岡山大学は7月29日、本学の研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin Vol.15」を発行しました。
e-Bulletinは、海外への情報発信を強化し、本学の国際的知名度を高めるため、2012年より発行しており、メーリングリスト等を利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを配信しています。
URL: //www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6609.html
平成25年度文部科学省「大学等シーズ・ニーズ創出強化支援事業(イノベーション対話促進プログラム)」採択課題において、SDGs推進研究大学である岡山大学が取り組んでいるイノベーション促進のための3つの対話コアである「①光技術と生命科学融合、②産官学連携強化、③未来志向型異分野ネットワーク構築」について紹介。さらに事業後も「地域中核・特色ある研究大学:岡山大学」からの未来を拓く教育研究・社会貢献活動などについて随時ご紹介。 since2013~2024, "All rights reserved" , OKAYAMA University, JAPAN.
2016年7月30日土曜日
【情報発信】光合成と植物成長を向上させる葉緑体タンパク質を発見
岡山大学資源植物科学研究所の坂本亘教授らの研究グループは、植物の成長に不可欠な光合成を維持して生育を向上させる葉緑体の機能を明らかにしました。VIPP1と呼ばれるこのタンパク質因子が、植物細胞内で光合成を行う葉緑体の膜を、高温などの環境ストレスから保護する作用があることを突き止め、植物でVIPP1を発現させることにより生育が改善し、高温による光合成の低下を2割程度軽減できること分かりました。
このタンパク質を利用することで、今後、地球温暖化などの環境変動に対応できる作物の開発や、近未来のバイオエネルギー作物への利用が期待されます。
今回の成果は、専門の国際誌「Plant Physiology」(2016年5月)および「Frontiers in Plant Science」(2016年4月)に掲載され、一般向け新書でも本プロジェクトが紹介されました。
<詳しい研究内容について>
光合成と植物成長を向上させる葉緑体タンパク質を発見
<論文情報等>
論文名: VIPP1 has a disordered C-terminal tail necessary for protecting photosynthetic membranes against stress in Arabidopsis掲載誌: Plant Physiol , 2016年5月DOI: 10.1104/pp.16.00532 著者: Zhang, L., Kondo, H., Kamikubo, H., Kataoka, M., and Sakamoto, W.
論文名: Protection of chloroplast membranes by VIPP1 rescues aberrant seedling development in Arabidopsis nyc1 mutant 掲載誌: Frontiers Plant Sci., 7: 533, 2016年4月DOI: 10.3389/fpls.2016.00533 著者: Zhang, L., Kusaba, M., Tanaka, A., and Sakamoto, W.
福田裕穂、稲田のりこ編「スーパーバイオマス:植物に学ぶ、植物を活かす」(慶應大学出版会, 2016年3月.)
<お問い合わせ>
岡山大学資源植物科学研究所
教授 坂本 亘
(電話番号)086-424-1661
(FAX番号)086-434-1206
(HP) www.rib.okayama-u.ac.jp/index-j.html
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id407.html
【情報発信】中国・浙江工業大の教員・学生と国際交流
岡山大学と大学間の国際交流協定を結ぶ中国・浙江工業大学のシャオファン准教授とジャオドン助教、博士・修士・学部学生の計20人が7月17日〜24日、本学津島キャンパスを訪問。本学学生10人と「International Student Symposium on Materials at Okayama 2016」と題した国際研究会を行いました。
本研究会は、本学工学部の尾坂明義特命教授と中村有里技術専門職員が中心となり、自然科学研究科の冨田栄二教授、早川聡教授、坂倉彰教授らがアドバイザーを担当。新規医用材料に関する授業や実験、環境理工学部、自然生命科学研究支援センターへの訪問や共同研究に関する議論を行ったほか、帝人ナカシマメディカル株式会社 R&Dセンターの見学を行うなど、国際的なプログラムを実施しました。また、岡山大学キャンパスツアーも実施。附属図書館を巡るなどして、交流を深めました。参加した浙江工業大学の修士学生チェンジンイーさんは「近い将来に留学生として岡山大学に入学したい」と強い意欲を示しました。
両大は2016年、大学間協定を締結し、国際的な人的交流や共同研究への連携強化を継続的に推進しています。
本活動は、平成28年度科学研究費補助金(奨励研究、16H00413)と(公社)おかやま観光コンベンション協会・コンベンション開催事業補助金の助成を受けて実施しました。
【本件問い合わせ先】
工学部創造工学センター技術支援部門
中村有里
TEL:086-251-8212
本研究会は、本学工学部の尾坂明義特命教授と中村有里技術専門職員が中心となり、自然科学研究科の冨田栄二教授、早川聡教授、坂倉彰教授らがアドバイザーを担当。新規医用材料に関する授業や実験、環境理工学部、自然生命科学研究支援センターへの訪問や共同研究に関する議論を行ったほか、帝人ナカシマメディカル株式会社 R&Dセンターの見学を行うなど、国際的なプログラムを実施しました。また、岡山大学キャンパスツアーも実施。附属図書館を巡るなどして、交流を深めました。参加した浙江工業大学の修士学生チェンジンイーさんは「近い将来に留学生として岡山大学に入学したい」と強い意欲を示しました。
