングに基づく暗号のための拡大体上での算術演算』
■堀之内信輔【本学大学院自然科学研究科博士前期課程2年生】『サイドチャネル信号の変動を考慮した AES回路に対する故障利用攻撃可能性の検討』
■工藤直樹【本学大学院自然科学研究科博士前期課程2年生】『Cordovaを利用したハイブリッドアプリケーションにおけるプラグインのアクセス制御方式』
それぞれが、「情報セキュリティ」をキーワードに、インターネットやSNSが普及した情報化社会において、個人・企業情報を守る技術やサイバー犯罪撲滅への糸口となる研究開発について分かりやすく紹介。
主催者の一人である本学大学院自然科学研究科(工学系)の栗林稔准教授は、「多様化するセキュリティ技術要求に対応するためには、複数の技術分野からの参加と研究開発の融合が今後は重要となる」と述べ、参加した学生や教職員、URAらと情報化社会や将来のIoT(Internet of Things)1)や人工知能(Artificial Intelligence:AI)、バーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)などが普及した社会におけるサイバーセキュリティのあり方について熱心に対話を行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。
国の「第5期科学技術基本計画」を柱とした科学技術・イノベーション政策では、サイバー空間とフィジカル空間(現実社会)が⾼度に融合した「超スマート社会」を未来の姿として共有し、その実現に向けた⼀連の取り組み「Society 5.0」を強力に推進。サイバーセキュリティはその重要なポイントとなっています。
今回のセッションで得られた最先端の知見やアイデアを最大限に利活用し、次世代の研究人材育成とより良い社会の実現に向けて、今後も研究力強化促進や国との政策連携などを精力的に行っていきます。
なお、本セッションは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」(受入責任者:栗林准教授)の支援および同機構の後援を受けて実施されました。
1) IoT(Internet of Things)
インターネットに多様かつ多数の物が接続され、及びそれらの物から送信され、又はそれらの物に送信される大量の情報の円滑な流通が国民生活及び経済活動の基盤となる社会のこと。
※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。
※直近3回の岡山大学フューチャーセッション
第27回(テーマ「サイバーセキュリティ2」)はこちら
第28回(テーマ「医療と工学の融合」)はこちら
第29回(テーマ「テラヘルツケミストリー」)はこちら
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)准教授 栗林稔
TEL:086-251-8249
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id5999.html
先導的な研究成果を挙げている本研究グループは、これまで3回のグループワークショップを開催しており、今回のセッションはさらなる研究力強化促進を図ることなどを目的とし、国内外のデータハイディング技術とデジタルフォレンジクスに秀でた研究者を特別講演の講師として招聘。サイバーセキュリティ研究の最前線で活躍している本学の研究者の中から、次世代を担う新進気鋭の大学院生らによる成果も発表しました。
発表者とテーマは下記の通りです。
■メイフル・ラヴァル(Mehul S. Raval)准教授【インド・アーメダバード大学】『安全なバイオメトリックスのためのデータハイディング技術』
■ヴィブハヴ・ジョシ(Vaibhav B. Joshi)大学院博士後期課程院生【インド・アーメダバード大学】『指紋画像への可換暗号と可逆電子透かしの適用とその課題』
■白勢政明准教授【公立はこだて未来大学】『楕円曲線と素因数分解』
■小寺雄太【本学工学部4年生】、眞田晃宏【同学部4年生】『ペアリングに基づく暗号のための拡大体上での算術演算』
■堀之内信輔【本学大学院自然科学研究科博士前期課程2年生】『サイドチャネル信号の変動を考慮した AES回路に対する故障利用攻撃可能性の検討』
■工藤直樹【本学大学院自然科学研究科博士前期課程2年生】『Cordovaを利用したハイブリッドアプリケーションにおけるプラグインのアクセス制御方式』
それぞれが、「情報セキュリティ」をキーワードに、インターネットやSNSが普及した情報化社会において、個人・企業情報を守る技術やサイバー犯罪撲滅への糸口となる研究開発について分かりやすく紹介。
主催者の一人である本学大学院自然科学研究科(工学系)の栗林稔准教授は、「多様化するセキュリティ技術要求に対応するためには、複数の技術分野からの参加と研究開発の融合が今後は重要となる」と述べ、参加した学生や教職員、URAらと情報化社会や将来のIoT(Internet of Things)1)や人工知能(Artificial Intelligence:AI)、バーチャルリアリティ(Virtual Reality:VR)などが普及した社会におけるサイバーセキュリティのあり方について熱心に対話を行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。
