2018年2月28日水曜日

【情報発信】岡山大学病院が厚生労働省指定「がんゲノム医療中核拠点病院」に選定

がん患者の遺伝子情報に基づき、最適な薬品や治療法を選ぶがんゲノム医療の中心的な役割を果たす「がんゲノム医療中核拠点病院」として、岡山大学病院が選定されました。「がんゲノム医療」を全国的に実施するため厚生労働省の検討会が2月14日に選定したもので、厚生労働大臣の指定を受けて平成30年4月からスタートします。

がんゲノム医療中核拠点病院は、がんをはじめとする様々な病気の遺伝子検査や治療法の選定などを担当する中心的な医療機関であり、研究や新薬開発、がんゲノム医療に携わる人材育成の役割も担います。

全国の23病院から申請があり、岡山大学病院のほか北海道大学病院、東北大学病院、国立がん研究センター東病院、慶応大学病院、東京大学病院、国立がん研究センター中央病院、名古屋大学病院、京都大学病院、大阪大学病院、九州大学病院の11施設が選定されました。

岡山大学病院は平成27年より、がんゲノム医療の時代を見据え「抗がん剤適応遺伝子検査外来」を立ち上げ、がんゲノム医療に取り組んできました。さらに、平成29年12月には、がんゲノム医療をさらに発展させるため、がんゲノム医療を統括する部門として「ゲノム医療総合推進センター」を設置し、ゲノム情報を活用した診療や新たな医薬品等の開発促進、ゲノム医療に携わる人材育成の推進のための体制を整備しました。


金澤右病院長は「中国四国地域や兵庫県など近県のがん診療連携拠点病院と緊密なネットワークを形成し、ゲノム医療と革新的医療技術の研究開発をサポートしていくとともに、次世代の多様な人材を育成して豊かな国民生活と健康寿命の延伸を目指します」と話しています。

■第1回がんゲノム医療中核拠点病院等の指定に関する検討会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000194192.html

【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL:086-235-7536


岡山大学病院

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7342.html

【情報発信】結晶構造の解析をテーマに第10回URAインターナショナルセミナーを開催

岡山大学次世代人材育成センターリサーチ・アドミニストレーター(URA)は1月5日、「結晶の構造の美しさの解明」と題した講演会(10th URA International Seminar)を創立五十周年記念館にて開催しました。
URAインターナショナルセミナーは、研究大学強化促進事業の取組の一環として2014年より開催しているもので、世界トップレベルの研究者による講演会を開催し、共同研究や国際交流等のきっかけの場を提供しています。

今回は、グルノーブルのニール研究所(仏)のジャンルイ・オドウ博士(Jean- Louis Hodeau)を講師に迎え、「結晶の構造の美しさの解明」について講演を行いました。オドウ博士は、構造と物理的側面の関係に焦点を絞り、複数の伝統的な構造的な手法と最新の技術を組み合わせ、シンクロトロンビームの特性を活用した独自のメソッドの開発する研究を進めています。講演では、結晶構造の、物理・化学・生物的特性、ナノテクノロジーのような人工物質や現実世界の物質との関連に触れながら現代における結晶学の役割とその可能性について紹介し、参加した研究者や学生と活発に意見交換を行いました。

オドウ博士は、「結晶への冒険」という展示をグルノーブル博物館において企画しており、その展示企画は、十数カ国の言語に翻訳され、世界各国で公開されています。今回、岡山グローバルサイエンスキャンパス所属の高校生によって、初めて日本語に翻訳されました。

岡山大学は、グローバルサイエンスキャンパス事業の採択校であり、本学との連携パートナーであるグルノーグル連合大学や現地インターナショナルスクールと連携した交流事業を進めています。今回の高校生らが手掛けた展示は、国際結晶学連合、次世代人材育成センター、URA主催、岡山県生涯学習センター・人と科学の未来館サイピアの共催で1月5日~8日まで、展示されました。

第10回URAインターナショナルセミナー 
プログラム

【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレータ-(URA)執務室
TEL:086-251-8919

岡山大学次世代人材育成センター
TEL:086-251-7808

 

