岡山大学は3月14日、ユネスコから「岡山大学ユネスコチェア:持続可能な開発のための研究と教育」の設置認可の更新を受けました。認可期間は2019年3月までの4年間。
岡山大学は2007年4月に、国連による「持続可能な開発のための教育(ESD)」の取組を推進することを目的とするアジアで唯一のユネスコチェアに選ばれており、2014年8月にユネスコ本部に対して認可更新の申請を行っていました。
今後も国内外の高等教育機関と連携しながら、ESDのさらなる促進に向けた教育研究活動を展開していきます。
<今後の取組>
「国連ESDの10年」が2014年に終了し、その後継プログラムである「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム(GAP)」が2014年秋の第69回国連総会で採択され、2015年から開始されました。今後は、政府や岡山市のGAPを踏まえた新たなESD推進策検討の動きを考慮しながら、ESDのさらなる促進に向けた教育研究活動を展開します。
取組責任者であるチェアホルダーは、2007年から大学院環境生命科学研究科の阿部宏史教授(理事・副学長、日本ユネスコ国内委員会委員)が務めています。
<背景>
ユネスコが1992年に開始したUNITWIN(University Twinning and Networking)/UNESCO Chairsプログラムは、世界の異なる地域の高等教育機関が連携し、相互の緊密なネットワーク形成を通じて知識移転を促進することにより、国際的な能力開発と人材育成に貢献することを目的としています。2013年9月時点で、世界134ヵ国の高等教育機関に763のユネスコチェアと69のUNITWINネットワークが設置されています。本学ユネスコチェアは、ESD推進を目的とするアジアで唯一のユネスコチェアとして、2007年に設置認可を受けました。
岡山地域は、「国連ESDの10年」(2005年~2014年)が始まった2005年6月、国連大学から「ESDに関する地域拠点RCE(Regional Centres of Expertise on ESD)」として、世界最初の7カ所の1つに認定されました。本学はユネスコチェア設置認可後、岡山市とESD推進に関する協定を締結し、RCE岡山の関係機関である行政、学校、NGO、NPOなどと連携したESD活動を進めてきました。岡山市はESDに関する先進的な取組が評価され、2014年秋の「ESDに関するユネスコ世界会議」では愛知県名古屋市とともに開催都市となり、5つの国際会議に世界97の国・地域から約3千人が参加しました。
岡山大学では、環境生命科学研究科と教育学研究科が中心となって、ESDを基盤とした高度専門人材の育成や教育・実践活動支援を行うとともに、HESDフォーラム(国内高等教育機関のESDネットワーク)、ProSPER.Net(国連大学のアジア・太平洋大学院ESDネットワーク)、ASPUnivNet(ユネスコスクール支援大学間ネットワーク)などに参画し、国内外の高等教育機関とのESD連携を進めています。
報道発表資料はこちらをご覧ください
<お問い合わせ>
岡山大学大学院環境生命科学研究科
教授 阿部 宏史
(電話番号)086-251-8977
(FAX番号)086-251-7021
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id286.html
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