第10回目となる今回の対話では、「IPOやM&Aがゴールではない 持続可能なベンチャーを目指して」と題して行われました。
「イノベーションの未来を拓く処方箋」シリーズの第2回では、「大学発ベンチャーの“企業”としての自立化」と題して、大学発ベンチャーの経営のあり方や教員との利益相反、コンプアライアンスなどについて対話を行いました。今回は大学発ベンチャーを一括りに「ベンチャー企業」として捉え、ベンチャー企業が持続的に成長して行く際に何が必要なのかを考える会としました。大学人にとってあまり馴染のない経営や事業計画、資本政策などなどの事柄に触れることで、それらを大学の活動にフィードバックし、日々の業務などに活かして行くことも視野に入れて開催されました。
話題提供者は、本事業の実施責任者である本学学長特命(研究担当)・URAの佐藤法仁が務めました。
「イノベーションの未来を拓く処方箋」シリーズの第2回では、「大学発ベンチャーの“企業”としての自立化」と題して、大学発ベンチャーの経営のあり方や教員との利益相反、コンプアライアンスなどについて対話を行いました。今回は大学発ベンチャーを一括りに「ベンチャー企業」として捉え、ベンチャー企業が持続的に成長して行く際に何が必要なのかを考える会としました。大学人にとってあまり馴染のない経営や事業計画、資本政策などなどの事柄に触れることで、それらを大学の活動にフィードバックし、日々の業務などに活かして行くことも視野に入れて開催されました。
話題提供者は、本事業の実施責任者である本学学長特命(研究担当)・URAの佐藤法仁が務めました。
話題提供として佐藤URAは、大学人にとって馴染が薄い経営の概要についてわかりやすく説明。またベンチャーの起こし方や制度面での制約なども含めて紹介しました。さらには前回の「ソーシャル・イノベーション(Social Innovation)」に関連し、社会課題の解決に重きを置いたベンチャー企業の活動などについても紹介しました。
佐藤URAは、「一般的にベンチャーを起業し、事業を拡大して行く中で、出口戦略として株式公開(IPO)かM&Aでの売却を行う例が多い。中東でイノベーション大国になろうとしているイスラエルの活動の会でも紹介したが、「作っては売り、作っては売り」をくり返す連続起業家(シリアルアントレプレナー、Serial Entrepreneur)が活躍している。これも経済、イノベーションの活性化やオープンイノベーションの潮流に乗ったものであり良い面も多い。しかし、ベンチャーが企業として持続的に経営を続けるうえで、起業家(創業者)がIPOやM&Aだけを出口と捉えることは狭いと思う。IPOやM&Aの先にあるビジョンや経営戦略を明確にする過程がとても重要であり、この思考プロセスは経営概念が希薄に感じられる国立大学の経営にもつながる点が多い」と話題を提供しました。
参加者は大学に身を置く方々であり、企業経営に触れたことがない方が大半でした。しかし、企業も大学も持続性が大切であり、この持続性は簡単にはできることではありません。特にマネジメントの概念の理解と適切な実施・管理・評価が必要かもしれません。参加者らからは特に「大学の経営ということ自体の理解が進んでいない」、「大学も会社も同じであり、トップや役員たちのマネジメント能力の向上が必要」、「教員の大学経営への無理解が大きな課題」など、大学経営に関する課題が多く出されました。
今回は、IPOやM&Aがゴールではない持続可能なベンチャー企業の経営から大学の経営を振り返る会でしたが、対話では大学経営のあり方が中心となりました。佐藤URAは、「お題目と対話結果がズレた感もあり、その点はファシリテーターとしての私の力不足でした。ただ大学経営やマネジメントについての活発な対話、そこから出てきたさまざまな意見は非常に参考になるものであり、今後また違った形で会を設けてみたい」と閉会の挨拶を行いました。
今後、大学の経営マネジメントに関して分析し、より良いマネジメントシステムを作り上げる必要を感じる対話会でもありました。
佐藤URAは、「一般的にベンチャーを起業し、事業を拡大して行く中で、出口戦略として株式公開(IPO)かM&Aでの売却を行う例が多い。中東でイノベーション大国になろうとしているイスラエルの活動の会でも紹介したが、「作っては売り、作っては売り」をくり返す連続起業家(シリアルアントレプレナー、Serial Entrepreneur)が活躍している。これも経済、イノベーションの活性化やオープンイノベーションの潮流に乗ったものであり良い面も多い。しかし、ベンチャーが企業として持続的に経営を続けるうえで、起業家(創業者)がIPOやM&Aだけを出口と捉えることは狭いと思う。IPOやM&Aの先にあるビジョンや経営戦略を明確にする過程がとても重要であり、この思考プロセスは経営概念が希薄に感じられる国立大学の経営にもつながる点が多い」と話題を提供しました。
参加者は大学に身を置く方々であり、企業経営に触れたことがない方が大半でした。しかし、企業も大学も持続性が大切であり、この持続性は簡単にはできることではありません。特にマネジメントの概念の理解と適切な実施・管理・評価が必要かもしれません。参加者らからは特に「大学の経営ということ自体の理解が進んでいない」、「大学も会社も同じであり、トップや役員たちのマネジメント能力の向上が必要」、「教員の大学経営への無理解が大きな課題」など、大学経営に関する課題が多く出されました。
今回は、IPOやM&Aがゴールではない持続可能なベンチャー企業の経営から大学の経営を振り返る会でしたが、対話では大学経営のあり方が中心となりました。佐藤URAは、「お題目と対話結果がズレた感もあり、その点はファシリテーターとしての私の力不足でした。ただ大学経営やマネジメントについての活発な対話、そこから出てきたさまざまな意見は非常に参考になるものであり、今後また違った形で会を設けてみたい」と閉会の挨拶を行いました。
今後、大学の経営マネジメントに関して分析し、より良いマネジメントシステムを作り上げる必要を感じる対話会でもありました。
<過去開催>
第1回 オープンイノベーション(Open Innovation) 大学と企業の関係:http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/09/open-innovation.html
第2回 大学発ベンチャーの“企業”としての自立化:http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/10/blog-post_25.html
第3回 シリコンバレーだけじゃない世界のイノベーション創出(1.シリコンバレーのハブ機能):http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/10/blog-post_30.html第1回 オープンイノベーション(Open Innovation) 大学と企業の関係:http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/09/open-innovation.html
第2回 大学発ベンチャーの“企業”としての自立化:http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/10/blog-post_25.html
第4回 シリコンバレーだけじゃない世界のイノベーション創出(2.シリコンビーチ台頭の兆し):http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
第5回 シリコンバレーだけじゃない世界のイノベーション創出(3.イノベーション大国になりつつあるイスラエルの活動):http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/11/3.html
第6回 シリコンバレーだけじゃない世界のイノベーション創出(4.ニューヨークのイノベーション好循環への挑戦):http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2013/11/4.html
第7回 シリコンバレーだけじゃない世界のイノベーション創出(5.ドイツIndustry4.0の挑戦):http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2014/01/5industrie40.html
第8回 共用スペース?いえ違います“コワーキングスペース”です:http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2014/02/blog-post_37.html
第9回 社会課題をイノベーションで解決 “ソーシャル・イノベーション(Social Innovation)”という方法:http://okayama-univ-ura-sn2013.blogspot.jp/2014/03/social-innovation.html
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