両大は2016年、大学間協定を締結し、国際的な人的交流や共同研究への連携強化を継続的に推進しています。
本活動は、平成28年度科学研究費補助金(奨励研究、16H00413)と(公社)おかやま観光コンベンション協会・コンベンション開催事業補助金の助成を受けて実施しました。
【本件問い合わせ先】
工学部創造工学センター技術支援部門
中村有里
TEL:086-251-8212
2016年7月28日木曜日
【情報発信】スーパーグローバル大学等事業(SGU)外部評価委員会を開催
岡山大学は6月24日、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)」事業支援の対象に選定された本学の構想「PRIMEプログラム:世界で活躍できる『実践人』を育成する!」の実施状況について、平成28年度の外部評価委員会を開催しました。
外部評価委員のほか、森田潔学長、理事7人、関係副理事1人、学長補佐3人が出席し、前年度の取組実績報告や、意見交換等を行いました。各委員からは、取組内容や今後の事業推進に当たっての留意点等の講評があり、「オール岡大(教職員、学生、OB、関係企業等)で一丸となってSGUの目的達成に向けて議論や努力を重ね、意識を継続させることが必要であり、そのような仕組みを是非作っていただきたい」とコメントしました。
また、外部評価委員会終了後には、外部評価委員の方々が本学の附属図書館、L-café(ソーシャル・ラーニング・スペース)を見学し、意見交換等を行いました。
岡山大学は外部評価委員の方々の意見等を今後の事業実施に反映させ、ますます発展できるよう、学長のリーダーシップの下、大学一丸となって「大学改革」、「国際化」に取り組みます。
SGU事業は、「大学改革」と「国際化」を断行し、国際通用性、ひいては国際競争力の強化に取り組む大学の教育環境の整備支援を目的に、平成26年度から最大10年間にわたり実施される事業です。
〇外部評価委員の方々(敬称略、五十音順)
キャロライン・ベントン(国立大学法人筑波大学副学長・理事)
小長啓一(一般財団法人産業人材研修センター理事長、島田法律事務所客員弁護士)
近藤誠一(元文化庁長官、近藤文化・外交研究所代表、外務省参与)
鈴木典比古(公立大学法人国際教養大学理事長・学長)
竹本和彦(国際連合大学サステイナビリティ高等研究所所長)
平成28年度岡山大学スーパーグローバル大学等事業外部評価委員会実施報告
【本件問い合わせ先】
大学改革推進室
TEL:086-251-7754
外部評価委員のほか、森田潔学長、理事7人、関係副理事1人、学長補佐3人が出席し、前年度の取組実績報告や、意見交換等を行いました。各委員からは、取組内容や今後の事業推進に当たっての留意点等の講評があり、「オール岡大(教職員、学生、OB、関係企業等)で一丸となってSGUの目的達成に向けて議論や努力を重ね、意識を継続させることが必要であり、そのような仕組みを是非作っていただきたい」とコメントしました。
また、外部評価委員会終了後には、外部評価委員の方々が本学の附属図書館、L-café(ソーシャル・ラーニング・スペース)を見学し、意見交換等を行いました。
岡山大学は外部評価委員の方々の意見等を今後の事業実施に反映させ、ますます発展できるよう、学長のリーダーシップの下、大学一丸となって「大学改革」、「国際化」に取り組みます。
SGU事業は、「大学改革」と「国際化」を断行し、国際通用性、ひいては国際競争力の強化に取り組む大学の教育環境の整備支援を目的に、平成26年度から最大10年間にわたり実施される事業です。
〇外部評価委員の方々(敬称略、五十音順)
キャロライン・ベントン(国立大学法人筑波大学副学長・理事)
小長啓一(一般財団法人産業人材研修センター理事長、島田法律事務所客員弁護士)
近藤誠一(元文化庁長官、近藤文化・外交研究所代表、外務省参与)
鈴木典比古(公立大学法人国際教養大学理事長・学長)
竹本和彦(国際連合大学サステイナビリティ高等研究所所長)
平成28年度岡山大学スーパーグローバル大学等事業外部評価委員会実施報告
【本件問い合わせ先】
大学改革推進室
TEL:086-251-7754
【情報発信】「岡山大学・フエ大学院特別コース」10周年記念行事を開催
岡山大学は7月19日、本学とベトナム・フエ大学の修士共同プログラム「岡山大学・フエ大学院特別コース」が10周年の節目を迎えたことを記念し、コースで学ぶベトナム人留学生への奨学金支援を行う里親企業の代表者、フエ大学関係者等を招き、10周年記念行事を行いました。
第1部では、コースの準備段階からフエ大学長としてのリーダーシップを発揮し、両大学の国際交流事業の発展に尽力してくださったグエン・バン・トアン フエ大学長への岡山大学名誉博士の称号授与、コーディネーターとして、カリキュラムの構築や入試制度の確立、教員への協力要請等、現場を指揮してくださったレ・バン・アン フエ農林大学長への岡山大学海外特別教授の辞令交付と、里親の皆様へ両大学から感謝状の贈呈を行いました。
第2部では、レ・バン・アン学長による記念講演、神崎浩環境生命科学研究科長による10年の振り返りに加え、ベトナム・フエでの調査や短期留学プログラムへ参加した日本人学生3人によるプレゼンテーション、コースを修了し現在は本学大学院博士課程に進学しているベトナム人留学生によるプレゼンテーション等が行われ、里親企業、本学の教職員等、約70人が参加しました。
同コースは、ベトナムにおける農学系、環境系分野で即戦力と成りうる優秀な人材を育成することを目的として2007年に設置されました。ベトナム人留学生は、ベトナムで1年半の教育を経て、本学大学院環境生命科学研究科の博士前期課程2年次に転入学。本学で修士の学位を取得します。コースの趣旨に賛同した協賛企業・個人と、留学生を一対一の関係で結びつける里親制度を採用し、地域の企業等と連携して人材育成を行っています。
【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ 国際企画課(国際企画・総務部門)
TEL:086-251-7047
森田潔学長(左)から海外特別教授の辞令を受け取るフエ農林大学レ・バン・アン学長
