2018年1月13日土曜日

【情報発信】ステルス効果を有する腫瘍融解アデノウイルス製剤の開発~局所投与から全身投与への適応拡大~

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)消化器外科学分野の藤原俊義教授、岡山大学病院新医療研究開発センターの田澤大准教授、黒田新士助教らの研究グループは、これまで局所投与にのみ適応が限定されていた腫瘍融解アデノウイルスを、ナノ技術と融合することにより、全身投与可能なステルス性腫瘍融解アデノウイルス製剤の開発に成功しました。本研究成果は10月26日、英国の科学雑誌「Scientific Reports」(Nature Publishing Group)電子版で公開されました。

腫瘍融解アデノウイルスは現在、国内臨床試験において局所投与による有効性が検証されています。今後、全身投与可能なステルス性腫瘍融解アデノウイルス製剤の臨床開発を進めていくことで、転移を有する進行がんや局所投与が困難な領域のがんへのウイルス治療が可能となり、さらなる適応拡大につながることが期待されます。




<論文情報>
発 表 誌:Scientific Reports
発 表 日:2017年10月26日

著  者:Aoyama K, Kuroda S, Morihiro T, Kanaya N, Kubota T, Kakiuchi Y, Kikuchi S, Nishizaki M, Kagawa S, Tazawa H, Fujiwara T.タイトル:Liposome-encapsulated plasmid DNA of telomerase-specific oncolytic adenovirus with stealth effect on the immune system.DOI : 10.1038/s41598-017-14717-x.
発表論文はこちらからご覧いただけます。


<詳しい研究内容について>
ステルス効果を有する腫瘍融解アデノウイルス製剤の開発~ 局所投与から全身投与への適応拡大 ~


<お問い合わせ>
岡山大学病院新医療研究開発センター
助教 黒田 新士
(電話番号)086-235-7257
(FAX番号)086-221-8775
(URL)
http://www.ges-okayama-u.com/

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id515.html

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