国の「第5期科学技術基本計画」を柱とした科学技術・イノベーション政策では、サイバー空間とフィジカル空間(現実社会)が⾼度に融合した「超スマート社会」を未来の姿として共有し、その実現に向けた⼀連の取り組み「Society 5.0」を強力に推進。サイバーセキュリティはその重要なポイントとなっています。
今回のセッションで得られた最先端の知見やアイデアを最大限に利活用し、次世代の研究人材育成とより良い社会の実現に向けて、今後も研究力強化促進や国との政策連携などを精力的に行っていきます。
なお、本セッションは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」(受入責任者:栗林准教授)の支援および同機構の後援を受けて実施されました。
1) IoT(Internet of Things)
インターネットに多様かつ多数の物が接続され、及びそれらの物から送信され、又はそれらの物に送信される大量の情報の円滑な流通が国民生活及び経済活動の基盤となる社会のこと。
※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。
※直近3回の岡山大学フューチャーセッション
第27回(テーマ「サイバーセキュリティ2」)はこちら
第28回(テーマ「医療と工学の融合」)はこちら
第29回(テーマ「テラヘルツケミストリー」)はこちら
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)准教授 栗林稔
TEL:086-251-8249
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id5999.html
2016年8月17日水曜日
【情報発信】タンパク質合成を光で制御する新技術を開発 狙ったタイミングと場所に合成を誘導
岡山大学大学院自然科学研究科(工)の大槻高史教授、渡邉和則助教らの研究グループは、「ケージドアミノアシルtRNA」という光応答性の化合物を開発するとともに、これを用いてタンパク質合成を光で制御する新技術を開発しました。本技術では、光により、狙ったタイミング、狙った位置に、特定のタンパク質の合成を誘導することが可能です。本研究成果は8月17日(英国時間午前10時)、英国の科学雑誌「Nature Communications」で公開されました。
実際の生物においても、時空間的なタンパク質合成の制御は絶えず起こっており、重要な役割をしています。たとえば動物が生まれてから体が形成される過程(発生過程)には、必要なタイミングで局所的に合成されるタンパク質が多数関わっています。
今回開発した光依存的なタンパク質合成技術は、発生過程や神経伝達など「タンパク質合成の時空間的制御」の関わる生命現象の解明につながることが期待されます。
図.ケージドアミノアシルtRNAを用いたタンパク質合成の光制御
<詳しい研究内容について>
タンパク質合成を光で制御する新技術を開発 狙ったタイミングと場所に合成を誘導
<論文情報等>
著 者:Takashi Ohtsuki, Shigeto Kanzaki, Sae Nishimura, Yoshio Kunihiro, Masahiko Sisido, Kazunori Watanabeタイトル:Phototriggered protein syntheses by using (7-diethylaminocoumarin-4-yl) methoxycarbonyl-caged aminoacyl tRNAs掲 載 誌:Nature CommunicationsDOI:10.1038/NCOMMS12501
発表論文はこちらからご確認いただけます。
<お問い合わせ>
岡山大学大学院自然科学研究科(工)
教授 大槻高史
(電話番号)086-251-8218
(FAX番号)086-251-8219
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id409.html
2016年8月13日土曜日
【情報発信】岡山大学スーパーグローバル大学創成支援(SGU)事業取組状況説明会を開催
岡山大学は8月1日、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)」事業支援の対象に選定された本学の構想「PRIMEプログラム:世界で活躍できる『実践人』を育成する!」の実施状況について、取組状況説明会を開催しました。
森田潔学長のあいさつ、谷口秀夫理事、阿部宏史理事、許南浩理事、荒木勝理事らによる事業実施内容等の説明のあと、山本洋子グローバル・パートナーズセンター長を加えて質疑応答を行いました。約160人が参加して活発な意見交換が行われ、森田学長は「100年の歴史を踏まえ、大学としての価値をしっかりと見据え、今後100年の歴史に耐えうるような大学を作っていくことが我々の使命である」と述べました。
本会は、平成26年度から最長10年間にわたり実施する本学の構想のこれまでの取組状況について、情報共有を図るとともに、取組に対する意見交換の場を設けることで、本事業への一層の理解と大学一丸となって本事業を推進する目的で開催しました。本学は本会の成果を今後の事業実施に反映させ、学長のリーダーシップの下、大学一丸となって「大学改革」「国際化」に取り組んでいきます。