第1部では、コースの準備段階からフエ大学長としてのリーダーシップを発揮し、両大学の国際交流事業の発展に尽力してくださったグエン・バン・トアン フエ大学長への岡山大学名誉博士の称号授与、コーディネーターとして、カリキュラムの構築や入試制度の確立、教員への協力要請等、現場を指揮してくださったレ・バン・アン フエ農林大学長への岡山大学海外特別教授の辞令交付と、里親の皆様へ両大学から感謝状の贈呈を行いました。
第2部では、レ・バン・アン学長による記念講演、神崎浩環境生命科学研究科長による10年の振り返りに加え、ベトナム・フエでの調査や短期留学プログラムへ参加した日本人学生3人によるプレゼンテーション、コースを修了し現在は本学大学院博士課程に進学しているベトナム人留学生によるプレゼンテーション等が行われ、里親企業、本学の教職員等、約70人が参加しました。
同コースは、ベトナムにおける農学系、環境系分野で即戦力と成りうる優秀な人材を育成することを目的として2007年に設置されました。ベトナム人留学生は、ベトナムで1年半の教育を経て、本学大学院環境生命科学研究科の博士前期課程2年次に転入学。本学で修士の学位を取得します。コースの趣旨に賛同した協賛企業・個人と、留学生を一対一の関係で結びつける里親制度を採用し、地域の企業等と連携して人材育成を行っています。
【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ 国際企画課(国際企画・総務部門)
TEL:086-251-7047
森田潔学長(左)から海外特別教授の辞令を受け取るフエ農林大学レ・バン・アン学長
2016年7月25日月曜日
【情報発信】「混ぜると、溶けなくなる」不思議な現象を分子レベルで解明
岡山大学異分野基礎科学研究所の望月建爾助教、パデュー大学(アメリカ)のベン・アモツ(D. Ben-Amotz)教授らは、液体の分子を対象にしたラマン分光実験と分子シミュレーションとを用いて、メタノール水溶液中の高分子で観察される共貧溶媒効果が、小さい溶質分子(tert-ブチルアルコール)でも起こることを世界で初めて発見しました。
さらにその原因は、メタノールが好んで吸着する溶質の構造が、メタノール濃度に依存して変化する点にあることを明らかにしました。本研究成果は7月1日、米国の科学雑誌「Journal of the American Chemical Society(JACS)」電子版に掲載されました。
共貧溶媒効果とは、溶かそうとする物資である高分子が、水とエタノール、それぞれの溶媒に対しては溶ける一方で、水とメタノールを混ぜた混合溶媒には溶けないという不思議な現象です。「混ぜると、溶けなくなる」という一見複雑に見える現象が、高分子に比べ極端に小さな分子でも観測されることを本研究の中で見つけ、その詳細なメカニズムの解明に成功しました。
高分子の膨張及び収縮の制御は、体内での薬物輸送、ナノスケールでの流れの制御など、医学から材料化学までさまざまな分野に応用・発展できます。今回の研究による共貧溶媒効果の基礎的な理解が進んだことで、そのような分野に大いに貢献することが期待されます。
図1:メタノール水溶液中のポリイソプロピルアクリルアミド。水100%(上左)、メタノール100%(上右)では、溶液が透明な事から、よく溶けている事が分かる。この時、ポリマー高分子は広がった構造をしている(下左右)。一方、メタノール濃度20-40%の水溶液中では、高分子ポリマーは溶媒と接する事を嫌い凝集し、溶液は白濁する(上中)。つまり、ポリマーが溶媒に溶けにくくなっている。
<詳しい研究内容について>
「混ぜると、溶けなくなる」不思議な現象を分子レベルで解明
<原論文情報>
著 者:K. Mochizuki, S. R. Pattenaude and D. Ben-Amotzタイトル:Influence of Cononsolvency on the Aggregation of Tertiary Butyl Alcohol in Methanol-Water mixtures掲載雑誌: J. Am. Chem. Soc. (2016)DOI: 10.1021/jacs.6b04914
発表論文はこちらからご確認いただけます。
<お問い合わせ>
岡山大学異分野基礎科学研究所
助教 望月建爾
(電話番号)086-251-7904
(URL)http://kenjimochizuki.wiki.fc2.com/
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id406.html
2016年7月23日土曜日
【情報発信】キイロショウジョウバエの生物タイマー機構を分子レベルで解明 タンパク質分子を砂時計の砂のように用いて時間を正確に計測
岡山大学大学院自然科学研究科(理)分子発生制御研究室の上田均教授の研究グループは、キイロショウジョウバエが蛹(サナギ)になるタイミングを決定する生物タイマーの分子機構を明らかにしました。生物の発生過程において、時間を正確に計測するタイマー機構を分子レベルで解明することは初めてです。本研究成果は7月5日、イギリスの科学雑誌「Development」に掲載されました。
本研究の中で、「タンパク質分子が砂時計の砂のような役割をすることが、正確に時間を計る一つの機序になっていること」、「蛹への誘導は脱皮ホルモンの分泌のタイミングで決まるとされていた今までの定説を覆すこと」、「解明したタイマー機構は脂肪体(栄養を蓄えるとともに栄養状態を感知する器官)で働いていること」を明らかにしました。本成果は、生物の発生過程において、時間計測によるタイミング決定の分子機構解明の第一歩であるとともに、栄養状態が生体に影響する機構の解明にもつながる可能性があります。
<詳しい研究内容について>
キイロショウジョウバエの生物タイマー機構を分子レベルで解明
<論文情報等>
論文名:A biological timer in the fat body comprised of Blimp-1, βFTZ-F1 and Shade regulates pupation timing in Drosophila melanogaster
掲載誌:DevelopmentDOI: 10.1242/dev.133595著 者:Kazutaka Akagi, Moustafa Sarhan, Abdel-Rahman Sultan, Haruka Nishida, Azusa Koie, Takumi Nakayama and Hitoshi Ueda