セミナー講師のオドウ博士


セミナーを聴講する参加者

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7308.html
 

【情報発信】「学術の動向」に本学のSDGsの取り組みを掲載

岡山大学のSDGsの取り組みが1月1日、我が国と世界の学術の動向や日本学術会議の状況など、最新の学術動向を掲載している「学術の動向」(発行:公益財団法人日本学術協力財団、編集協力:日本学術会議)の最新号(2018年1月号)の特集「『国際連合「持続可能な開発のためのアジェンダ2030(SDGs)』と学術、科学技術」に掲載されました。
本誌では、SDGsに取り組む産学官それぞれのオピニオンリーダーらが執筆を担当。本学は「岡山大学における全学的なSDGs達成努力の開始」と題して、長い歴史において実学を重んじてきた経緯と、「持続可能な開発のための教育(ESD)」の世界の先導的な取り組みの地としての岡山について紹介しました。

本学を含めた周辺地域が社会の課題解決に根差し、かつ多様なステークホルダーとともに持続可能な社会作りを行ってきた点などが掲載されています。さらに昨年から始動した槇野博史学長の槇野ビジョンのもと、SDGsを大学運営の核の一つに据え、SDGsの達成に向けた全学を挙げての取り組みについても紹介しています。
岡山大学は昨年、協力機関とともにSDGsの達成に向けた世界初の国際会議を岡山市で開催。世界26の国と地域の自治体、研究者、NPO法人、市民グループの代表ら約200人が参加しました。さらには政府主催の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を国公立大学で唯一受賞しており、国内外からSDGsを盛り上げ、全世界の課題を一つずつ解決へと導く作業を進めています。今後は大学が持つ多様な研究力をSDGsに生かすため、科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation ; STI)がSDGsの目標達成に貢献するための取り組み「STI for SDGs」にもしっかりと取り組んでいきます。


<掲載誌情報>
狩野光伸・伊野英男・横井篤文・佐藤法仁・高橋香代・槇野博史:岡山大学における全学的なSDGs達成努力の開始, 学術の動向, 23(1):44-47, 2018.

<参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら

【本件問い合わせ先】
総務・企画部 広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293




岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。

 

2018年2月27日火曜日

【情報発信】果物輸出促進実証研究の推進会議成果報告会を開催

岡山大学大学院環境生命科学研究科(農)の中野龍平准教授が代表を務める、果物輸出促進実証研究*の関係者は1月24~25日、津島キャンパスで推進会議成果報告会を開催し、今年度の成果や今後の方向について議論を行いました。

当日は、プログラムオフィサーである東京農業大学の馬場正教授をはじめ、中国四国農政局の参加のもと、協力機関も含めて40人以上が参加し、研究内容を発表しました。


本研究は、今年度、特にモモ大玉化栽培と輸出試験・輸出国先評価、ルビーロマンの果房冷却による着色促進と輸出国評価、高性能コンテナによるシャインマスカットの0℃長期貯蔵などで成果を上げ、実証化技術の確立に向けて前進しています。


高性能コンテナは、岡大農場(本学農学部付属山陽圏フィールド科学センター岡山農場)の側に設置されており、同学部の福田文夫准教授の指導によるセミナーを開催するなど、農業者からの信頼も得ているところです。また、シンガポール海運を予定より一年前倒しで実施し、空輸と同程度の評価を受けたほか、クアラルンプールまでの陸送に成功するなど着実に果物の輸出研究に関しての実績を積んでいます。

今後は本学の研究力・技術力で、高性能コンテナだけでなく、機能性フィルムの利用を検証するなど、さらなる鮮度保持効果の検証やモモの障害果実の判別法の完成、輸出に適した品種の特定などを推進していきたいと考えています。
本学東京オフィスでは、このような多くの機関が参加し、外部の関係機関の多くと関わるプロジェクトの調整役も担っています。


*果物輸出促進実証研究
共同実施者として、信越地方から、近畿、中四国地方までの5県、13機関が参加


【本件問い合わせ先】
岡山大学東京オフィス URA
TEL : 03-6225-2905

 

推進会議成果報告会


参加機関によるシンガポールでの品質調査の様子(協力:三井化学シンガポールR&Dセンター)


高性能コンテナ0℃貯蔵の大規模実証試験の様子(貯蔵開始2ヶ月後)
 
 