当日配布資料<学内限定>
【本件問い合わせ先】
大学改革推進室
TEL:086-251-7754
森田潔学長のあいさつ、谷口秀夫理事、阿部宏史理事、許南浩理事、荒木勝理事らによる事業実施内容等の説明のあと、山本洋子グローバル・パートナーズセンター長を加えて質疑応答を行いました。約160人が参加して活発な意見交換が行われ、森田学長は「100年の歴史を踏まえ、大学としての価値をしっかりと見据え、今後100年の歴史に耐えうるような大学を作っていくことが我々の使命である」と述べました。
本会は、平成26年度から最長10年間にわたり実施する本学の構想のこれまでの取組状況について、情報共有を図るとともに、取組に対する意見交換の場を設けることで、本事業への一層の理解と大学一丸となって本事業を推進する目的で開催しました。本学は本会の成果を今後の事業実施に反映させ、学長のリーダーシップの下、大学一丸となって「大学改革」「国際化」に取り組んでいきます。
当日配布資料<学内限定>
【本件問い合わせ先】
大学改革推進室
TEL:086-251-7754
2016年8月10日水曜日
【情報発信】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.27 発行
岡山大学は8月8日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療産業等に結びつく成果を英語で情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」Vol.27を発行しました。
2012年より本学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年4回発行。国際科学雑誌「Science」を扱うAAAS(米国科学振興協会)のメーリングリストを利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを交えて配信し、本学の海外への情報発信の強化と国際的知名度の向上を推進しています。
OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、強みある医療系分野の更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行。
本号では、大学院医歯薬学総合研究科(医学系)薬理学分野の西堀正洋教授が、敗血症の治療法開発へ新たな道筋を見出す研究成果を紹介しています。
西堀教授、和氣秀徳助教らの研究グループは、マウスの敗血症病態モデルの解析によって、複雑で重篤な敗血症病態を理解する上で重要な血漿タンパク質Histidine-rich glycoprotein(HRG)を同定し、HRGが循環血中の好中球と血管内皮細胞の静穏化維持に極めて重要な働きをする因子であることや、敗血症病態のカスケードが血中HRGの低下を起点として進行することを世界で初めて解明しました。この研究成果は、世界で年間2000~3000万人が発症しているといわれるヒトの敗血症の治療にも応用できるものと期待されます。西堀教授らはすでに、哺乳動物細胞を使ったヒト組み換えタンパクの製造にも成功し、新しい治療薬の開発に向けての研究が順調に進んでいます。敗血症は、世界的に抗生物質以外の治療薬が存在しない現状から、今後の成果がさらに期待されます。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術としてより早く届けられるように研究を推進していきます。
なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.27:Keeping cells in shape to fight sepsis
<Back Issues:Vol.18~Vol.26>
Vol.18:Therapeutic protein targets liver disease (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授)
Vol.19:Study links signalling protein to osteoarthritis (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)窪木拓男教授)
Vol.20:Lack of enzyme promotes fatty liver disease in thin patients (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授、中司敦子助教)
Vol.21:Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer (大学病院香川俊輔准教授、大学院医歯薬学総合研究科(医学系)石田道拡医師)
Vol.22:Medical supportive device for hemodialysis catheter puncture Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)大原利章助教)
