2013年9月28日土曜日

【光生命・異分野・産学官】ワークショップ3:情報通信技術と生命科学 - 情報通信技術と医療イノベーション考える 開催

2013年9月27日(金)岡山市北区

私達の社会では、数多くの情報がやり取りされています。情報には量と質があり、その良し悪しは時とともに変化する場合があります。
今回は、「情報通信技術と医療イノベーション」というテーマのもと、ワークショップを開催しました。
対話提供者は、シャープビジネスコンピュータソフトウェア株式会社の新山正子さんです。新山さんとは、先日広島で開催された「中国地域医療機器関連産業参入フォーラム(医の芽ネット)キックオフシンポジウム」でお知り合いになった方です。

ワークショップには、医療関係者、銀行関係者、大学教員・職員など、様々な立場の人が参加しました。それぞれ異なる立場の人たちが参加することで、自分では想像できない点や当たり前と思っていた事柄の相違点などを見つけることができます。
また、私たちが大切にしているひとつの対話ツール「飲みコミュニケーション」を核にすることで、初めて出会う方々でも、気兼ねなく対話できることが可能です。

また今回は、男女比を同率としたこともあり、女性の意見も出やすくすること、会場をあえて「狭い空間」に設定し、人と人が嫌がうえでも接する場としました。この狙いは、異分野の方々、それも初めて会う人が大半である中で、短時間でどこまでアイデアを出し合え、対話し、一つのイノベーションの種を導き出すためには、半強制的に自分自身のテリトリーを壊す仕組みが必要ではないかと、打ち合わせの段階から思案していたためです。

3時間近くに及ぶワークショップでは、それぞれの立場特有のアイデアやものの見方が出され、また医療現場でどのような情報通信技術が用いられるかという医療参入的な視点だけではなく、医療技術が他産業にどのように貢献できるのかという点、つまり産業の双方向性まで踏み込んだ対話が行うことができました。

今回のワークショップは、対話だけでなく、そのツールのあり方をも検証することができた、貴重な会となりました。

それぞれのアイデアや視点を書き出す参加者ら 

集められたアイデアや視点から新たな発見を見つける参加者ら
 
※「飲みコミュニケーション」に係る費用は、参加者が負担しており、文部科学省事業経費や本学経費を使用したものではありません。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/
シャープビジネスコンピュータソフトウェア株式会社:http://www.sbc.co.jp/index.html

2013年9月19日木曜日

【異分野】イノベーション対話ワークショップ in 慶應義塾大学

2013年9月17日(火)~18日(水)横浜市港北区
 
文部科学省事業であるシーズ・ニーズ事業では、「イノベーション対話ツールの開発」を進めています。
今回は、慶應義塾大学に委託され、イノベーション創出に向けたワークショップの対話ツールを体験する機会が設けられました。
9月16日~18日の日程で開催されましたが、台風の通過により、本学は17日午後からの参加となってしまいました。

本学からは、事業実施責任者である佐藤URAが参加し、17日午後からのワークショップデザインの体験を受けました。
イノベーションに限らず、「対話」を核として、物事の解決や新たな発見、思考リフレッシュには様々な方式(ツール)があることが知られています。本学でも「岡山大学Future Session方式」という方式を実践開発中です。この事業期間中に完成できるかは・・・神のみぞ知るという感じです。

今回のワークショップでは、古典的な方式を軸に、慶應義塾大学が新たに取り組んでいる方式も交えて紹介され、大変勉強となるとともに、対話の難しさも感じる内容でした。
この体験で得られたものを、本学方式にフィードバックし、より良い対話方式を実施し、私たちが目指すイノベーション促進のための3つの対話コアに活かしていきたいと思います。
また、今回の築き上げた人的ネットワークをもとに、対外的なイノベーション対話促進を進めていきたいと考えています。

今回はワークショップに熱中してしまい、写真を撮るのを忘れてしまいました。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科:http://www.sdm.keio.ac.jp/



