岡山大学は今年度、全米トップクラスの大学生・院生が日本語と日本文化を集中的に学ぶ、米国務省の「重要言語奨学金(CLS)プログラム」の受入先に国立大学として初めて選ばれました。これを受け7月6日、本学創立70周年記念行事の一環として、「持続可能な開発目標(SDGs)のための日米若手人材育成交流に向けて」と題した国際シンポジウム(主催:岡山大学、共催:米国・ミシガン大学日本研究センター)を本学創立五十周年記念館で開催しました。
槇野博史学長のあいさつ後、CLSプログラムを運営する米国アメリカン・カウンシルズのデビッド・パットン理事長が「次世代のリーダーを育成する-国際教育を通じた持続可能な開発目標の推進」、米国ミシガン大学日本研究センターの筒井清輝所長が「ミシガン大学日本研究センターと岡山フィールドステーション」と題して基調講演を行いました。
続いて、6人のパネリストによるパネルディスカッション1、2を実施。パネルディスカッション1は横井篤文副学長(特命(海外戦略)担当)をファシリテーターとして、槇野学長、パットン理事長、平下文康文部科学省文部科学戦略官(国際)・日本ユネスコ国内委員会副事務総長、CLSプログラム学生2人、岡山大学学生1人が登壇し、「日米交流における人材育成について」と題して、日米双方で、これからのSDGsを推進する人材育成と交流の在り方について意見を交換しました。パネルディスカッション2は、大原美術館の大原あかね理事長がファシリテーターを務め、伊原木隆太岡山県知事、筒井所長、CLSプログラムアシスタントディレクターのアンドリュー・マックロウ氏、CLSプログラム学生2人、岡山大学学生1人が、「地域に学ぶ人材育成について」をテーマに、地域に焦点を当てた活発な議論を行いました。
最後に本学の佐野寛理事(教学担当)・総括副学長があいさつ。高校生、大学生をはじめ企業関係者、行政関係者、大学関係者など約200人が参加しました。
またシンポジウムに先立ち、パネリストのパットン理事長及びマックロウ氏が槇野学長を表敬訪問しました。槇野学長、佐野理事、横井副学長、木村邦生副学長(国際担当)、グローバル人材育成院の横井博文教授らとシンポジウムのテーマであるSDGsのための若手人材育成交流について意見交換。パネリストらは、槇野学長が紹介した本学で行われているSDGsの取り組みに強い関心を示していました。
本シンポジウムは、戦後、アメリカの日本人と日本文化を理解するための日本研究拠点として、国内では唯一岡山に設置された「米ミシガン大学日本研究センター岡山分室(Okayama Field Station)」の開設70周年(2020年)を間近に控えていることを受け、新たな日米の両国関係と相互理解を深化発展させるために、SDGsを枠組みとする岡山地域のフィールドを活かした次世代人材育成や研究交流、地域交流に視点を置き開催されたものです。今回のシンポジウム、訪問を通して、本学並びに地域におけるSDGsについての理解を深めるとともに、取り組みがさらに活性化していくことが期待されます。
【本件問い合わせ先】
国際部国際企画課
TEL: 086-251-7048
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8635.html
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