Vol.23:Development of low cost oral inactivated vaccines for dysentery (大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)三好伸一教授)
Vol.24:Sticky molecules to tackle obesity and diabetes (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授、村上和敏医師)
Vol.25:Self-administered aroma foot massage may reduce symptoms of anxiety (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)江口依里助教)
Vol.26:Protein for preventing heart failure (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)片野坂友紀助教)
<参考>
Okayama University e-Bulletin://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
本号で紹介した研究成果を担当した西堀正洋教授
2012年より本学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年4回発行。国際科学雑誌「Science」を扱うAAAS(米国科学振興協会)のメーリングリストを利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを交えて配信し、本学の海外への情報発信の強化と国際的知名度の向上を推進しています。
OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、強みある医療系分野の更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行。
本号では、大学院医歯薬学総合研究科(医学系)薬理学分野の西堀正洋教授が、敗血症の治療法開発へ新たな道筋を見出す研究成果を紹介しています。
西堀教授、和氣秀徳助教らの研究グループは、マウスの敗血症病態モデルの解析によって、複雑で重篤な敗血症病態を理解する上で重要な血漿タンパク質Histidine-rich glycoprotein(HRG)を同定し、HRGが循環血中の好中球と血管内皮細胞の静穏化維持に極めて重要な働きをする因子であることや、敗血症病態のカスケードが血中HRGの低下を起点として進行することを世界で初めて解明しました。この研究成果は、世界で年間2000~3000万人が発症しているといわれるヒトの敗血症の治療にも応用できるものと期待されます。西堀教授らはすでに、哺乳動物細胞を使ったヒト組み換えタンパクの製造にも成功し、新しい治療薬の開発に向けての研究が順調に進んでいます。敗血症は、世界的に抗生物質以外の治療薬が存在しない現状から、今後の成果がさらに期待されます。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術としてより早く届けられるように研究を推進していきます。
なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.27:Keeping cells in shape to fight sepsis
<Back Issues:Vol.18~Vol.26>
Vol.18:Therapeutic protein targets liver disease (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授)
Vol.19:Study links signalling protein to osteoarthritis (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)窪木拓男教授)
Vol.20:Lack of enzyme promotes fatty liver disease in thin patients (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授、中司敦子助教)
Vol.21:Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer (大学病院香川俊輔准教授、大学院医歯薬学総合研究科(医学系)石田道拡医師)
Vol.22:Medical supportive device for hemodialysis catheter puncture Combined gene transduction and light therapy targets gastric cancer (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)大原利章助教)
