2019年10月28日月曜日

【情報発信】農業の未来を考える農学部公開シンポジウムを開催

10月26日、本学のホームカミングデイ2019の行事の一環として、「学士農業のススメ」をテーマに第18回農学部公開シンポジウム(「地域活性化システム論」第2回講義)を開催しました。

農業従事者の高齢化と後継者不足による農業就業者人口の減少が危機感をもって論じられるようになり、「生業」としての農業を見直す動きが増え始めています。本シンポジウムでは、まず農林水産省経営局就農・女性課の佐藤方行氏(後継者担当)が、大学で学んだことを生かした、日本における新規就農者数の現況と支援策について解説。その後、農学部卒業後、数年間企業などに就職して社会経験を積んだ後に就農し、現在も活躍している卒業生3人による講演を行いました。徳島県でイチゴ園を営む蔵本英治さんは、栽培した果物のブランド化の過程と、どのように公共の支援制度を生かして経営を安定させてきたかについて紹介。広島県でミカンを栽培する稲角大地さんは、「儲かる農業は工夫次第です」などと話し、親から譲り受けたミカン園の規模を拡大させて収益を増やす過程での、自らの経験を踏まえた栽培と販売に関する工夫について、笑いを交えながら紹介しました。岡山でフルーツ園を経営する高原弘雅さんは、従来の農産品の流通経路の枠を飛び越えて、新しい流通と経営理念、および新規就農者の育成支援について講演しました。

フロアと講演者の間でパネルディスカッションも行い、参加者からは「新規就農にあたって公的な補助制度をどのように活用すれば良いのか」や、「農産品のブランド化と流通をどのように考えれば良いのか」などといった質問があり、これからの農業のあり方について白熱した議論が繰り広げられました。

◯本シンポジウムは、岡山県、岡山県農業協同組合中央会、中国四国農政局、NPO法人中国四国農林水産・食品先進技術研究会の後援を受け開催いたしました。

 

【本件問い合わせ先】
岡山大学農学部事務室総務担当
TEL:086-251-8282
E-mail:QEE8273@adm.okayama-u.ac.jp

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