2013年9月14日土曜日

【光生命】東京デンタルショー2013 -口腔から全身の健康を科学する- 参加

2013年9月14日(土)東京都江東区

2013年9月14日~15日に、東京ビッグサイトで「東京デンタルショー2013」が開催され、参加しました。

デンタルショーでは、「口腔から全身の健康を科学する」と題して、歯科医療機器・材料とその最新情報が集まる場であり、会場には各歯科機器メーカーのブースが数多く出展されています。また、諸々のセミナーも開催しており、最新の情報を収集するのに格好の場となっています。

歯科医療に使用される機器や材料には、実は光技術が数多く使用されています。例えば、詰め物(レジン)を硬化させる方法のひとつに光照射による硬化方法があったり、根管治療(歯の根っこの治療)の際には、高解像度の顕微鏡などを使用しながら治療を行っています。歯科医療は光技術に支えられている面が少なからずあります。

今回の参加で、特に歯科医療における光技術を利用した機器の進歩やセミナーを通して工学的視点をさらに盛り込んでより良い歯科医療機器・材料の開発の可能性などを検討する種を数多く見つけることが出来ました。これらの情報は、今後のワークショップにおいてフィードバックすることや、本学は歯学部を有するため、関係各位にもフィードバックし、今後の研究方針の一材料としていく予定です。

東京デンタルショー2013(東京ビッグサイト)

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
東京デンタルショー2013:http://www.tokyo-dentalshow.com/


【産学官・異分野】イノベーションの未来を拓く処方箋 ーオープンイノベーション(Open Innovation)大学と企業の関係ー

「岡山大学シーズ・ニーズ創出強化イノベーション対話プログラム2013」では、事業の名前が意味するように「イノベーション(Innovation)」がひとつの“鍵”となっています。しかし、「イノベーション」とはどのようなものでしょうか。「イノベーション」という言葉をヨーゼフ・シュンペーターが形作ってから1世紀が経過しましたが、その時間の中でイノベーションを創出する環境はさまざまに入れ替わりました。その環境の中でイノベーションの“鍵”となるキーワードついて対話を行う会「イノベーションの未来を拓く処方箋」を都内で開催しました。

話題提供者は、本事業実施責任者である岡山大学学長特命(研究担当)・URAの佐藤法仁が務めました。今回の対話は、「オープンイノベーション(Open Innovation)  大学と企業の関係」と題して行われました。
オープンイノベーションとは、研究開発などで必要な技術を外部から取り入れることで、開発を加速させる手法です。自組織にはないシーズを世界から募集(Open)し、そのマッチングより開発に活かします。活かされる際には、きちんとした知財契約などを結びます(Close)。海外では、さまざまな企業において取り組まれ始めているイノベーション手法です。

佐藤URAは、「我が国の企業、特に大企業は自社ですべてを取り揃える“自前主義”が自然な形であるという認識がある。自前組織で高度経済成長をもたらして来た経営手法は、成功事例として経営者の脳裏に色濃く埋め込まれている。自前主義のメリットもあるがコストの面では必ずしもいいものとは言えない時代になってきている。また時代という点では、その“スピード”が桁外れに早くなって来ている。自社で足りないものを広く世界から求める“協調(Open)”を取り入れ、開発に掛かるコストを削減し、スピードをより加速させるひとつの手段が“オープンイノベーション”だ。このオープンイノベーションの取組に乗り遅れないためには、企業経営者と大学研究者はどう付き合うべきかを対話したい」と語りかけ、世界で行われているオープンイノベーションの事例を紐解きながら、企業と大学の求められるオープンイノベーションのあり方、特に「Open-Close戦略」について対話を行いました。

大学は数多くのシーズを有する組織であり、このシーズを如何に企業と結びつけて、イノベーション創出を加速させるかが鍵となります。今回の「オープンイノベーション」という取り組みは、日本では未だあまり知られていない言葉(取組)ですが、佐藤URAは今後のイノベーション創出においてとても重要な“鍵”になると強く語りかけました。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html




