岡山大学は9月13日~14日、第38回「国内医科大学視察と討論の会」を鹿田キャンパスにて開催しました。本会は、公益財団法人医学教育振興財団主催のもと、全国大学医学部、医科大学が毎年持ち回りで開催。当番校の医学教育やカリキュラムなどの紹介、学生との意見交換を通して、各大学の医学教育の改善を図ることを目的としています。今年度は、本学医学部が当番校として開催しました。
開会にあたり、主催者である医学教育振興財団の小川秀興理事長が「今回は岡山大学の特色ある取り組みを見たい。特に教育を受ける側である学生の、教育への参画を見られることを期待している」とあいさつ。本学槇野博史学長は「本学はSDGsを推進している。本会で持続可能な医学教育の討論を行ってもらいたい」と述べたほか、大塚愛二医学部長は「ありのままの岡山大学を見ていただき、2日間の活発な議論を期待したい」と話しました。
続いて、文部科学省高等教育局医学教育課の西田憲史課長が「医学教育の現状と課題」と題し、現在の文部科学省の取り組みや検討状況などについて説明。本学大学院医歯薬学総合研究科の片岡仁美教授、三好智子助教が「学年進行プログラム:プロフェッショナリズム・行動科学」、山根正修准教授が「研修医レベルを目指した診療参加型臨床実習」、大橋俊孝教授が「世界で活躍できる医学研究者・医療人育成を目指して」について講演しました。本学医学教育学生会学生代表による「教育への学生参画の取組」の講演もありました。学生との懇談会も実施し、講演内容に関して活発な議論を展開しました。
2日目は、本学医学部の松川昭博副学部長が「医学教育の改革とその波及」と題して講演。学生との懇談の内容のまとめとして、国際医療福祉大学医学部長北村聖教授の進行により、全体での総合討論も実施しました。討論終了後は、希望者による学内の施設見学を行い、2日間の日程を終了しました。
2日間にわたる討論会により、全国の医学教育がさらに発展することを期待しています。来年度は、和歌山県立医科大学を会場に実施される予定です。
【本件問い合わせ先】
大学院医歯薬学総合研究科等総務課
TEL: 086-235-7003
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7887.html
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