2018年2月26日月曜日

【情報発信】自然生命科学研究支援センター公開コロキウムを開催

岡山大学自然生命科学研究支援センターは1月26日、第13回自然生命科学研究支援センター公開コロキウムを津島キャンパス創立五十周年記念館で開催しました。

本学教職員、学生、企業関係者ら51人が参加。同センターの全4部門の教員や技術職員が、研究支援の実例や今後の展望、研究の成果などを発表し、意見交換を行いました。


岡山大学は文部科学省の「設備サポートセンター整備事業」に採択されており、現在、研究設備の共同利用などによる有効活用を推進しています。

今回のコロキウムは特別企画として、文部科学省の学術機関課の中島大輔研究設備係長や、岡山理科大学、岡山県立大学の機器の共同利用担当者を招き、「岡山地域の研究設備有効活用ネットワークを考える」と題したパネルディスカッションを行いました。
岡山理科大学副学長の星野卓二研究・社会連携機構長と岡山県立大学の金川明弘学術研究推進センター長は「地域貢献と設備共用の取組と期待」について、文部科学省の中島研究設備係長は「地域ネットワークの好事例」のテーマで発表し、活発な議論を繰り広げました。

同センターでは、コロキウムでの議論を生かし、自然科学領域の教育・研究の高度化、学際領域の融合、先端研究の推進、社会との連携の進展などに対応した支援体制をより一層強化していきます。また、機器の共同利用を一層推進するとともに、学外へのサービスもより積極的に展開していきたいと考えています。共同利用に興味のある方はどなたでもセンターHPをご覧いただき、お問い合わせください。

各部門の活動報告は次の通り
・ゲノム・プロテオーム解析部門「トランスポーターを標的とした新規鎮痛薬の開発」
・動物資源部門「初心者研究者を対象としたマウス/ラット実技講習会について」
・分析計測・極低温部門「質量分析装置の共同利用現状と将来構想」
・光・放射線情報解析部門「e-ラーニングを用いた放射線教育の取組み」

 岡山大学自然生命科学研究支援センター

教育研究の一層の進展に資することを目的として、光・放射線情報解析部門、動物資源部門、ゲノム・プロテオーム解析部門、分析計測・極低温部門の4部門による多面的な教育研究支援業務を行っています。
//www.okayama-u.ac.jp/user/grcweb/asrc/tp/profile/message.html

【本件問い合わせ先】
研究交流部研究交流企画課
TEL:086-251-7116

 

活動報告


パネルディスカッション

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7340.html

【情報発信】槇野学長らが連携強化のためタイの協定大学等を訪問

岡山大学の協定校であるタイ王国カセサート大学で2月1日、同大学の75周年記念式典を兼ねた学長会議が実施され、本学から槇野博史学長と神崎浩理事・副学長(国際担当)、グローバル・パートナーズの稲森岳央准教授が参加しました。会議には、世界各国から約700人の代表者が集まり、「変化の時代における高等教育」というテーマのもと、活発な意見が交わされました。

槇野学長らはカセサート大学への訪問に合わせ、同じく本学の協定校であるチュラロンコン大学Bundhit Eua-arporn学長への表敬訪問も行いました。さらに、国立六大学国際連携機構と連携しているアセアン大学ネットワーク(AUN)Choltis Dhirathiti事務局長への訪問も実施。本学の取り組みを紹介したほか、双方の今後の学生交流や研究交流の具体的方向性についても確認しました。


また、日本とアセアン地域全体の学術交流の促進を図っている日本学術振興会(JSPS)バンコク研究連絡センターを訪問。山下邦明センター長、古屋寛子副センター長、斉藤康平国際協力員に本学が岡山市や国際社会と協力し取り組んでいるSDGsの活動について説明するとともに、同センターが推進している研究者育成、共同研究、研究拠点構築事業について意見交換を行いました。


タイ滞在中には、岡山大学国際同窓会タイ支部のSanti Sriprasert支部長、Ruengsak Kawtummachai副支部長と、今後の同窓会活動や、支部と大学との連携について打ち合わせを行いました。同支部からは、強い支援表明を受けるとともに、タイにおけるインターンシップ機会の提供など、具体的な活動についても話し合いました。

岡山大学では、成長の著しい東南アジアを国際交流の重点地域と位置付けており、今後も活発な交流に向けて、連携強化に取り組んでいきます。

<参考>
カセサート大学学長会議

http://iad.intaff.ku.ac.th/wordpress/?p=12698&lang=en
http://apsaseed.org/kasetsart-university-75th-anniversary-presidents-forum-kaset-fair/
JSPS訪問
http://jsps-th.org/2018/02/02/5987/

【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ 准教授 稲森岳夫
TEL:086-251-7270
グローバル・パートナーズ国際企画課
TEL:086-251-7038

 