2013年9月13日金曜日

【光生命・産学官・異分野】現場対話3:イノベーション創出のための発見(Discover)、反復(Iteration)、対話(Discourse)、協働(Collaboration)とは何か

2013年9月13日(金)東京都渋谷区

文部科学省事業であるシーズ・ニーズ事業の連携機関のひとつである株式会社大伸社とは、以前より本学の海外広報戦略で連携を持っています。そのひとつが海外向け情報発信サイト「OKAYAMA UNIV. e-Bulletin」です。同サイトはScience社と共同で年4回(季刊)、本学の研究成果や知的財産、課外活動など、様々な情報を海外の大学や研究機関などに発信し、毎回大きな反響を得ています。

今回、株式会社大伸社の常務取締役・東京統括担当の上平泰輔さんと現場対話を行いました。シーズ・ニーズ事業では、同社のコミュニケーションデザイン力をお借りし、光技術や生命科学を研究する研究者や異分野研究者らの対話つくりや調査、産官学連携分析などを本学と共同で推し進める予定です。
対話では、イノベーション創出のための流れである、発見(Discover)、反復(Iteration)、対話(Discourse)、協働(Collaboration)の一連についてや調査デザイン方法、今後の事業活動の方向性などについて現場対話を深めました。

今回の現場対話はとりまとめを行い、今後のワークショップなどで紹介していく予定です。また上平常務には、今後、本学でイノベーション創出の事例紹介などをご紹介して頂く予定です。

対話後の上平泰輔・大伸社常務取締役(右)と佐藤法仁URA・事業実施責任者

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
株式会社大伸社:http://www.daishinsha.co.jp/
OKAYAMA UNIV.e-Bulletin:http://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/index.html

2013年9月12日木曜日

【産学官・異分野】現場対話2:アカデミィア人とビジネス人の対話から生まれるイノベーションの種を目指して

2013年9月12日(木)岡山市北区

大学などのアカデミィアには数多くのシーズが蓄えられています。そして、産業界には数多くのニーズがあります。これらのマッチングから産学連携が生まれます。しかし、「イノベーション創出」となると多くの課題が山のように待ち構えています。

文部科学省のシーズ・ニーズ事業において私たちは、従来の大学と産業界との連携を目的とした検討会ではなく、「対話」を通じた信頼関係を長い時間を掛けてまず築き、志を分かち合えた中からイノベーション創出の小さな種を育んでいくことが大切だと考えています。単にビジネスの付き合いではなく、業界の壁を越えて人と人のつながりを重視し、その志を共に出来る連携機関の方々と手を取っています。

今回、連携機関のひとつである一般社団法人岡山経済同友会の泉史博代表幹事(株式会社中国銀行取締役会長)と現場対話を行いました。同会と本学は、例えば教育面では、「被災地高校生進学支援「学・職・住」総合支援制度」の創設でご支援を頂いたりしています。また、医療面では、「医療で目指す「一番住みたい県 岡山 ~IHN創設で、住んで安心、地域も元気~」という提言書を2013年5月に出されて、活発な活動を展開しています。

現場対話では、本事業の方向性だけではなく、研究が生み出す産業のあり方や同会の提言するIHN構想と本学の研究力のリンクの仕方など、幅広い現場対話を2時間近く行いました。

今後、同会との連携のもと、今回の現場対話のフィードバックを含め、さまざまなワークショップを開催する予定です。また、泉代表幹事には、ワークショップでのご講演を行って頂く予定です。

対話後の泉 史博・岡山経済同友会代表幹事(右)と佐藤法仁URA・事業実施責任者
(絵画は岡山が輩出した児島虎次郎画伯のもの)
 
国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
一般社団法人岡山経済同友会:http://okadoyu.jp/

