本報告書では、大学における論文産出構造の詳細を明らかにするため、日本の31の大学、約900の大学内部組織(学部・研究科、附置研究所、共同利用・共同研究拠点、世界トップレベル研究拠点(WPI拠点)など)について研究活動の可視化を行いました。また、内部組織ごとに論文数を集計し、分類ごとの研究活動の特徴なども明らかにしています。
本学も調査対象となっており、工学部、理学部、農学部、環境理工学部などの自然科学系の大学内部組織の分析結果が掲載されています。その中で、資源植物科学研究所(IPSR)がTop10%補正論文割合(Q値)※1の最も高い組織とされました。IPSRは、論文の質を測る指標であるQ値が31.4%であり、5年間(2009~2013年)の総論文数(分数カウント法)が100件以上ある点など、自然科学系の大学内部組織の中で第1位となりました。
本学は、平成25年8月に文部科学省が日本のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。本報告書では、本学の強みの領域のひとつである基礎生命科学分野が再評価されており、今後も研究力強化を戦略的に進めていきます。
※1 Top10%補正論文割合(Q値)
論文数に占めるTop10%補正論文数※2の割合のこと。
※2 Top10%補正論文数
被引用回数が各年各分野で上位10%に入る論文の抽出後、実数で論文数の1/10となるように補正を加えた論文数のこと。
論文データベース分析から見た大学内部組織レベルの研究活動の構造把握(NISTEP):http://www.nistep.go.jp/archives/31802
岡山大学資源植物科学研究所(倉敷市)
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