Vol.23:Development of low cost oral inactivated vaccines for dysentery (大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)三好伸一教授)
Vol.24:Sticky molecules to tackle obesity and diabetes (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)和田淳教授、村上和敏医師)
Vol.25:Self-administered aroma foot massage may reduce symptoms of anxiety (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)江口依里助教)
Vol.26:Protein for preventing heart failure (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)片野坂友紀助教)
<参考>
Okayama University e-Bulletin://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
本号で紹介した研究成果を担当した西堀正洋教授
【情報発信】テラヘルツケミストリーが切り開く新しい化学 第29回フューチャーセッションを開催
岡山大学大学院自然科学研究科(工学系)生命医用工学専攻の塚田・紀和研究室とリサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室は7月26日、「第29回フューチャーセッション」を津島キャンパスで開催。本学がリードする光技術のひとつ「テラヘルツ」1)による新しい化学の発展についての対話を行いました。
今回のセッションでは、大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの斗内政吉教授が「Terahertz emission study of molecular adsorption dynamics onto atomic layer materials」と題して、1原子層材料であるグラフェン(炭素原子のシート)に吸着する分子の活性化エネルギーの分布をレーザーテラヘルツの技術を応用して計測する最新の手法について説明しました。
続いて、国立研究開発法人理化学研究所光量子工学研究領域の大谷知行グループディレクターが「Terahertz Spectroscopy and beyond」と題して、テラヘルツ分光を用いて高分子材料の詳細な様子を計測した結果や、テラヘルツを用いて積極的に高分子の原子構造を改変する方法について紹介。世界を先導する光技術の産業応用や将来、私たちの生活への恩恵などについて、参加者らに熱心に語りかけました。
セッション・ファシリテーターを務めた大学院自然科学研究科(工)の紀和利彦准教授は「現在、テラヘルツとケミストリー(化学)の融合が急速に進んでおり、そこから出来上がる新しい分野は、今後、学術分野にとどまらず、医療など幅広い分野へ貢献していくことができるだろう」と総括しました。
なお、今回のフューチャーセッションは、グローバルな研究教育を行う岡山大学として、英語で実施。フランス、カナダ、台湾など幅広い国々と地域の学生が参加し、これから広がる新しいテラヘルツ分野について対話を熱心に行いました。
セッション終了後には、紀和准教授の開発した生体関連物質検出用の新しい装置「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」を見学。これからのテラヘルツ波技術についての意見交換も行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。
また、紀和准教授の研究力を核とした共同研究や人材交流など、実施的な研究力の強化・促進を着実に進めています。
今回のセッションで得られた研究力強化促進の知見や人脈、アイデアを最大限に利活用して、社会を革新する研究開発や学術・人材の基幹を築いていく予定です。
1) テラヘルツ
周波数にして1兆Hz付近の高周波電磁波のことです。レーザー工学・電子工学の発展とともに、そのアプリケーションが世界的に注目されています。近年では、テラヘルツにより生命科学を解明する研究が数多く立ち上がっています。
※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。
※直近3回の岡山大学フューチャーセッション
第26回(テーマ「アメリカ英語における教育研究」)はこちら
第27回(テーマ「サイバーセキュリティ2」)はこちら
第28回(テーマ「医療と工学の融合」)はこちら
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)生命医用工学専攻 准教授 紀和利彦
TEL:086-251-8130
今回のセッションでは、大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの斗内政吉教授が「Terahertz emission study of molecular adsorption dynamics onto atomic layer materials」と題して、1原子層材料であるグラフェン(炭素原子のシート)に吸着する分子の活性化エネルギーの分布をレーザーテラヘルツの技術を応用して計測する最新の手法について説明しました。
