岡山大学研究推進機構は8月1日、本学の研究者が最新の科学を分かりやすく解説する「第73回岡大サイエンスカフェ」を創立五十周年記念館で開催しました。
今回は「高圧実験から解き明かす地球内部の流動」をテーマとし、本学惑星物質研究所の山﨑大輔准教授が登壇しました。講演では、人類が掘削できた距離は地球の大きさと比べるとほんのわずかであり、地球の内部を見た人間は誰もいないが、地球内部と同じ高温高圧条件を実験室で再現し、その条件で鉱物がどのような性質を表すのかを調べることで、地球内部の鉱物の流動特性について明らかにできると説明。鉱物の流動特性が判明すれば、地球内部の鉱物の流れ(マントル対流)についても明らかにすることができ、それが火山活動や地震のメカニズム解明につながると話しました。
講演には一般の方約110人が参加。いまだ人類が見ることがかなわない地球内部の真実に迫る内容に、興味深げに耳を傾けていました。
次回のサイエンスカフェは「SDGsサイエンスカフェ」と銘打ち、「気候変動下で頻発する水害から命を守る防災研究」および「医学・創薬研究を支える持続的な基盤としてのバイオバンクの確立」(いずれも仮題)をテーマとして、11月8日18時から開催します。参加を希望される方はこちらからお申し込みください。
【参考】
岡山大学プレスリリース(2016.10.18)地球内部に最も多いブリッジマナイトの結晶選択配向の決定 沈み込んでいくプレートの流れる方向を解明~火山や地震に影響を与えるマントルダイナミクスの解明に前進~
国立大学附置研究所・センター会議HP「人類未踏の地球内部へ 高圧発生装置でマントルの流動特性を解き明かす」(山﨑准教授 研究紹介)
【本件問い合わせ先】
岡山大学研究推進機構
TEL:086-251-7112
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