2013年9月10日火曜日

【光生命】現場対話1:光技術と生命科学の融合 - 岡山大学と企業連携:世界最細内視鏡開発を目指して

2013年9月10日(火)岡山大学病院

文部科学省事業であるシーズ・ニーズ事業で、本学は「光技術」と「生命科学」にスポットを当てて取り組んでいます。

本学附属病院である、岡山大学病院(病院長:槇野博史先生)は厚生労働省が選定した「臨床研究中核病院」です。臨床研究中核病院とは、日本発の革新的な医薬品・医療機器の創出等を目的に、国際水準の臨床研究、難病等の医師主導治験及び市販後臨床研究等の中心的役割を担う中核病院のことであり、わが国に10拠点しか選定されていません。

この臨床力と研究力の強みを活かして様々な取り組みを実施していますが、そのひとつが泌尿器科(公文裕巳教授)と株式会社武井医科光器製作所、株式会社住田光学ガラスが取り組んでいる「世界最細の内視鏡」です。

泌尿器系疾患の手術の際に患者さんの負担を減らすためには、極めて小さく、そして操作性の良い内視鏡が必須となっています。現在、開発を進めている内視鏡は、ハイビジョン対応では世界で最も細い内視鏡であり、従来の機器と比べて格段に細く、画質が良いのが特徴です。

今回は、大学病院の臨床研究審査委員会の承認を得て、実際の患者さんに使用、機器の性能評価などを行いました。手術には、泌尿器科の公文裕巳教授、担当医の和田耕一郎先生をはじめ各先生方、共同開発に取り組んでいる株式会社武井医科光器製作所の武井和之社長、株式会社住田光学ガラスの菅家守人さん、中野麻耶子さん、それに本学URAの佐藤法仁先生が参加。実際の患者さんに使用される現場での機器の具合について精査しました。

手術終了後には、公文教授と武井社長らが熱心に対話。実際に使用した際の改良点などを明確にして行きました。

本内視鏡開発は、シーズ・ニーズ事業にも盛り込まれており、今後は、武井社長らに医工連携、特に病院(臨床現場)と企業連携における取組についてのご講演や医師・研究者・企業人らが対話するワークショップを設ける予定です。

患者さんに使用する内視鏡を手にする公文裕巳教授

手術に参加した担当医の和田耕一郎先生(左)と佐藤法仁先生

手術終了後、次回使用に向けて改良点を話し合う公文教授と武井社長(左から2人目)ら


国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
岡山大学病院:http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/hos/
株式会社武井医科光器製作所:http://www.takei-med.com/
株式会社住田光学ガラス:http://www.sumita-opt.co.jp/ja/

2013年9月7日土曜日

【光生命】第10回日本中性子捕捉療法学会学術大会 参加

2013年9月7日(土)岡山大学

9月7日~9月8日に岡山大学で開催された「第10回日本中性子捕捉療法学会学術大会」大会長:本学大学院医歯薬学総合研究科教授 松井秀樹先生)に、文科省シーズ・ニーズ事業でファシリテーターを務める狩野光伸先生と佐藤法仁先生が参加しました。

同学会で開催された特別講演では、「ナノバイオテクノロジーが拓く未来医療 ~超分子ナノディバイスによる薬物・遺伝子のピンポイントデリバリー~」と題して、東京大学大学院工学系研究科・医学系研究科教授の片岡一則先生がご講演されました。

片岡先生は、ファシリテーターの狩野先生の恩師のお一人であり、医工連携分野の最前線でご活躍されています。今回、片岡先生らが取り組まれている会合体(高分子ミセル)を標的の病的細胞に取り込ませて、死滅させるピンポイントデリバリーの成果についてご講演頂き、会場に詰めかけた数多くの方々と熱心な議論を繰り広げました。

文科省事業であるシーズ・ニーズ事業では、本学は「生命科学」と「光技術」にスポットを当てています。両分野はまさに医工連携の分野であり、片岡先生をはじめ数多くの方々が最先端のご研究をされています。これらの研究を知ることで、本学の研究力強化につなげていくことが重要と考えています。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/
第10回日本中性子捕捉療法学会学術大会:http://jsnct10.umin.jp/