カセサート大学で開催された学長会議


チュラロンコン大学学長との情報交換


JSPSバンコク研究連絡センター訪問
 
国際同窓会タイ支部との打ち合わせ

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7347.html

【情報発信】医学部保健学科の学生7人が岡山市「大学生まちづくりチャレンジ事業」特別賞を受賞

岡山大学医学部保健学科看護学専攻の学生7人が2月15日、岡山市「平成29年度大学生まちづくりチャレンジ事業」の特別賞を受賞しました。「大学生まちづくりチャレンジ事業」は、大学生が地域や企業、NPO等と協働して取り組む地域における活動に対し、岡山市が補助金を交付し支援する事業です。

本学医学部保健学科看護学分野から、「看護学生まちづくり班」として保健師を目指す3年生7人が参加し、岡山市社会福祉協議会の協力の下、独居高齢男性に焦点を当てた高齢者の健康づくりについて検討しました。学生たちは大学での講義を通じて、高齢者が家にこもりがちになり孤立する状況を課題と捉え、地域の現状を把握するための調査をしたほか、地域のサロン「雀の会」での聞き取り調査を実施。災害時の避難方法が不明なこと、独居高齢男性の外出低下と栄養摂取の偏りなどの具体的な取り組み課題を見いだしました。


岡山大学では今後も、健康教育等の授業に取り入れることで、当該地域の高齢者の健康増進・健康寿命の延伸を目指します。

【お問い合わせ先】
大学院保健学研究科 准教授 芳我ちより
TEL:086-235- 6853



表彰状を受け取る学生


表彰状

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7341.html

【情報発信】次世代を担う若手教職員による「岡山大学未来懇談会Session1-1」を開催

岡山大学は槇野ビションのもと、より良い大学の将来構想についての多角的な検討を実施し、絶え間ない大学改革を進めています。その中で、本学の次世代を担う若手教職員ならではの視点とアイデアを重要な参考材料として未来の岡山大学に生かしてくための取り組みの一つ「岡山大学未来懇談会Session1-1」(未来懇)を2月16日、本学津島キャンパスの本部棟で開催しました。

開催にあたり、槇野博史学長から未来懇の趣旨説明とともに次世代人材の育成等の重要性について説明が行われました。続いて参加者らの相互理解を深めるための他者を紹介する他己紹介が行われました。


今回の未来懇は、Session1-1と1-2の2回を通じて「岡山大学の未来像~大学院の強化を中心に~」をメインテーマとしています。参加者らは4つのグループに分かれ、各班のファシリーテーターを伊野英男副理事、佐藤法仁副理事、狩野光伸副理事、横井篤文副理事ら若手副理事が務めました。


各グループは、直接メインテーマに対する私案を考えたり、日頃の教育研究生活における課題や不満から新たな課題を見つけたり、10年後の後輩たちに残したい大学像からバックキャスティングした現状の課題を抽出するなど、グループごとに異なる多角的な視点から議論を深めました。


その後、各グループのSession1-1時点における取りまとめ案を代表者が発表。単なる理想ではなく、現在本学が抱えている課題や執行部の大学運営に対する意見、現場の教職員が抱える不安や徒労など、参加者らの大学に対する疑問点や不満を含めつつ、将来のより良い岡山大学の未来を拓くため白熱した議論を交わしました。

【本件問い合わせ先】
総務・企画部大学改革推進室
TEL:086-251-7754




あいさつする槇野学長
 

グループでの議論

代表者による発表
 

岡山大学未来懇談会Session1-1の参加者ら

2018年2月22日木曜日

【情報発信】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.49 発行


岡山大学は、2月13日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療産業等に結びつく成果を英語で全世界に情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.49を発行しました。

2012年より本学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン
「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行。世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者等にニュースやトピックスを交えて配信し、本学の海外への情報発信を強化と国際的知名度の向上などを推進しています。
OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、強みある医療系分野の更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。
本号では、大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)生体材料学分野の松本卓也教授と原エミリオ助教らの骨ができる新しいメカニズムを発見した研究成果について取り上げています。

松本教授と原助教らの研究グループが発見したこの新しいメカニズムは、「二次骨化中心」と呼ばれる大腿骨(ヒトで一般的に言う「太ももの骨」)などの関節部分における骨化初期において認められます。この部位における軟骨細胞が肥大化した結果、細胞の一部が破裂し骨形成に必要なスペースができること、この破裂の際に残された細胞膜断片が骨石灰化の開始点になることを世界で初めて見出しました。