<お問い合わせ>
大学院自然科学研究科(理学部生物学科)
教授 上田 均
(電話番号)086-251-7869
(FAX番号)086-251-7876
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id408.html
2016年7月21日木曜日
【情報発信】世界2例目 脳死・生体肺同時移植に成功
岡山大学病院は7月17日、特発性間質性肺炎を患う男性への両肺移植手術で、右肺に脳死した人からの肺、左肺に生きている人の肺(左肺下部の「下葉」)を同時に移植する「ハイブリッド移植」に成功しました。昨年4月に岡山大学病院が初めて成功した手法で、今回が世界で2例目です。
手術は同日、臓器移植医療センターの大藤剛宏教授を執刀医とするチームが担当。約9時間かけて、脳死ドナーから提供された肺と生体ドナー(男性の息子)から提供された肺の一部を移植しました。男性は2012年に「特発性間質性肺炎」と診断され、2015年に別の医療機関で移植登録していましたが、ハイブリッド移植手術を受けるため、移植登録施設を岡山大学病院に変更し、待機していました。
大藤教授は「今回で2例目となるハイブリッド移植手術であるが、今後も本術式により待機中の死亡患者を減らし、少しでも多くの患者を移植へとつないでいきたい」と話しています。
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 病院長室
TEL:086-235-6749
手術は同日、臓器移植医療センターの大藤剛宏教授を執刀医とするチームが担当。約9時間かけて、脳死ドナーから提供された肺と生体ドナー(男性の息子)から提供された肺の一部を移植しました。男性は2012年に「特発性間質性肺炎」と診断され、2015年に別の医療機関で移植登録していましたが、ハイブリッド移植手術を受けるため、移植登録施設を岡山大学病院に変更し、待機していました。
大藤教授は「今回で2例目となるハイブリッド移植手術であるが、今後も本術式により待機中の死亡患者を減らし、少しでも多くの患者を移植へとつないでいきたい」と話しています。
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 病院長室
TEL:086-235-6749
2016年7月18日月曜日
【情報発信】医療と工学の融合でより良い社会の構築を目指す 第28回フューチャーセッションを開催
岡山大学大学院自然科学研究科(工学系)生命医用工学専攻の塚田・紀和研究室とリサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室は7月8日、「第28回フューチャーセッション」を津島キャンパスで開催。医療と工学の融合による研究力強化とより良い社会の構築について対話を行いました。
今回のセッションでは、カナダのケベック州にあるモントリオール大学病院研究センター(CRCHUM)のナズムル・アラム(Nazmul Alam)博士が、「Inequalities in Access to Maternal Health Care and Role of Transport Intervention:Mom’s Van as an Example」と題して、妊婦の病院への輸送システムの構築について話題提供しました。発展途上国では、地域によって交通などのインフラが行き届いていないために、妊婦が十分なケアを受けることができず、出産時の死亡リスクが増加しています。アラム博士は、バングラディシュなどで妊婦の病院への輸送システムを構築し、出産時の死亡リスクを減らす活動を行っています。
セッション・ファシリテーターを務めた紀和利彦准教授は「このような技術やインフラの普及と死亡リスク関係は、程度の差こそあれ、山間部の多い日本や広大な国土を持つカナダでも発生する可能性がある。私たち工学系の研究者は、医工連携を一層進め、誰もがどこでも住みやすい国際社会にするための努力をしていく必要がある」と総括。参加した本学の学生や教職員、また、フランスや台湾から塚田・紀和研究室に訪れているインターンシップ学生などの関係者らとともに、電気・通信・機械・情報など工学的視点のほか、IoT(Internet of Things)1)や人工知能(Artificial Intelligence:AI)などの情報化社会のツールを用いた医療や国際社会への関与のあり方についても、熱心に対話を行いました。
セッション終了後には、アラム博士が紀和准教授の開発した生体関連物質検出用の新しい装置「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」を見学。これからの生命科学とテラヘルツ波技術の関連についての意見交換も行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。
また、岡山大学とカナダはこれまでに数多くの研究交流を実施してきており、紀和准教授の研究力を核とした共同研究や人材交流など、実施的な研究力の強化・促進を着実に進めています。
今回のセッションで得られた研究力強化促進の知見や人脈、アイデアを最大限に利活用して、社会を革新する研究開発や学術・人材の基幹を築いていく予定です。
1) IoT(Internet of Things)
あらゆる物がインターネットを通じてつながることによって、実現する新たなサービス、ビジネスモデル、またはそれを可能とする要素技術の総称。(デジタル大辞泉より)
※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。
※直近3回の岡山大学フューチャーセッション
第25回(テーマ「サイバーセキュリティ」)はこちら
第26回(テーマ「アメリカ英語における教育研究」)はこちら
第27回(テーマ「サイバーセキュリティ2」)はこちら
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)生命医用工学専攻 准教授 紀和利彦
TEL:086-251-8130