2013年9月6日金曜日

【産学官】ワークショップ2:知的財産と生命科学 -生物多様性とイノベーションを考える 開催

2013年9月6日(金)岡山大学

研究資源の確保が世界規模で激しさを増し、問題となる現代において、国際社会では一定の取り決めとなる条約の作成が進んでいます。その中で、特に生物資源に関する知的財産については、わが国が中心となって議論が進められてきました。

今回、生命科学研究において、重要なキーワードである「生物多様性」、「イノベーション」、「知的財産」の3つを核に、海外由来の動物、植物、微生物等(遺伝資源)を活用する「研究」や「製品開発」時の留意事項に焦点を当てた知的財産ワークショップを開催しました。

今回はお二人の招請講演演者をお呼びしました。国立遺伝学研究所知的財産室 ABS学術対策チームリーダーの森岡 一先生は、「遺伝資源と生物多様性条約」について、条約の概要と各企業の取組事例をご講演して頂きました。同研究所知的財産室室長の鈴木睦昭先生からは、「名古屋議定書(国内措置)の現状と今後」について、大学などの研究機関が遵守すべき制約事項などについて講演して頂きました。

また、本学の山本進一理事(研究担当)・副学長は基調講演として「生物多様性の紹介」と題して、生物多様性と、そこから派生する遺伝資源の研究利用へのあり方について話題提供を行い、産・官・学・民の約50名が熱心に聴講し、その後の対話も密なものとなりました。

生物多様性条約は、特にこの分野の研究者において研究環境の大きな変化をもたらします。今回のWSは、わが国の研究分野、産業分野の方々が留意すべき基本原則の一端を紹介させて頂きました。
また、文科省事業であるシーズ・ニーズ事業では、本学は「生命科学」と「光技術」にスポットを当てています。両分野とも生物資源に注目した技術開発であるため、今回のWSは非常に重要なものとなりました。

今後、特にABSAccess and Benefit-Sharing)の取決め事項は大きく変わることが予測されます。わが国の条約批准後にも重要な決定事項が大学にももたらされることが予想されるため、引き続き最新の知的財産情報提供の場をシーズ・ニーズの場に提供して行きたいと思います。

モデレーター役の渡邊 裕岡山大学知的財産本部長・教授
 
講演を行う鈴木睦昭先生

講演を行う森岡 一先生
 
国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/
岡山大学研究推進産官学連携機構:http://www.okayama-u.net/renkei/
 国立遺伝学研究所:http://www.nig.ac.jp/
 
 
 

2013年9月3日火曜日

【光生命】中国地域医療機器関連産業参入フォーラム(医の芽ネット) キックオフシンポジウム ~ものづくり技術の横展開プロジェクト~ 参加

2013年9月3日(火)広島市中区

9月3日に広島市で開催された「中国地域医療機器関連産業参入フォーラム(医の芽ネット) キックオフシンポジウム ~ものづくり技術の横展開プロジェクト~」に、文科省シーズ・ニーズ事業で事業担当者を務める大原晃洋先生とファシリテーターを務める佐藤法仁先生が参加しました。

このキックオフシンポジウムは、新成長産業の創出を図るために、中国地域の強みである「ものづくり技術」の医療機器関連産業への展開を促進するための取組や、医療機器開発に関する情報の共有・地域間の連携強化などの取組を実施するため、中国地域医療機器関連産業参入フォーラム「医の芽ネット」を設立するものです。

今回、キックオフシンポジウムとして、基調講演に富士フィルム株式会社の戸田雄三さん「再生医療・再生研究を支える「モノづくり」と「先端テクノロジー」 -富士フィルムの事例を基に」と題して、富士フィルムが医療機器関連産業へ参入した際の事例を詳細にお話になりました。

