2017年3月20日月曜日

【情報発信】第13回岡山大学グローバル・フューチャーセッションinデトロイトを開催

本学は、アメリカ・ミシガン州デトロイト市にあるウェイン州立大学にある「岡山大学・ウェイン州立大学共同研究室(OU-SCEED*)」の研究力強化促進を目的として、同大に併設されているカルマノスがん研究所で「第13回グローバル・フューチャーセッションinデトロイト」を2月20日、開催しました。
本学からは、山本進一理事・副学長(研究担当)、古矢修一副理事(研究担当)・URA、宇根山絵美学長特命(研究担当)・URA、妹尾昌治副学長(国際連携大学院担当)・教授、加来田博貴准教授、妹尾彬正助教が参加。ゲロルド・べプラー(Gerold Bepler)所長らと「多能性幹細胞から誘導するがん幹細胞研究」についての意見交換と共に、本学が4月に開所を予定している第三世代ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のための中性子医療研究センターの紹介や今後の共同研究の可能性についても議論しました。

同研究所は、米国に41あるアメリカ国立がん研究所の指定がんセンターの一つとして300人の医師を含む1,200人の職員を擁し、全米に14しかない独自の第Ⅰ相臨床試験のプログラムを有しています。これら世界的にレベルの高い研究教育機関との実質的な連携を強化促進していくことで、本学の強みある分野の世界レベルの維持と更なる高みを戦略的に進めて行きます。


なお、本セッションは、「研究大学強化促進事業」の取り組みの一環として実施され、今後の研究大学運営に活かしていきます。

*OU-SCEED : Okayama University Research Laboratory of Stem Cell Engineering in Detroit.

※本学が開催する「岡山大学グローバル・フューチャーセッション(Global Future Session)」とは
フューチャーセッションとは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。また、「グローバル・フューチャーセッション」では、海外研究拠点形成や連携強化なども目的に開催する国際セッションです。
第10回グローバル・フューチャーセッションinカナダ(テーマは「光技術」 2015.10.13)
第11回グローバル・フューチャーセッションinインド(テーマは「感染症」 2015.12.21)
第12回グローバル・フューチャーセッションin内蒙古(テーマは「人獣共通感染症」 2016.03.09)
 
 
デトロイト1.jpgべプラーカルマノスがん研究所長と山本理事・副学長(研究担当)(左)
 
デトロイト2.jpgカルマノスがん研究所でのセッション前に意見交換

2017年3月19日日曜日

【情報発信】第18回革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム「園芸学とウイルス学の異分野融合研究会#2」を開催

岡山大学が研究拠点を務める「革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム」は、3月18日、園芸学とウイルス学の異分野融合から新たな植物防疫の術を考えるワークショップ「園芸学とウイルス学の異分野融合研究会#2」を日本大学(神奈川県藤沢市)で開催しました。

農業の現場では、さまざまなウイルスによって経済的・社会的な損失が発生しており、世界的に大きな問題となっています。これらの状況を打開するため、さまざまなウイルス感染から植物を守る早期診断法や感染防止の薬剤などの研究開発が強く求められています。


今回のプラットフォームは、昨年3月に開催した
「第13回革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム~園芸学とウイルス学の異分野融合から新たな研究開発を目指す~」に引き続き、近い研究分野である「園芸学」とのコラボで、植物防疫の異分野融合研究の加速を目的として開催されました。

講演では、はじめに農林水産省「革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究)」のコンソーシアム・プログラム・マネージャー(研究管理総括役)を務める佐藤法仁学長特命(研究担当)・URAが「わが国におけるウイルス病害の現状と異分野融合共同研究の取り組み」と題して、わが国の農林業のウイルス被害とその対策のための新しい取組である異分野融合研究について講演しました。


続いて、同事業の補完研究機関でもある琉球大学農学部の関根健太郎准教授が「網羅的ウイルス検出技術と高速ウイルス検出技術」について、同事業の取り組みの成果を踏まえて講演しました。

またウイルス対策の最新の知見を基に岩手県農業研究センター環境部の小山田早希技師が「岩手県における植物ウイルス病診断の取り組み」について、農研機構果樹茶業研究部門の八重樫元主任研究員が「果樹の病原糸状菌を病気にするウイルス」について、日本大学生物資源科学部の井村喜之准教授が「ウイルスを攻撃しない抵抗性のメカニズム」について、東京農工大学農学部の藤田尚子研究員が「ウイルスベクター入門~黒穂菌感染による花の性転換現象の解析を例に~」についてそれぞれ講演。参加したさまざまな分野の研究者や企業、自治体関係者などとともに議論を重ねました。

