2016年5月3日火曜日

【情報発信】異分野基礎科学研究所(RIIS)の野原実教授と工藤一貴准教授が超伝導科学技術賞を受賞

岡山大学異分野基礎科学研究所(RIIS)の野原実教授と工藤一貴准教授が4月2日、一般社団法人未踏科学技術協会が主催する「第42回超伝導科学技術シンポジウム」(東京都江戸川区)において「超伝導科学技術賞」を受賞しました。

同賞は、超伝導科学技術の研究に卓越した業績を残した研究者を顕彰するもので、最初の高温超伝導体が発見された年から10年目に当たる平成8年度に創設され、今年度が20周年に当たります。


野原教授と工藤准教授の受賞は、「新構造鉄系超伝導物質群の発見」によるもので、物質設計において置換サイト選択や局所構造制御などの要素を独自の観点と経験に基づいて考慮し、CaFeAs2に代表される数十種の新超伝導体を次々と発見したことが評価されました。野原教授は「伝統ある賞を頂くことができたのは、すばらしい同僚と学生、共同研究者に恵まれたからです。これからも物質開発の教育研究に励みながら、超伝導分野の発展に尽くしていきたい」と今回の受賞について述べました。


これまでに野原教授と工藤准教授らは、同分野で先導的な研究開発を数多く進めてきました。3月19~22日に開催された「日本物理学会第71回年次大会」(東北学院大学泉キャンパス)では、
第21回(2016年)日本物理学会論文賞を受賞。また4月15日には、日本物理学会国際ジャーナルの年間高引用論文ベスト10に2件ランクインするなどの素晴らしい研究成果を挙げています。これらは、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)の報告資料「研究論文に着目した日本の大学ベンチマーキング2015」におけるTop10%補正論文数(研究の質)の伸び率が全国第2位、ネイチャー・パブリッシング・グループ(Nature Publishing Group)が発表している「Nature Index」においても、本学の自然科科学分野の高品質論文数の伸び率が全国第2位になるなどの秀逸な研究成果に大きな貢献を果たしています。今後も研究の量、質において世界的に存在感のある「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の一翼を担い、社会を革新する研究開発を精力的に進めていきます。

【本件問い合わせ先】
岡山大学異分野基礎科学研究所 教授 野原 実
TEL:086-251-7828

 


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id5732.html

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