松本教授と原助教らはさらに、この細胞破裂は歩くことなどによって生じる機械的刺激によって誘引されることも突き止めました。これらの研究成果は、骨の成長に適した環境の理解や新しい骨再生材料の開発につながり、今後の多様な研究展開が期待されます。

岡山大学は、平成25年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、
「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術として、より早く届けられるように研究開発を推進していきます。
なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。

Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.49:
Cell membrane as material for bone formation


<Back Issues:Vol.42~Vol.48>
Vol.42:
Potential drug for treating chronic pain with few side effects (自然生命科学研究支援センター 宮地孝明准教授)
Vol.43:
Potential origin of cancer-associated cells revealed (大学院自然科学研究科(工学系) 妹尾昌治教授)
Vol.44:
Protection from plant extracts (中性子医療研究センター 小野俊朗教授)
Vol.45:
Link between biological-clock disturbance and brain dysfunction uncovered (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)宝田剛志准教授)
Vol.46:
New method for suppressing lung cancer oncogene (大学院自然科学研究科(工学系) 世良貴史教授)
Vol.47:
Candidate genes for eye misalignment identified (大学院医歯薬学総合研究科(医学系) 松尾俊彦准教授)
Vol.48:
Nanotechnology-based approach to cancer virotherapy (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)藤原俊義教授)


<参考>
Okayama University e-Bulletin:
//www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/

【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
E-mail:www-adm@adm.okayama-u.ac.jp

 
 

本号で紹介した研究成果を担当した松本卓也教授と原エミリオ助教(右)
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。
また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7317.html

2018年2月20日火曜日

【情報発信】FOCUS ON(Vol.5)「“クニヨシズム”に倣う教育精神」 発行

岡山大学は1月23日、さまざまな分野のユニークな研究者に焦点を当て、研究内容やその人柄を紹介する「FOCUS ON」のVol.5を発行しました。

岡山大学は11学部・1コース、1プログラム、7研究科、3研究所を有しており、幅広い学問領域をカバーしています。
今回は、大学院教育学研究科国吉康雄を中心とした美術鑑賞教育研究講座の才士真司准教授の研究活動について紹介しています。

学都、医療都市、交通の要所、さまざまな名所・史跡、安定した気候とそれを生かした特産品…岡山は多様な地域資源に恵まれていますが、教育学研究科の才士真司准教授は「ポテンシャルは高いのに、資源を生かしきれていないのでは」と疑問を投げかけます。岡山市北区出石町出身で20世紀前半のアメリカを代表する洋画家・国吉康雄の作品をコンテンツとした体感型アートイベント「国吉祭」を通じて、地域芸術文化資源の活用に取り組む才士准教授。その真意を聞きました。ぜひご覧ください。

FOCUS ON(Vol.5):
“クニヨシズム”に倣う教育精神

<Back Issues>
Vol.4:
体内時計の不思議に迫る (大学院自然科学研究科 吉井大志准教授)
Vol.3:
キリスト教修道制研究とグローバルヒストリーへの展望 (大学院社会文化科学研究科 大貫俊夫准教授)
Vol.2:
イメージの中の建築物を読み解く (大学院社会文化科学研究科 本田晃子准教授)
Vol.1:
身近な液体「水」の謎に迫る (異分野基礎科学研究所 松本正和准教授)


<参考:研究系web国際広報>

Okayama University e-Bulletin
Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)

【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7292



才士准教授


さまざまな資料
 
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7281.html

2018年2月16日金曜日

【情報発信】第1回ジャパンSDGsアワード報告会で槇野学長が講演

第1回ジャパンSDGsアワード報告会が1月20日、東京の富国生命ビルで開催されました。ジャパンSDGsアワードは、SDGs達成に資する優れた取り組みを行っている企業・団体等を、SDGs推進本部(本部長:内閣総理大臣)が選定し、表彰するものです。本学は特筆すべき功績があったとして特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞しました。報告会には、本学をはじめとする受賞12団体が一堂に揃い、各団体の取り組みについて報告。約250人が参加し、外務省の甲木浩太郎国際協力局地球規模課題総括課長、根本かおる国連広報センター所長、北郷美由紀朝日新聞社報道局デスクがコメンテーターとして登壇しました。