今回のセッションでは、カナダのケベック州にあるモントリオール大学病院研究センター(CRCHUM)のナズムル・アラム(Nazmul Alam)博士が、「Inequalities in Access to Maternal Health Care and Role of Transport Intervention:Mom’s Van as an Example」と題して、妊婦の病院への輸送システムの構築について話題提供しました。発展途上国では、地域によって交通などのインフラが行き届いていないために、妊婦が十分なケアを受けることができず、出産時の死亡リスクが増加しています。アラム博士は、バングラディシュなどで妊婦の病院への輸送システムを構築し、出産時の死亡リスクを減らす活動を行っています。
セッション・ファシリテーターを務めた紀和利彦准教授は「このような技術やインフラの普及と死亡リスク関係は、程度の差こそあれ、山間部の多い日本や広大な国土を持つカナダでも発生する可能性がある。私たち工学系の研究者は、医工連携を一層進め、誰もがどこでも住みやすい国際社会にするための努力をしていく必要がある」と総括。参加した本学の学生や教職員、また、フランスや台湾から塚田・紀和研究室に訪れているインターンシップ学生などの関係者らとともに、電気・通信・機械・情報など工学的視点のほか、IoT(Internet of Things)1)や人工知能(Artificial Intelligence:AI)などの情報化社会のツールを用いた医療や国際社会への関与のあり方についても、熱心に対話を行いました。
セッション終了後には、アラム博士が紀和准教授の開発した生体関連物質検出用の新しい装置「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」を見学。これからの生命科学とテラヘルツ波技術の関連についての意見交換も行いました。
岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。
また、岡山大学とカナダはこれまでに数多くの研究交流を実施してきており、紀和准教授の研究力を核とした共同研究や人材交流など、実施的な研究力の強化・促進を着実に進めています。
今回のセッションで得られた研究力強化促進の知見や人脈、アイデアを最大限に利活用して、社会を革新する研究開発や学術・人材の基幹を築いていく予定です。
1) IoT(Internet of Things)
あらゆる物がインターネットを通じてつながることによって、実現する新たなサービス、ビジネスモデル、またはそれを可能とする要素技術の総称。(デジタル大辞泉より)
※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。
※直近3回の岡山大学フューチャーセッション
第25回(テーマ「サイバーセキュリティ」)はこちら
第26回(テーマ「アメリカ英語における教育研究」)はこちら
第27回(テーマ「サイバーセキュリティ2」)はこちら
【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科(工学系)生命医用工学専攻 准教授 紀和利彦
TEL:086-251-8130
2016年7月13日水曜日
【情報発信】教育学研究科の山田教授が、「フルブライト奨学金・研究員プログラム」に採用
岡山大学大学院教育学研究科の山田剛史教授が5月6日、2016年度の「フルブライト奨学金・研究員プログラム」の奨学生として正式に採用されました。同プログラムは、5つの研究領域を対象としており、大学等の研究機関に勤務する研究者が、各自のテーマの専門知識を発展させ、深めることを目的としています。奨学生は、米国高等教育機関や研究所などで米国人教授・研究者の協力のもとで研究を行います。今年度は、国内から7人の大学教員が同プログラムの奨学生として採用されました。
山田教授は2016年9月から9カ月間、米国テキサス州のテキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)に滞在。「一事例実験データへの統計的方法の適用」について、Dr. Tasha Beretvas(ターシャ・ベレトバス)の指導のもと、研究を遂行する予定です。
6月6日には、フルブライト奨学金プログラムの奨学生のためのレセプションパーティが、アメリカ大使公邸(東京都港区赤坂)で催されました。山田教授もパーティに参加し、駐日アメリカ大使・キャロライン・ケネディ氏と懇談しました。
フルブライト奨学金・研究員プログラム
【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科 教授 山田 剛史
TEL: 086-251-7717
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id5915.html
山田教授は2016年9月から9カ月間、米国テキサス州のテキサス大学オースティン校(University of Texas at Austin)に滞在。「一事例実験データへの統計的方法の適用」について、Dr. Tasha Beretvas(ターシャ・ベレトバス)の指導のもと、研究を遂行する予定です。
6月6日には、フルブライト奨学金プログラムの奨学生のためのレセプションパーティが、アメリカ大使公邸(東京都港区赤坂)で催されました。山田教授もパーティに参加し、駐日アメリカ大使・キャロライン・ケネディ氏と懇談しました。
フルブライト奨学金・研究員プログラム
【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科 教授 山田 剛史
TEL: 086-251-7717
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id5915.html
2016年7月10日日曜日
【情報発信】イネ種子への銅輸送体タンパク質を発見
岡山大学資源植物科学研究所の馬建鋒教授と英国のアバディーン大学David Salt(デビット ソルト)教授らの研究グループは、異なるイネ系統の種子中の銅の濃度の違いを解析。イネ種子への銅の蓄積に関わる輸送体タンパク質「OsHMA4」を世界で初めて突き止めました。本研究成果は7月8日、英国の科学雑誌『Nature Communications』で公開されました。
