岡山大¥惑星物質研究所(鳥取県東伯郡三朝町)の山崎大輔准教授が2018年度日本鉱物科学会賞第21回受賞者に決定し、9月20~22日に九州大学伊都キャンパスで開催された一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会の席で表彰を受けました。(受賞題目:「構成物質のレオロジーに基づく核・マントルのダイナミクスの研究とそのための高圧実験技術開発」)
山崎准教授は、超高圧発生装置を用いた実験的研究に基づき、1)超高圧発生や高圧変形の技術開発、2)二種類の鉱物で構成されている下部マントル(二相構成物)の流動則、3)地球の中心核の主要構成成分である鉄の高圧相のレオロジー、4)その他の下部マントルに関する研究を行い、高温高圧下における鉱物の塑性変形機構を明らかにし、地球深部における流動特性の理解に大きく貢献する優れた研究成果を挙げてきたことが評価されました。
特に超高圧発生技術開発では、惑星物質研究所の長年の伝統である大容量高圧装置で、焼結ダイヤモンドアンビル(ダイヤモンド粒子を焼き固めたもの)を使うことにより、世界最高の120万気圧を発生することに成功しました。これにより、大容量高圧装置を使った地球深部の高温高圧条件で精密な実験が可能となります。
今回の受賞を受け、山崎准教授は、「今回の賞をいただき大変光栄に思っております。研究成果を挙げられたのは、これまでお世話になった先生方や共同研究者の皆さんのおかげです。今後とも、実験に基づく研究に邁進していきたいと思っております」とコメント。今後の研究に意欲を見せました。
【本件問い合わせ先】
惑星物質研究所庶務担当
TEL: 0858-43-1215
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