会の最後に静岡大学農学部の中塚貴司助教が「いろいろな研究が行われている中で周囲を見渡すと近い研究や連携すると研究が大きく進む、あるいは今までにない発想が生まれ、それが新しい研究として生まれることもある。異分野融合というキーワードをもとに日頃の研究を見てみる機会になれば幸いです」と取りまとめを行いました。会場からは、「異分野融合の大切さを実感できるとてもいい機会であり、ぜひ来年度も引き続きこのような異分野融合の会を開催してほしい」などの意見が出されました。

今後もさまざまな研究分野との活発な異分野融合研究を進め、そこで得られた叡智の普及と共に社会で問題となっているウイルス対策を精力的に押し進めて行きます。


なお、今回のプラットフォームは、「園芸学会平成29年度春季大会」の小集会との連携開催として行われました。

農林水産省革新的技術創造促進事業(異分野融合共同研究):
http://www.okayama-u.ac.jp/user/ibunyapj/index.html

<参考:革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム(過去3回)>
第15回 日中の叡智でウイルスから動物と植物を守る
第16回 革新的技術で牛白血病ウイルス(BLV)から牛を守る
第17回 農工異分野融合研究開発によるウイルス対策の最前線
 
 
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わが国におけるウイルス病害の現状と異分野融合共同研究の取り組みについて講演する佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA
 
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網羅的ウイルス検出技術と高速ウイルス検出技術について講演する琉球大学農学部の関根健太郎准教授
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岩手県における植物ウイルス病診断の取り組みについて講演する岩手県農業研究センター環境部の小山田早希技師
 
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果樹の病原糸状菌を病気にするウイルスについて講演する農研機構果樹茶業研究部門の八重樫元主任研究員
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ウイルスを攻撃しない抵抗性のメカニズムについて講演する日本大学生物資源科学部の井村喜之准教授
 
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黒穂菌感染による花の性転換現象の解析を例にウイルスベクター入門について講演する東京農工大学農学部の藤田尚子研究員
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会の取りまとめを行う静岡大学農学部の中塚貴司助教
 
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会場となった日本大学生物資源科学部(神奈川県藤沢市)
 

2017年2月27日月曜日

【情報発信】馬教授、山地准教授が世界で影響力の高い科学者に2年連続で選出

Clarivate Analytics (旧トムソン・ロイター IP & Science)社が発表した高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)2016年版に、岡山大学資源植物科学研究所植物ストレス学グループの馬建鋒教授、山地直樹准教授が選ばれました。

馬教授、山地准教授は、植物が養分を吸収する仕組みや有害金属を無毒化・蓄積する仕組みを遺伝子レベルで研究。長年の世界を先導する研究業績が評価され、「植物・動物学/ Plant & Animal Science」分野での選出につながりました。本選出は、昨年に続き2年連続です。

3年目の発表となるこのリストは、科学研究の各分野において世界で最も高い影響力を持つ科学者を論文の引用動向から分析して選出したもので、自然科学および社会科学の21の研究分野において、2004年1月から2014年12月の11年間に発表された論文のうち、被引用数が非常に高い論文を発表した研究者3,000人以上が選出されています(うち、日本の研究機関に所属する研究者は76人)。引用数が顕著に高い論文は意義深く有益であると判断された1つの目安となり、世界的に大きな注目を集めています。

論文の引用分析による世界で影響力を持つ科学者(Clarivate Analytics社):
http://ip-science.thomsonreuters.jp/highly-cited-researchers/



2年連続で高被引用論文著者に選ばれた馬教授(右)と山地准教授
 

2017年2月21日火曜日

【情報発信】岡山大学・ウェイン州立大学共同研究室(OU-SCEED)開所記念シンポジウムを開催

岡山大学は、アメリカ・ミシガン州デトロイト市にあるウェイン州立大学との国際共同研究の強化推進を目的として「岡山大学・ウェイン州立大学共同研究室(OU-SCEED)」を設置、2月20~21日に開所記念シンポジウムを開催しました。

本学からは、山本進一理事・副学長(研究担当)、古矢修一副理事(研究担当)・URA、宇根山絵美学長特命(研究担当)・URA、妹尾昌治副学長(国際連携大学院担当)・教授、加来田博貴准教授、妹尾彬正助教が参加。本学におけるこれまでの教育研究活動とともに、国際共同研究戦略について、同大学のケイト・ホイットフィールド(Keith Whitfield)プロボスト(統括副学長)とステファン・ライナー(Stephen Lanier)研究担当副学長らと会談を行いました。