文科省事業であるシーズ・ニーズ事業では、本学は「生命科学」と「光技術」にスポットを当てていますが、光技術を医療機器に組み込むことは非常にハードルが高くなります。本学は附属病院を有しており、全国で10ヶ所しか選定されていない「臨床研究中核病院」でもあります。

今後、光技術に限らず、さまざまな医療機器関連産業と連携し、医療イノベーション創出への過程を考察するのに役立つキックオフシンポジウムでした。

また、今回のキックオフシンポジウムでは新たな産学連携ネットワークを作り出すことができました。今後、それらの取り組みを「光技術と生命科学の融合」に活かせしていく所存です。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/
医の芽ネット:http://www.crrc.or.jp/medical/

2013年9月2日月曜日

【異分野】武田アンド・アソシエイツ代表/京都大学特任教授 武田修三郎先生との対話 開催

2013年9月2日(月)東京都港区

大学教育・研究の基幹を担う人材には、多様性が求めれるのはいつの時代でも同じですが、グローバル化が急速に進む現代社会では、「外」で戦える“人財”を育てることが急務となっています。これは、イノベーション創出を担う人財育成においても必須事項です。

今回、大学人育成と海外教育機関に比類ない幅広い人的ネットワークを持たれている、武田アンド・アソシエイツ代表/京都大学特任教授の武田修三郎先生とグローバル教育研究“人財”の行く末と現在即に取り組むべき課題点についての対話を行いました。

本学からは、山本進一理事(研究担当)・副学長、狩野光伸大学院医歯薬学総合研究科教授、李禎之大学院社会文化科学研究科教授、古矢修一シニア・リサーチ・アドミニストレーター、佐藤法仁リサーチ・アドミニストレーターが参加しました。

今後とも武田先生とのネットワークを深め、本学が自ら行動し、外交現場で戦える教育人、研究人ら“人財”のあり方を考察し、実行できる体制を即座に整えて行きます。

国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
武田アンド・アソシエイツ:http://tkdas.jp/JP_tkdas/


2013年9月1日日曜日

【光生命】シンポジウム1:「難治固形がんに対する遺伝子治療」キックオフシンポジウム 開催・参加

2013年9月1日(日)岡山市北区

岡山大学の強みとして、医療分野が挙げられます。その中で、ナノバイオを核とした本学独自のセンターは、医療イノベーション創出の最前線として活動を精力的に行っています。

今回、岡山大学ナノバイオ標的医療イノベーションセンター(ICONT)は、本学機能強化戦略プロジェクトのひとつとして、「難治固形がんに対する遺伝子治療」のキックオフシンポジウムを岡山市内で開催しました。会場には、産・官・学・民、120名の方々が熱心に講演に耳を傾けました。

現在、政府は「日本再生戦略」と「健康・医療戦略」の両戦略の推進に注力しています。本学は「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学)」「臨床研究中核病院」という医療イノベーション創出に最適な土壌を有しており、現在、多種類の難治固形がん克服の期待が持たれるREIC遺伝子の臨床応用を進めています。

シンポジウムでは、ICONTセンター長である公文裕巳本学大学院医歯薬学総合研究科教授がREICの開発コンセプトと臨床研究の現状について講演しました。その他、開発に関わる本学研究者らが研究報告を行いました。

また、特別講演では加藤勝信内閣官房副長官が「日本経済再生と日本版NIH」と題してご講演いただき、今後わが国の健康・医療戦略における研究開発の司令塔となる日本版NIH構想について最新情報を提供していただきました。

本学では今後も医療イノベーションの担い手となるべく、「医療先進県岡山」から日本発の革新的がん治療薬の創出を目指します。

特別講演を行う加藤勝信内閣官房副長官

研究発表を行う公文裕巳教授
 
シンポジウム演者ら


国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/index.html
岡山大学ナノバイオ標的医療イノベーションセンター:http://www.okayama-u.net/medic/icont/