銅は植物の生育に欠かせない必須金属であると同時に、濃度が高くなると、毒性を示します。しかし、植物がどのように体内の銅の濃度を調節しているのかについて、これまで明らかではありませんでした。本研究ではイネの根の内鞘細胞の液胞膜に局在し、銅を液胞に隔離するための輸送体を突き止めました。本研究成果により、種子中の銅濃度を高めた作物の開発につながると期待されます。
イネの根におけるOsHMA4(赤色)の局在。
<詳しい研究内容について>
イネ種子への銅輸送体タンパク質を発見
<論文情報>
タイトル:A heavy metal P-type ATPase OsHMA4 prevents copper accumulation in rice grain
著 者:Xin-Yuan Huang, Fenglin Deng, Naoki Yamaji, Shannon R.M. Pinson, Miho Fujii-Kashino, John Danku, Alex Douglas, Mary Lou Guerinot, David E. Salt & Jian Feng Ma掲 載 誌:Nature CommunicationsD O I:10.1038/NCOMMS12138
発表論文はこちらからご確認いただけます。
<お問い合わせ>
岡山大学資源植物科学研究所
教授 馬建鋒
(電話番号)086-434-1209
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id404.html
【情報発信】岡山大学ダイバーシティ推進本部オフィスを新設 看板除幕式を挙行
岡山大学ダイバーシティ推進本部オフィスが旧工学部21号館に新設され、6月15日、看板除幕式を挙行しました。
除幕式では、森田潔学長、ダイバーシティ推進本部長である阿部宏史理事・副学長があいさつ。森田学長は「オフィス設置を機に、今後のダイバーシティ推進活動が一層進展することを期待する」、阿部理事は「ダイバーシティ文化の醸成に関わる事業をさらに充実していきたい」と話しました。除幕セレモニーでは、森田学長と阿部理事による除幕で、新たな看板がお披露目されました。
除幕式後には、内覧会があり、森田学長らが遠隔会議システムやベビーベッドなどを備えた多目的室が併設された新しいオフィスを見学しました。
オフィスは、本学が文部科学省の平成27年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されたことを期に、スーパーグローバル大学等事業の構想の目標の一つである、一時保育施設を併設し、かつ教職員が効率よく業務を推進することのできるオフィスとして設置しました。
〇ダイバーシティ推進本部について
ダイバーシティ推進本部は「男女共同参画室」、「次世代育成支援室」、「障がい者雇用推進室」、「高齢者雇用安定室」の4つの室により、ダイバーシティ文化の醸成に努めています。また、これまで平成21年度文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業の採択を受けて導入した「ウーマン・テニュア・トラック(WTT)教員制度」による女性教員の雇用拡大、障がい者雇用推進のために設置した「グッドジョブ支援センター」における障がい者の安定雇用など、多くの実績を上げています。
本年4月の女性活躍推進法の全面施行に合わせ、本学では今年度から6年間の中期計画期間における行動計画を策定しています。またスーパーグローバル大学等事業では、教員に占める外国人比率を10年後には約3倍に、女性教員比率を25%に引き上げる数値目標を設定しています。
ダイバーシティ推進本部のHPhttp://www.okayama-u-diversity.jp/
【本件問い合わせ先】
ダイバーシティ推進本部
TEL:086-251-7303
除幕式では、森田潔学長、ダイバーシティ推進本部長である阿部宏史理事・副学長があいさつ。森田学長は「オフィス設置を機に、今後のダイバーシティ推進活動が一層進展することを期待する」、阿部理事は「ダイバーシティ文化の醸成に関わる事業をさらに充実していきたい」と話しました。除幕セレモニーでは、森田学長と阿部理事による除幕で、新たな看板がお披露目されました。
除幕式後には、内覧会があり、森田学長らが遠隔会議システムやベビーベッドなどを備えた多目的室が併設された新しいオフィスを見学しました。
オフィスは、本学が文部科学省の平成27年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択されたことを期に、スーパーグローバル大学等事業の構想の目標の一つである、一時保育施設を併設し、かつ教職員が効率よく業務を推進することのできるオフィスとして設置しました。
〇ダイバーシティ推進本部について
ダイバーシティ推進本部は「男女共同参画室」、「次世代育成支援室」、「障がい者雇用推進室」、「高齢者雇用安定室」の4つの室により、ダイバーシティ文化の醸成に努めています。また、これまで平成21年度文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業の採択を受けて導入した「ウーマン・テニュア・トラック(WTT)教員制度」による女性教員の雇用拡大、障がい者雇用推進のために設置した「グッドジョブ支援センター」における障がい者の安定雇用など、多くの実績を上げています。
本年4月の女性活躍推進法の全面施行に合わせ、本学では今年度から6年間の中期計画期間における行動計画を策定しています。またスーパーグローバル大学等事業では、教員に占める外国人比率を10年後には約3倍に、女性教員比率を25%に引き上げる数値目標を設定しています。
ダイバーシティ推進本部のHPhttp://www.okayama-u-diversity.jp/
【本件問い合わせ先】
ダイバーシティ推進本部
TEL:086-251-7303
2016年7月7日木曜日
【情報発信】駐日欧州連合(EU)大使による講演会「世界における欧州の高等教育」を開催
岡山大学は6月29日、欧州連合(EU)のヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ駐日大使を招き、講演会を開催しました。