本学の槇野博史学長は、「共鳴しあうパートナーシップーSDGsに貢献する岡山大学の取り組みー」と題して講演。岡山の地に受け継がれている「社会課題解決の遺伝子」や、岡山でのESDの実績を報告したほか、4月の学長就任以降、SDGsへの取り組みを加速していることについて紹介しました。


最後に、アワード受賞団体が連携し、日本のSDGsモデルを世界へ発信する「SDGsアワード・エコシステム」の構築について提案し、講演を締めくくりました。

甲木課長は、岡山大学の取り組みや学長のリーダーシップ、世界へのSDGsモデル発信についての提案を高く評価し、「次の社会を担う世代がSDGsマインドを持っていることは重要」と講評しました。
北郷デスクは、「教育現場でSDGsが何かを問い直すことが必要。そこに解があり、それを引き出していく必要がある」と講評しました。
報告会の最後には、根本所長が「一人一人が、SDGsを自分のこととして参加していただきたい」、甲木課長は「来年度もアワードを実施するので、たくさんの応募をいただけるようにしたい」と総評しました。

※1 
SDGs;Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
 2015年9月に国連が開催した「国連持続可能な開発サミット」において「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。このアジェンダでは人間、地球及び繁栄のための行動計画として、宣言および目標を掲げています。この17の目標と169のターゲットからなるものが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。

※2 
ESD;Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)
 環境、貧困、人権、平和、開発などのさまざまな現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組む(think globally, act locally)ことにより、解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、それによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動のことです。ESDは、「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」ともいえます。
 2014年秋には、国連「ESDの10年」の最終年として、先進的に取り組む岡山市で秋に「ESDに関するユネスコ世界会議」が開かれました。

 <参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら


【本件問い合わせ先】
総務・企画部広報・情報戦略室
TEL:086-251-8415




岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


登壇者による集合写真


講演する槇野学長


講評を聞く参加者
 
 

2018年2月14日水曜日

【情報発信】横井副理事が本学のSDGsの取り組みについて講演

岡山大学は全学を挙げて国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」に取り組んでいます。本学におけるSDGsの取り組みについて中小企業に紹介するとともに、産業を支える中小企業のSDGsへの参画を盛り上げるため、本学の横井篤文副理事・上級UGAが1月17日、市内で開催された中小企業向けセミナー(株式会社キャリアプランニング主催)に登壇しました。

SDGsは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものです。


講演で横井副理事・上級UGAは、「SDGsを経営に取り込み、社会的インパクトをもたらす企業となることが鍵。その結果、大手企業にも伍することができ、また更なる投資と人材を呼び込むこともできる。大学も同じ状況だ」として、SDGsと本学の取り組みを紹介。産業を支える中小企業がSDGsに参画することでSDGs自体のゴール達成のみならず、産学官連携を構築しながら、科学技術・イノベーションの振興と産業活性化に大きく寄与する点を紹介しました。参加した多くの中小企業関係者らは熱心に講演を聞くとともに、活発な質疑を交わしました。


岡山大学は昨年、協力機関とともに
SDGsの達成に向けた世界初の国際会議を岡山市で開催。世界26の国と地域の自治体、研究者、NPO法人、市民グループの代表ら約200人が参加しました。さらには政府主催の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を国公立大学で唯一受賞しており、国内外からSDGsを盛り上げ、全世界の課題をひとつずつ解決へと導く作業を進めています。さらには大学が持つ多様な研究力をSDGsに活かすため、科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation ; STI)がSDGsの目標達成に貢献するための取り組み「STI for SDGs」にもしっかりと取り組んでいきます。

<参考>
岡山大学SDGs専用WEBページ「岡山大学×SDGs」はこちら

【本件問い合わせ先】
グローバル・パートナーズ 副理事・上級UGA 横井篤文
TEL:086-251-8326


 

岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。


講演する横井副理事・上級UGA


熱心に講演を聞く参加者ら

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7312.html
 

【情報発信】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.48 発行

岡山大学は2月3日、本学の強みである医療系分野の研究成果について、革新的な基礎研究や臨床現場、医療産業等に結びつく成果を英語で情報発信するWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.48を発行しました。

2012年より本学では、研究成果や知的財産活動などを英語で情報発信するWebマガジン
「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行。国際科学雑誌「Science」を扱うAAAS(米国科学振興協会)のメーリングリストを利用し、世界の研究者等にニュースやトピックスを交えて配信し、本学の海外への情報発信を強化と国際的知名度の向上を推進しています。

OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、強みある医療系分野の更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行。