開所記念シンポジウムは、同大学の産学連携拠点IBioセンターで行われました。はじめにライナー研究担当副学長がこれまでの本学との教育研究連携と共にOU-SCEED開所の経緯を説明しました。次に山本理事が本学の研究戦略について講演。続いて妹尾副学長・教授がOU-SCEEDで主に取り組む
「がん幹細胞研究」について講演。参加した研究者や産業界の関係者らと研究内容と今後の共同研究の方針などについて熱心に議論を行いました。
翌21日には、同大学のジャクリン・アサリアン(Jaclyn Assarian)国際室副室長とウェイン・ラスキンド(Wayne Raskind)学部長らと国際研究戦略の会談を行った後、今回の訪問中に面談の機会を得たデトロイト日本商工会の植田事務局長ともこれを機に今後の地域周辺の情報交換や相互協力について確認することが出来ました。

本学とウェイン州立大学は、
2014年2月に大学間協定を締結し、これまでに主に医療・バイオ系の教育研究交流を行って来ました。同大学は、本学の約2倍規模の教育研究施設を有する州立大学で、学生数は約3,200人。そのうちの約2,000人が世界中からの集まって来ており、集中英語コースなどの日本人向けプログラムも用意されています。また、研究費の大きさが注目されており、各種世界大学ランキングでも高いランクにあります。これら世界的にレベルの高い研究教育機関との実質的な連携を強化促進していくことで、本学の強みある分野の世界レベルの維持と更なる高みを戦略的に進めて行きます。

なおOU-SCEED開所記念シンポジウムは、本学が採択されている
文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されました。

OU-SCEED : Okayama University Research Laboratory of Stem Cell Engineering in Detroit.

ウエイン1.jpgホイットフィールドウェイン州立大学プロボストとの意見交換
 
ウエイン2.jpgホイットフィールドウェイン州立大学プロボストと山本理事・副学長(研究担当)(左)
ウエイン3.jpgOU-SCEED開所記念シンポジウムで挨拶を行うウェイン州立大学のライナー副学長(研究担当)
 
ウエイン4.jpg岡山大学の研究戦略について講演する山本理事・副学長(研究担当)
ウエイン5.jpg講演を行なう妹尾副学長(国際連携大学院担当)・教授
 
ウエイン6.jpgOU-SCEED開所記念シンポジウムに参加した面々
ウエイン7.jpg
OU-SCEED開所記念シンポジウム会場となったウェイン州立大学IBioセンター
 
ウエイン8.jpg
ウェイン州立大学に開設された共同研究室(OU-SCEED)の実験室

2017年2月10日金曜日

【情報発信】酸化グラフェン系材料の量産試作に成功 ―日本触媒がサンプルワークを開始、新規需要開拓を推進―

株式会社日本触媒は、酸化グラフェン系材料の量産試作に成功しました。日本触媒は、これまで培ってきた化学品製造における化学反応を安定に進行させる制御技術と共同研究実施先である岡山大学がこれまでに解明した酸化グラフェンの生成メカニズムに関する学術的な知見を融合、活用することにより、酸化反応における種々の課題を解決し、量産試作に成功しました。

酸化グラフェン系材料は厚さが極めて薄く(炭素原子1個分~数層)かつ数μm角レベルの大面積という従来にない優れた特性を有しています。今回の量産試作において、生産量が従来のラボレベルから数十倍まで向上したことから、日本触媒はサンプルワークを開始し、新規需要開拓を推進していく予定です。


<詳しい内容について>
酸化グラフェン系材料の量産試作に成功 ―日本触媒がサンプルワークを開始、新規需要開拓を推進―

詳細については、2017年2月15日から17日に東京ビッグサイトで開催される「nano tech 2017」のNEDOブースおよび「コンバーティングテクノロジー総合展2017」の新機能性材料展の日本触媒ブースでそれぞれ発表予定です。


 「nano tech 2017」

http://www.nanotechexpo.jp/main/index.html

「コンバーティングテクノロジー総合展2017」

http://convertechexpo.com/


本プロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実用化プロジェクト「低炭素社会を実現するナノ炭素材料実用化プロジェクト」の支援を受けています。

<お問い合わせ>
 岡山大学異分野融合先端研究コア 准教授 仁科勇太
TEL:086-251-8718
日本触媒 開発部 担当:藤井
TEL:06-6223-9157(サンプル提供についてのお問い合わせ先)
NEDO 材料・ナノテクノロジー部 担当:小久保、畠
TEL:044-520-5220

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id445.html