岡山大学大学院教育学研究科の寺澤孝文教授(認知心理学)の研究室とリサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室は、伝統技術と研究活動の継承について、その共通点を探る異分野ワークショップ「技と伝統の継承のメカニズム ~酒造りの技と伝統を科学でひも解く~」を10月6日、岡山市北区の後楽園内にある鶴鳴館で開催しました。
岡山大学の研究者と岡山県酒造組合、岡山県下の杜氏・蔵人らが異分野コラボレーションし、一般にはなかなか知られていない酒造りの技と伝統について説明。岡山大学の山本進一理事(研究担当)・副学長による日本の森と酒作りの接点についての講演や、知的障害者が特定の領域で優れた能力を示すサヴァン症候群と同様の驚異的な記憶能力を誰もが持っているという最新の研究成果と酒造りの技をからめた寺澤教授の講演があり、参加者らは伝統とアカデミアの異分野を融合させる試みを熱心に聴講しました。
また、岡山大学のオリジナルブランド日本酒「おお岡大」の試飲もあり、同大大学院環境生命科学研究科の神崎浩研究科長が、農学部附属山陽圏フィールド科学センターで栽培した「アケボノ」を100%使用した濃醇な味わいについて説明し、参加した100名近い市民、学生、研究者らは、互いに無関係に見えるものを関連つけて、新たな知見を見出す場を楽しみました。
岡山大学の強みは12学部、1コース、7研究科を有する総合大学であるため、他分野・異分野が存在し、それを有機的に結合させることで今までにない革新的な創出が生まれると考えています。今後もこのような異分野が出会え、対話できるイノベーション創出の場を提供し続ける計画です。
会場の後楽園鶴鳴館(岡山市北区)
寺澤孝文教授の対話材料を熱心に聴講する参加者ら
基調講演する山本進一理事(研究担当)・副学長
岡山大学オリジナルブランド日本酒「おお岡大」を紹介する神崎浩同大学院環境生命科学研究科長
国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
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