本号では、大学院医歯薬学総合研究科(医学系)消化器外科学分野の藤原俊義教授と岡山大学病院新医療研究開発センターの田澤大准教授、黒田新士助教らの、局所投与から全身投与への適応拡大に至ったステルス効果を有する腫瘍融解アデノウイルス製剤の開発を紹介しています。

藤原教授、大学院生の青山克幸医師、田澤准教授、黒田助教らの研究グループは、これまで局所投与にのみ適応が限定されていた腫瘍融解アデノウイルスのプラスミドDNA を、ナノサイズの薬物担体であるリポソームに搭載。ウイルス中和抗体などの免疫系による排除を回避するステルス機能を有するようになったことで、全身投与で治療効果を期待できるステルス性腫瘍融解アデノウイルス製剤の開発に成功しました。

今回、本研究グループが開発したステルス性腫瘍融解アデノウイルス製剤は、ナノ技術を利用して免疫系からのステルス機能を獲得することで、全身投与による治療効果が期待できる製剤です。これまで治療用アデノウイルス製剤「テロメライシン」※1が適応にならないような全身に転移を有するがん、あるいは局所投与が困難な領域のがんへの適応拡大につながる可能性があります。

また、腫瘍融解アデノウイルスのプラスミド DNA をリポソームに搭載して運搬するという発想は、テロメライシンに限らず他の腫瘍融解ウイルスでの応用も可能であり、本研究成果は、将来的には腫瘍融解ウイルス製剤全体の適応拡大へつながる可能性を秘めていると考えられます。

岡山大学は、平成25年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示す「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」の構築のため、強みある分野の国際的な情報発信を力強く推進していきます。また、強みある医療系分野から生み出される成果を社会や医療現場が求める革新的技術として、より早く届けられるように研究開発を推進していきます。
なおOU-MRUは、文部科学省「研究大学強化促進事業」の一環として実施されています。

※1 テロメライシン
 風邪ウイルスの一種であるアデノウイルスの増殖に関与するE1 領域に、多くのがん細胞で活性が上昇しているテロメラーゼという酵素のプロモーターを遺伝子改変によって組み込み、がん細胞内で特異的に増殖して、がん細胞を殺傷するように設計された腫瘍融解アデノウイルス製剤です。テロメライシンがヒトのがん細胞に感染すると、一日で10 万~100 万倍に増え、がん細胞を破壊します。一方、テロメライシンは正常細胞にも同様に感染しますが、テロメラーゼ活性がないためにウイルスは増殖せず、正常組織でのダメージは少ないと考えられます。


Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU) Vol.48:
Nanotechnology-based approach to cancer virotherapy


<Back Issues:Vol.41~Vol.47>
Vol.41:
Inorganic biomaterials for soft-tissue adhesion (大学院医歯薬学総合研究科(歯学系)松本卓也教授)
Vol.42:
Potential drug for treating chronic pain with few side effects (自然生命科学研究支援センター 宮地孝明准教授)
Vol.43:
Potential origin of cancer-associated cells revealed (大学院自然科学研究科(工学系) 妹尾昌治教授)
Vol.44:
Protection from plant extracts (中性子医療研究センター 小野俊朗教授)
Vol.45:
Link between biological-clock disturbance and brain dysfunction uncovered (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)宝田剛志准教授)
Vol.46:
New method for suppressing lung cancer oncogene (大学院自然科学研究科(工学系) 世良貴史教授)
Vol.47:
Candidate genes for eye misalignment identified (大学院医歯薬学総合研究科(医学系) 松尾俊彦准教授)


<参考>
Okayama University e-Bulletin:
//www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/


【本件問い合わせ先】
広報・情報戦略室
TEL:086-251-7293
E-mail:www-adm@adm.okayama-u.ac.jp


 

(左から)本号で紹介した研究成果を担当した藤原俊義教授と田澤大准教授、黒田新士助教
 
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。
また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7310.html

【情報発信】岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の新設について

岡山大学は平成30年4月より、新しく「大学院ヘルスシステム統合科学研究科」を設置する予定です。

我が国が、現在直面している少子高齢化や地域経済社会の疲弊といった諸課題を解決するためには、これまでの医学と工学技術の学術的連携によって生まれる成果が、人間社会において適切にかつ確実に活用されることが必要になってきています。