続いて、国立研究開発法人理化学研究所光量子工学研究領域の大谷知行グループディレクターが「Terahertz Spectroscopy and beyond」と題して、テラヘルツ分光を用いて高分子材料の詳細な様子を計測した結果や、テラヘルツを用いて積極的に高分子の原子構造を改変する方法について紹介。世界を先導する光技術の産業応用や将来、私たちの生活への恩恵などについて、参加者らに熱心に語りかけました。
セッション・ファシリテーターを務めた大学院自然科学研究科(工)の紀和利彦准教授は「現在、テラヘルツとケミストリー(化学)の融合が急速に進んでおり、そこから出来上がる新しい分野は、今後、学術分野にとどまらず、医療など幅広い分野へ貢献していくことができるだろう」と総括しました。
なお、今回のフューチャーセッションは、グローバルな研究教育を行う岡山大学として、英語で実施。フランス、カナダ、台湾など幅広い国々と地域の学生が参加し、これから広がる新しいテラヘルツ分野について対話を熱心に行いました。
セッション終了後には、紀和准教授の開発した生体関連物質検出用の新しい装置「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」を見学。これからのテラヘルツ波技術についての意見交換も行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。
また、紀和准教授の研究力を核とした共同研究や人材交流など、実施的な研究力の強化・促進を着実に進めています。
今回のセッションで得られた研究力強化促進の知見や人脈、アイデアを最大限に利活用して、社会を革新する研究開発や学術・人材の基幹を築いていく予定です。
1) テラヘルツ
周波数にして1兆Hz付近の高周波電磁波のことです。レーザー工学・電子工学の発展とともに、そのアプリケーションが世界的に注目されています。近年では、テラヘルツにより生命科学を解明する研究が数多く立ち上がっています。
※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。
※直近3回の岡山大学フューチャーセッション
第26回(テーマ「アメリカ英語における教育研究」)はこちら
第27回(テーマ「サイバーセキュリティ2」)はこちら
第28回(テーマ「医療と工学の融合」)はこちら
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)生命医用工学専攻 准教授 紀和利彦
TEL:086-251-8130
【情報発信】Alumni東京支部総会、交流会を開催
岡山大学Alumni東京支部は7月30日、「平成28年度岡山大学Alumni(全学同窓会)東京支部総会及び平成28年度岡山大学Alumni(全学同窓会)東京支部・法文経学部同窓会東京支部・工学部同窓会関東支部・農学部同窓会関東支部合同同窓会交流会」を東京都千代田区の学士会館で開催しました。
Alumni東京支部総会では、小長啓一Alumni会長・東京支部代表幹事、森田潔学長があいさつ。議事では、竹原啓二Alumni東京支部事務所長より平成27年度事業報告、平成28年度事業計画について説明を行い、審議の結果、満場一致で承認されました。
交流会では、歓談の間に荒木勝理事・副学長、冨田栄二工学部長、平野正樹経済学部長より大学や各学部の近況報告が行われたほか、各学部同窓会から情報提供がありました。また、藤本悌弘岡山県東京事務所長、松岡高志岡山市東京事務所長補佐から、岡山県、岡山市の東京での活動についてのPRも実施。最後には、参加者全員で岡山大学学生歌を斉唱しました。
Alumni東京支部総会、交流会には、大学関係者も含めて114人(法学部、文学部、経済学部、工学部、農学部、理学部、環境理工学部、医学部)が参加。学部、年代の垣根を超え交流を深めました。
【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス・宮道 力
TEL: 03-6225-2905
Alumni東京支部総会では、小長啓一Alumni会長・東京支部代表幹事、森田潔学長があいさつ。議事では、竹原啓二Alumni東京支部事務所長より平成27年度事業報告、平成28年度事業計画について説明を行い、審議の結果、満場一致で承認されました。
交流会では、歓談の間に荒木勝理事・副学長、冨田栄二工学部長、平野正樹経済学部長より大学や各学部の近況報告が行われたほか、各学部同窓会から情報提供がありました。また、藤本悌弘岡山県東京事務所長、松岡高志岡山市東京事務所長補佐から、岡山県、岡山市の東京での活動についてのPRも実施。最後には、参加者全員で岡山大学学生歌を斉唱しました。
Alumni東京支部総会、交流会には、大学関係者も含めて114人(法学部、文学部、経済学部、工学部、農学部、理学部、環境理工学部、医学部)が参加。学部、年代の垣根を超え交流を深めました。
【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス・宮道 力
