同一患者に遺伝子型の異なるロタウイルスが複数株同時感染する事象が頻繁に起こる非衛生的な環境が、ワクチン効果を減少させ、新型ウイルスの出現頻度を上昇させています。インドなどの発展途上国では、年少者のロタウイルスが主要な下痢症病原体となっており、流行予防のためにも、ウイルスの継続的な解析・動向調査が必要です。
出典:篠田純男、Asish K. Mukhopadhyay, Munirul Alam. アジア・アフリカの感染症動向.
防菌防黴.44, 61-68 (2016)
防菌防黴.44, 61-68 (2016)
<論文情報等>論文名:Complex reassortment events of unusual G9P{4} rotavirus strains in India between 2011 and 2013. 掲載誌:Infection, Genetics and Evolution掲載号:vol., 54, 417-428 (2017)著 者:Yen Hal Doan, Yoshiyuki Suzuki, Yoshiki Fujii, Kei Haga, Akira Fujimoto, Reiko Takai-Todaka, Yuichi Someya, Mukti K. Nayak, Anupam Mukherjee, Daisuke Imamura, Sumio Shinoda, Mamta Chawla-Sarkar and Kazuhiko Katayama.
<詳しい研究内容について>
インドで分離されたロタウイルスのゲノム解析により新型ロタウイルスの発生加速とワクチン効果低下の一因を解明
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
インド感染症共同研究センター
名誉教授・非常勤研究員 篠田 純男
(電話番号)086-462-5371
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id505.html
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