本学異分野基礎科学研究所(RIIS)の沈建仁副所長・教授が地域社会の発展に貢献した個人を顕彰する「平成29年度(第50回)岡山県三木記念賞」の受賞者に選ばれました。授賞式が8月31日、ルネスホール(岡山市北区内山下)であり、伊原木隆太岡山県知事から表彰状が贈られました。
沈教授は、長年にわたり植物の光合成分野の研究において世界をリードする成果をあげてきたことや、後進の指導、学術の振興に大きな貢献をしてきたことが認められ、受賞に至りました。
岡山県三木記念賞は、アジアのノーベル賞といわれる「マグサイサイ賞」を受賞した故岡山県知事三木行治氏の業績をたたえるとともに、その公共奉仕に徹した精神を生かし地域社会の発展に貢献したものを顕彰するため、「マグサイサイ賞」の賞金等を基に設立されたものです。
授賞式で贈られた表彰状
沈建仁副所長・教授
岡山大学は8月21日、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin Vol.19」を発行しました。
e-Bulletinは、海外への情報発信を強化し、本学の国際的知名度を高めるため、2012年より発行しており、メーリングリスト等を利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを配信しています。e-Bulletinはこちらからご覧いただけます。
Vol.19は以下の内容です。ぜひご覧ください。
●Feature
グローバル・ディスカバリー・プログラム
●News
・岡山大学病院で国内最年少の脳死肺移植手術に成功
・グルノーブル大学連合訪問団がパートナーシップ強化に向け岡山大学を訪問
・岡山大学・ウェイン州立大学共同研究室(OU-SCEED)開所記念シンポジウムを開催
・「岡山大学・フエ大学院特別コース」第9期生が「里親」と対面
・環境理工学部の島田さんが「アジアを代表する30歳以下の30人」に選出
●Research Highlights
・光合成における水分解反応の機構の核心に迫る成果 光化学系Ⅱ複合体が酸素分子を発生する直前の立体構造を解明 ―人工光合成触媒開発の糸口に―
・光触媒新技術で二酸化炭素を出さない水素製造が可能に 夢の太陽光エネルギー変換効率50%へはずみ
・驚愕の新種! その名は「サザエ」 〜 250年にわたる壮大な伝言ゲーム 〜
・赤外分光計測の飛躍的な感度向上に成功 -背景光を除去し、分子からの光信号のみを高いコントラストで検出-
●Topics
World Heartful Message 大学院保健学研究科博士後期課程 ス ス モウさん
e-Bulletin Vol.19
国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています
岡山大学は8月10日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」を創刊しました。
岡山大学は11学部・1コース、7研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。
創刊号となる今回は、異分野基礎科学研究所理論科学研究室の松本正和准教授の研究活動について紹介しています。
宇宙から地球を見ると、見えるのは雲、氷、海…つまり、ほとんどが水。さらに人体の60%は水でできており、全ての生物は水に依存しています。私たちにとって水は最も身近な液体であるため、液体といえば誰もが「水」をイメージします。しかし最も身近でありながら、その性質の多くはまだ謎に包まれています。「化学の目で見れば、水ほど“異常”な液体はほかにありません」、そう話すのは異分野基礎科学研究所の松本准教授。計算機シミュレーションと理論により水や氷、ハイドレートを研究する松本准教授に、その変わった性質について聞きました。ぜひご覧ください。
FOCUS ON(Vol.1):身近な液体「水」の謎に迫る
<参考:研究系web国際広報>Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)
岡山大学惑星物質研究所は7月3日~8月10日、「三朝国際インターンプログラム2017」を開催しました。
同プログラムは、国際的研究・教育の推進を目的として、国内外の大学3、4年生や修士課程学生を対象に、2005年から毎年実施しています。今年は18カ国58人の応募があり、カナダ、アメリカ、コロンビアなどの8カ国から11人の学生がインターン生に選抜されました。
インターン生は研究課題ごとに4班のグループに分かれ、教員や研究グループによる指導のもと、6週間に渡ってそれぞれのプログラムに参加しました。プログラムの最後には、インターン生1人1人が研究成果を発表するセミナーを開催したほか、送別会では中村栄三所長・教授が修了証を授与しました。
同プログラムを通じて、高度な実験・分析技術を体験するのみでなく、研究者としての最先端研究への情熱が育まれることを期待しています。
プログラムに参加した学生ら
国立大学法人岡山大学は持続可能な開発目標を支援しています
岡山大学研究推進産学官連携機構知的財産本部は8月2日、岡山発のものづくりについて考える「岡山大学知財フォーラム2017 第1回」を、本学津島キャンパス創立五十周年記念館で開催しました。
フォーラムでは、ヤンマー株式会社中央研究所バイオイノベーションセンター倉敷ラボの小西充洋所長が「持続可能な資源循環型の食料生産を実現するためのオープンイノベーション」をテーマに講演。大学や地方自治体などと連携し、さまざまな知識やアイデアを取り入れるオープンイノベーションの考え方や留意点などについて説明しました。
また、カモ井加工紙株式会社の鴨井尚志氏代表取締役社長が「カモ井における商品開発と『mt』誕生秘話」と題して、顧客ニーズの捉え方や物事の多面的な見方などについて紹介しました。
教職員や学生、企業の関係者ら56人が参加。講演後の質疑応答では、事業につながる具体的な技術開発や考え方など、活発な意見交換が行われました。
<昨年度の知財フォーラム>
知財フォーラム2016 第1回:企業が目指す新事業と知的財産
知財フォーラム2016 第2回:ヘルスケア産業のいま