講演会に先立ち、大使は本学の森田潔学長を表敬。本学の教育研究体制等について説明を受けた後、役員や教員、留学生らと意見交換を行いました。続いて、学内のL-caféで開かれた交流会には学生や留学生ら約50人が参加。直接大使の考えを聞ける貴重な機会に、英国のEU離脱等についての質問が向けられ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
「世界における欧州の高等教育-我々を結びつける関係の強化」と題し、創立五十周年記念館で開催された講演会には、学内から約250人が参加。大使は、EUの成り立ちや経済的・社会的功績、戦略的パートナーとしての日本との友好関係等に触れた後、EUが欧州の高等教育において果たしてきた役割や日本との学術協力の成功事例等を紹介しました。
【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ 国際企画課(国際企画・総務部門)
TEL:086-251-7047
講演会に先立ち、大使は本学の森田潔学長を表敬。本学の教育研究体制等について説明を受けた後、役員や教員、留学生らと意見交換を行いました。続いて、学内のL-caféで開かれた交流会には学生や留学生ら約50人が参加。直接大使の考えを聞ける貴重な機会に、英国のEU離脱等についての質問が向けられ、参加者は熱心に耳を傾けていました。
「世界における欧州の高等教育-我々を結びつける関係の強化」と題し、創立五十周年記念館で開催された講演会には、学内から約250人が参加。大使は、EUの成り立ちや経済的・社会的功績、戦略的パートナーとしての日本との友好関係等に触れた後、EUが欧州の高等教育において果たしてきた役割や日本との学術協力の成功事例等を紹介しました。
【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ 国際企画課(国際企画・総務部門)
TEL:086-251-7047
2016年7月3日日曜日
【情報発信】「いちょう並木」No.81を発行
岡山大学の活動などを紹介する広報誌「いちょう並木」No.81を発行しました。
ぜひ、ご覧ください。
全ページ通してご覧いただくのはこちらから
<研究の扉をひらく>
【研究室訪問】岡山大学が誇る!注目の最先端研究
【学生インタビュー】岡山大学で育つ!研究者の“ たまご” たち
【卒業生紹介】岡山大学での研究を生かし、社会で活躍する卒業生
【News & Topics】大学の動き/研究・臨床成果
【岡山大学公式Facebook、LINE紹介】
【岡山大学生協「いーちょ」グッズ紹介】
【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7292
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id5904.html
ぜひ、ご覧ください。
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【研究室訪問】岡山大学が誇る!注目の最先端研究
【学生インタビュー】岡山大学で育つ!研究者の“ たまご” たち
【卒業生紹介】岡山大学での研究を生かし、社会で活躍する卒業生
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広報・情報戦略室
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2016年7月2日土曜日
【情報発信】国際的な研究マネジメントの強化促進を目指して NORDP2016カンファレンスに参加
岡山大学の研究大学としての活動を強化推進するため、国際的な研究マネジメント人材の交流の場である「第8回全米研究デベロップメントプロ組織(National Organization of Research Development Professionals:NORDP)」が5月23~25日、アメリカ・フロリダ州オーランドで開催され、本学からベルナール・シュヌビエ副理事(国際担当)・リサーチアドミニストレーター(URA)が参加しました。
今回のNORDPのカンファレンスでは、研究に関する戦略的なマネジメント、特に研究開発の基盤作りや研究費の獲得、ネットワーク構築、イノベーションの促進など、多岐にわたる実践的な講演が行われ、各国からの参加者が自分たちの組織における研究マネジメントの在り方と対比させながら、その課題や解決策を議論しました。国際的な研究連携の強化促進についての必要性や課題についても、高い関心を示す参加者が多く、本学の国際的な研究連携の在り方を含めて議論を深めました。
本カンファレンスでは、全世界から約400人が参加。日本からも大学や研究機関などの国際連携担当者やURAなどが参加しました。研究大学のネットワークであり、本学が運営委員を務める「大学研究力強化ネットワーク(RUNJ)」(事務局:自然科学研究機構)の活動紹介のポスターセッションも行われ、日本の研究大学との連携強化について活発な議論が交わされました。
シュヌビエ副理事は、NORDPに参加後、昨年11月に開設したカリフォルニア州フリーモントにある岡山大学シリコンバレーオフィス(OUSVO)を訪問。OUSVO所長を務める本学研究推進産学官連携機構の千田一貴特任教授と今後の国際戦略について意見を交わしました。OUSVOは、先端企業の集積地であるシリコンバレーにあり、本学の主導で開発したシーズを北米企業と共同研究したりライセンス契約を結ぶことなどをミッションとしています。将来的には、本学と交流協定を結んでいるサンノゼ州立大学(San Jose State University:SJSU)をはじめ、周辺大学とのネットワークを構築し、岡山県内の企業を巻き込んだ共同研究にも取り組むほか、学生の留学やインターンシップの支援などにも活動範囲を広げていく予定です。
シュヌビエ副理事は、サンノゼ州立大学も訪問し、本学でサイバーセキュリティー分野のフューチャーセッションを行った、トーマス・オースティン(Thomas Austin)准教授、コンピュータ・サイエンス部長のサミ・キュリ(Sami Khuri)教授、国際業務部長のアラリック・トゥルースデイル(Alaric Trousdale)氏らと研究インターンシップについて情報交換を行い、同大学との研究連携の強化促進について議論しました。
NORDP2016: http://www.nordp.org/conferences
