次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数での活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築する「第10回岡山大学フューチャーセッション(Future Session)」を11月15日、岡山大学創立五十周年記念館で開催しました。
セッションに当たり、セッション・ファシリテーターを務める佐藤法仁リサーチ・アドミニストレーター(URA)が岡山大学の強みである、「生命科学と光技術分野」について紹介。
続いて、本学大学院医歯薬学総合研究科システム生理学分野の片野坂友紀助教が「生体の恒常性を支えるメカニカル・フィードバッグの分子基盤 ~メカノセンサー分子の同定から多臓器間機能連関まで~」と題して講演。内閣府の「最先端・次世代研究開発支援プログラム」で実施している研究を中心に、私たちの身体がメカニカルストレスを感知するしくみを明らかにし、ストレスを適切に処理することの重要性と過度のメカニカルストレスが引き起こす病態発症のしくみの解明することによって、さまざまな疾患に対する新たな治療方法への応用について話題を提供しました。
次に、大学院自然科学研究科1分子生物化学研究室の井出徹教授が「生体分子の光測定・光制御」と題して講演。今年8月、本学に着任した井出教授は、前任地の光産業創成大学院大学での研究や光技術において世界的企業のひとつである浜松ホトニクス株式会社との共同研究などについて紹介。細胞に出入りする物質やそれを制御している細胞膜の働きを光技術を用いて測定することで、新たな創薬や治療法への手掛かりを見出す可能性について話題提供を行い、参加者らと熱心に対話を繰り広げました。
岡山大学では、研究力における強みのひとつである「生命科学と光技術分野」をさらに強化し、社会と共に革新的イノベーションや高付加価値産業の創出や「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」につながる積極的な研究推進・研究力向上を精力的に行っています。
対話材料を提供する片野坂友紀助教
参加者と対話する井出徹教授
国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
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