私達の社会では、数多くの情報がやり取りされています。情報には量と質があり、その良し悪しは時とともに変化する場合があります。
今回は、「情報通信技術と医療イノベーション」というテーマのもと、ワークショップを開催しました。
対話提供者は、シャープビジネスコンピュータソフトウェア株式会社の新山正子さんです。新山さんとは、先日広島で開催された「中国地域医療機器関連産業参入フォーラム(医の芽ネット)キックオフシンポジウム」でお知り合いになった方です。
ワークショップには、医療関係者、銀行関係者、大学教員・職員など、様々な立場の人が参加しました。それぞれ異なる立場の人たちが参加することで、自分では想像できない点や当たり前と思っていた事柄の相違点などを見つけることができます。
また、私たちが大切にしているひとつの対話ツール「飲みコミュニケーション」を核にすることで、初めて出会う方々でも、気兼ねなく対話できることが可能です。
また今回は、男女比を同率としたこともあり、女性の意見も出やすくすること、会場をあえて「狭い空間」に設定し、人と人が嫌がうえでも接する場としました。この狙いは、異分野の方々、それも初めて会う人が大半である中で、短時間でどこまでアイデアを出し合え、対話し、一つのイノベーションの種を導き出すためには、半強制的に自分自身のテリトリーを壊す仕組みが必要ではないかと、打ち合わせの段階から思案していたためです。
3時間近くに及ぶワークショップでは、それぞれの立場特有のアイデアやものの見方が出され、また医療現場でどのような情報通信技術が用いられるかという医療参入的な視点だけではなく、医療技術が他産業にどのように貢献できるのかという点、つまり産業の双方向性まで踏み込んだ対話が行うことができました。
今回のワークショップは、対話だけでなく、そのツールのあり方をも検証することができた、貴重な会となりました。
それぞれのアイデアや視点を書き出す参加者ら
集められたアイデアや視点から新たな発見を見つける参加者ら
※「飲みコミュニケーション」に係る費用は、参加者が負担しており、文部科学省事業経費や本学経費を使用したものではありません。
国立大学法人岡山大学:http://www.okayama-u.ac.jp/
シャープビジネスコンピュータソフトウェア株式会社:http://www.sbc.co.jp/index.html