【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室
TEL:086-251-8919
今回のNORDPのカンファレンスでは、研究に関する戦略的なマネジメント、特に研究開発の基盤作りや研究費の獲得、ネットワーク構築、イノベーションの促進など、多岐にわたる実践的な講演が行われ、各国からの参加者が自分たちの組織における研究マネジメントの在り方と対比させながら、その課題や解決策を議論しました。国際的な研究連携の強化促進についての必要性や課題についても、高い関心を示す参加者が多く、本学の国際的な研究連携の在り方を含めて議論を深めました。
本カンファレンスでは、全世界から約400人が参加。日本からも大学や研究機関などの国際連携担当者やURAなどが参加しました。研究大学のネットワークであり、本学が運営委員を務める「大学研究力強化ネットワーク(RUNJ)」(事務局:自然科学研究機構)の活動紹介のポスターセッションも行われ、日本の研究大学との連携強化について活発な議論が交わされました。
シュヌビエ副理事は、NORDPに参加後、昨年11月に開設したカリフォルニア州フリーモントにある岡山大学シリコンバレーオフィス(OUSVO)を訪問。OUSVO所長を務める本学研究推進産学官連携機構の千田一貴特任教授と今後の国際戦略について意見を交わしました。OUSVOは、先端企業の集積地であるシリコンバレーにあり、本学の主導で開発したシーズを北米企業と共同研究したりライセンス契約を結ぶことなどをミッションとしています。将来的には、本学と交流協定を結んでいるサンノゼ州立大学(San Jose State University:SJSU)をはじめ、周辺大学とのネットワークを構築し、岡山県内の企業を巻き込んだ共同研究にも取り組むほか、学生の留学やインターンシップの支援などにも活動範囲を広げていく予定です。
シュヌビエ副理事は、サンノゼ州立大学も訪問し、本学でサイバーセキュリティー分野のフューチャーセッションを行った、トーマス・オースティン(Thomas Austin)准教授、コンピュータ・サイエンス部長のサミ・キュリ(Sami Khuri)教授、国際業務部長のアラリック・トゥルースデイル(Alaric Trousdale)氏らと研究インターンシップについて情報交換を行い、同大学との研究連携の強化促進について議論しました。
NORDP2016: http://www.nordp.org/conferences
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岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室
TEL:086-251-8919
【情報発信】岡山大学病院市民フォーラム「ゲノム医療と科学の最先端」を開催
岡山大学病院は5月29日、最先端の科学を解説する市民フォーラム「ゲノム医療と科学の最先端」を開催しました。高校生ら約150人が参加し、ゲノム医療への理解を深めました。
フォーラムでは学内外の4人が講演。本学大学院医歯薬学総合研究科の豊岡伸一教授が、患者から採取した組織・細胞などを研究して治療や診断、予防に役立てる「岡大バイオバンク」の取り組みについて紹介しました。本学病院皮膚科・メラノーマセンターの梅村啓史助教は、遺伝子の基本的な仕組みとともに、個人の体質や病気との関わりについて分かりやすく解説しました。
また、本学大学院環境生命科学研究科の森田英利教授は、腸内細菌叢「腸内フローラ」に着目した自身の研究を紹介し、トップアスリートのパフォーマンスへの影響について説明しました。京都大学大学院医学研究科の奥野恭史教授は、スーパーコンピュータ「京」や人工知能などの最新ITテクノロジーが、創薬や医療にどのように関与していくことができるかを解説しました。参加者からは「興味深い話ばかりだった。今後の進路に生かしたい」「スパコン、人工知能を使う創薬の話を聞き、視野が広がった」などの感想が寄せられました。
また、フォーラムの前後には事前に申し込みをした高校生約50人を対象に、本学病院の最新の医療設備・研究施設を巡る院内ツアーも開催。医療機器の模擬使用体験ができるシミュレーションセンター、ゲノム医療を司るバイオバンク、手術用ロボット“ダ・ヴィンチ”を備えた手術室を巡りました。高校生らは内視鏡や腹腔鏡の機械を操作したり、実際の手術で使用している器具に触れたりするなど、普段目にすることのない機器や設備に目を輝かせていました。
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 病院長室
TEL:086-235-6749
フォーラムでは学内外の4人が講演。本学大学院医歯薬学総合研究科の豊岡伸一教授が、患者から採取した組織・細胞などを研究して治療や診断、予防に役立てる「岡大バイオバンク」の取り組みについて紹介しました。本学病院皮膚科・メラノーマセンターの梅村啓史助教は、遺伝子の基本的な仕組みとともに、個人の体質や病気との関わりについて分かりやすく解説しました。
また、本学大学院環境生命科学研究科の森田英利教授は、腸内細菌叢「腸内フローラ」に着目した自身の研究を紹介し、トップアスリートのパフォーマンスへの影響について説明しました。京都大学大学院医学研究科の奥野恭史教授は、スーパーコンピュータ「京」や人工知能などの最新ITテクノロジーが、創薬や医療にどのように関与していくことができるかを解説しました。参加者からは「興味深い話ばかりだった。今後の進路に生かしたい」「スパコン、人工知能を使う創薬の話を聞き、視野が広がった」などの感想が寄せられました。
また、フォーラムの前後には事前に申し込みをした高校生約50人を対象に、本学病院の最新の医療設備・研究施設を巡る院内ツアーも開催。医療機器の模擬使用体験ができるシミュレーションセンター、ゲノム医療を司るバイオバンク、手術用ロボット“ダ・ヴィンチ”を備えた手術室を巡りました。高校生らは内視鏡や腹腔鏡の機械を操作したり、実際の手術で使用している器具に触れたりするなど、普段目にすることのない機器や設備に目を輝かせていました。
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