2017年3月25日土曜日

【情報発信】国際的な医学・獣医学融合研究からワクチン開発を目指して 第32回岡山大学フューチャーセッションを開催

岡山大学は3月24日、「第32回岡山大学フューチャーセッション」を理化学研究所(埼玉県和光市)で開催しました。

今回のセッションでは、中国の内蒙古農業大学獣医学院の格日勒図(Geriletu)教授を招聘し、格日勒図教授が研究を進めている動物用のワクチン開発について、本学や理化学研究所の研究者らと研究連携のあり方や方向性について密な議論を行いました。


本学と内蒙古農業大学は、2000年2月に大学間交流協定を締結しています。また、格日勒図教授は、2016年3月に本学が研究拠点を務める「革新的ウイルス対策技術分野叡智共有化プラットフォーム」の中国・内蒙古自治区でのセッションにおいて、モデレーターを務め、日中の叡智を結集した動物ウイルス対策の議論を深めた経緯があります。

本学には獣医学部・科はありませんが、医学や生命工学などの分野で優れた研究者や技術を有しています。また、本学で博士号の学位を取得した海外の研究者も多く、世界規模の同窓会ネットワークを有しています。今回のセッションでも、限られた人材・資金・設備の中で共にできることを見つけ、連帯感を持って研究開発にあたることの重要性が話し合われました。


本学は、2013年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。今後も異分野融合を核とした研究ネットワークを拡大し、研究開発を社会に還元できるように活発な取り組みを進めていきます。

※本学が開催する「フューチャーセッション(Future Session)」とは、次世代シーズ・ニーズ創出を探るとともに、未来について多様な立場から解決すべき問題を提起し、少人数で活発な対話を通してより良い未来を実現する解決策を構築するセッションのことです。

※過去3回の岡山大学フューチャーセッション

第29回(テーマ「テラヘルツケミストリー」)はこちら
第30回(テーマ「サイバーセキュリティ3」)はこちら
第31回(テーマ「医学と農学の融合」)はこちら


対話材料を提案する内蒙古農業大学の格日勒図教授

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