TEL: 03-6225-2905
2016年8月4日木曜日
【情報発信】馬建鋒教授(資源植物科学研究所)がアメリカ植物生物学会の在外終身会員に選出
岡山大学資源植物科学研究所植物ストレス学グループの馬建鋒教授は、アメリカ植物生物学会(American Society of Plant Biologists: ASPB)より、2016年の在外終身会員(Corresponding Membership Award)に選出されました。授賞式は7月9日〜13日、アメリカ・テキサス州オースティンで開催されたASPBの年次集会PlantBiology2016において行われました。本賞は顕著な業績のあるアメリカ国外在住のASPB会員を毎年3人以内表彰し、終身会員とするものです。
今回、馬教授が、植物の無機栄養素の吸収や分配を担う輸送体に関して、多数の先駆的な研究を行ってきたこと、また、酸性土壌において植物の生育を阻害するアルミニウムイオン毒性に対する植物の耐性機構について、世界の研究をリードしてきたなどが高く評価されました。馬教授は「我々の研究がこのような形で世界に評価され、大変うれしく思います。この賞を励みに、今後さらに地道に世界トップレベルの研究を行っていきたいと思います」と話しました。
ASPBはトップレベルの植物専門学術誌「Plant Cell」、「Plant Physiology」を出版しています。馬教授は昨年、同グループの山地直樹准教授とともにTop Authors (論文引用回数が多い著者、アジアでは9人)にも選出されています。
在外終身会員には馬教授のほか、京都大学、レーゲンスブルグ大学(ドイツ)の教授が選出されました。
〇2016年の在外終身会員(アメリカ植物生物学会HP)
http://www.aspb.org/awards-funding/aspb-awards/corresponding-membership/
【本件問い合わせ先】
資源植物科学研究所 教授 馬 建鋒
TEL: 086-434-1209
今回、馬教授が、植物の無機栄養素の吸収や分配を担う輸送体に関して、多数の先駆的な研究を行ってきたこと、また、酸性土壌において植物の生育を阻害するアルミニウムイオン毒性に対する植物の耐性機構について、世界の研究をリードしてきたなどが高く評価されました。馬教授は「我々の研究がこのような形で世界に評価され、大変うれしく思います。この賞を励みに、今後さらに地道に世界トップレベルの研究を行っていきたいと思います」と話しました。
ASPBはトップレベルの植物専門学術誌「Plant Cell」、「Plant Physiology」を出版しています。馬教授は昨年、同グループの山地直樹准教授とともにTop Authors (論文引用回数が多い著者、アジアでは9人)にも選出されています。
在外終身会員には馬教授のほか、京都大学、レーゲンスブルグ大学(ドイツ)の教授が選出されました。
〇2016年の在外終身会員(アメリカ植物生物学会HP)
http://www.aspb.org/awards-funding/aspb-awards/corresponding-membership/
【本件問い合わせ先】
資源植物科学研究所 教授 馬 建鋒
TEL: 086-434-1209
2016年8月3日水曜日
【情報発信】岡山大学大学院法務研究科が九州大学法科大学院と教育連携協定を締結
岡山大学大学院法務研究科(岡山大学法科大学院)は7月29日、九州大学法科大学院(福岡市)と教育連携協定を締結しました。本協定は、地域貢献という方向性を同じくする両法科大学院が、学部との接続教育、法科大学院における法曹養成教育、法曹に対する継続教育の各局面において教育連携を行うものです。このことにより、各法科大学院の教育力の一層の向上及び地域連携の促進を図り、優れた法律実務家の養成及び地域貢献に資することを目的としています。
岡山大学で行われた調印式には、九州大学法科大学院より村上裕章院長、堀野出副院長、本学法科大学院より、神例康博研究科長、佐藤吾郎副研究科長、西田和弘副研究科長が出席。村上院長と神例研究科長が協定書に署名し、教育連携協定を締結しました。締結後、村上院長は「手を携えて、互いに切磋琢磨していきたい」、神例研究科長は「地域貢献という同じ理念をもつ大学どうし、互いに長所を補完しあって教育力を高めていきたい」とそれぞれ抱負を述べました。
【本件問い合わせ先】
社会文化科学研究科等事務部総務グループ
TEL:086-251-7345
協定書への署名を終えた神例研究科長(左)と九州大学の村上院長
岡山大学で行われた調印式には、九州大学法科大学院より村上裕章院長、堀野出副院長、本学法科大学院より、神例康博研究科長、佐藤吾郎副研究科長、西田和弘副研究科長が出席。村上院長と神例研究科長が協定書に署名し、教育連携協定を締結しました。締結後、村上院長は「手を携えて、互いに切磋琢磨していきたい」、神例研究科長は「地域貢献という同じ理念をもつ大学どうし、互いに長所を補完しあって教育力を高めていきたい」とそれぞれ抱負を述べました。
【本件問い合わせ先】
社会文化科学研究科等事務部総務グループ
TEL:086-251-7345
協定書への署名を終えた神例研究科長(左)と九州大学の村上院長
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