このような背景を踏まえ、「大学院ヘルスシステム統合科学研究科」では、学生が学部や修士課程までに学んだ専門分野(工学・医療・保健・人文社会等)の知識や技術を軸としながら、さらにその垣根を越えた学際的な教育・研究を行います。医療・福祉の現場など、社会のあり方や課題を見つめ、それに対して学術や科学の知見を活かし、人々と一緒に新たなものづくりや社会の仕組み作りができる人材を育成することが、本研究科の目標です。

※「ヘルスシステム」とは
ここで用いている「ヘルス」という言葉は英語の「health」の意味、すなわち、「人間が病気に影響されず、健康で幸せであることの全て」を指しています。「システム」という言葉も英語の「system」の意味、すなわち、「構成要素とそれらの相互関係の全て」を指しています。これらを合わせて、本研究科名の「ヘルスシステム」とは、「人間が健康で幸せであるための構成要素と相互作用の全て」を意味しています。


学生募集要項の請求、内容に関するお問い合わせ等はこちらをご覧ください。


 【本件に関する問い合わせ先】
岡山大学自然系研究科等ヘルスシステム統合科学研究科設置準備室
TEL:086-251-8811

http://www.gisehs.okayama-u.ac.jp/

2018年2月12日月曜日

【情報発信】第65回岡大サイエンスカフェ「現代社会における地域語のあり方― 地域方言の衰退と変容 ―」を開催

岡山大学研究推進産学官連携機構は2月1日、本学の研究者が最新の科学を分かりやすく説明する「第65回岡大サイエンスカフェ」を創立五十周年記念館で開催し、市民ら127人が参加しました。
 

本学大学院社会文化科学研究科の中東靖恵准教授が「現代社会における地域語のあり方 ― 地域方言の衰退と変容 ―」と題して講演。日本の地域社会で話される方言・「地域語」は、全国共通語化が進んだ現在、衰退・変容していることを解説しました。また、近年若者を中心に「方言ブーム」が起こり、地域語に新たな価値が見出されていることについて、その動向を分かりやすく説明しました。

次回のサイエンスカフェは「これからの時代を生き抜く子どもに育みたい力とは」題して、4月16日に開催します。AIなどの進展により、近未来、多くの職業が機械に代替えされ、人に対して、より高い能力が必要とされる時代が来ると予測されています。次回のサイエンスカフェでは、子ども一人ひとりが予測できない変化に主体的に向き合える力の育み方や家庭でより良い子育てをするために大切なことなどについて、大学院教育学研究科の片山美香准教授がお話します。

【本件問い合わせ先】
研究推進産学官連携機構 
TEL:086-251-7112



講師の中東准教授


熱心に聴講する参加者

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7305.html
 

2018年2月9日金曜日

【情報発信】関東圏同窓会会合「岡大懇話会」(平成29年度第4回)を開催

岡山大学の全学同窓会組織「岡山大学Alumni」は2月5日、関東圏同窓生有志で構成される「岡大懇話会」の平成29年度第4回会合を東京都千代田区で開催しました。

同会は
「いつか会」と同様に、本学東京オフィスの協力のもと、Alumni東京支部が主催しており、同支部の活動の輪を広げていく上で、各学部同窓会メンバーを中心に学部を超えて同窓生が集い、情報交流を行う場で、本年度最終となる今回もさまざまな学部・大学院から24人の同窓生が参加しました。
会は幹事役の長谷川伸城氏(法学部卒)の司会のもと進められました。はじめに東京駐在の佐藤法仁副理事・URA(歯学部卒)が、「岡山大学MONTHLY DIGEST」をもとに大学の近況を報告。本学全体で取り組んでいる国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」について、その活動の経過報告とともに、昨年末に政府主催の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を国公立大学で唯一受賞したことを紹介しました。さらに本学が中心的な役割を担っている「子から親へのエール論文コンクール」について紹介。男女参画や働き方改革、子育て支援などが進む中で大学としての役割を担うことの重要性を説明するとともに、本コンクールでは参画企業を随時募集しており、「学都基金」への支援と併せて、同窓生へ協力を依頼しました。
今回も学部同窓会の東京支部長である中門弘氏(法文経学部・東京支部長)、土岐彰氏(医学部・前東京支部長)、笹川廣太郎氏(工学部・関東支部長)、中川襄二氏(農学部・関東支部代表幹事)らが参加。参加者全員で自身の近況や在学時代の思い出、卒業後の活動などを紹介しながら交流を深めました。

会の最後には、小長啓一Alumni会長(法文学部(現法学部)卒)があいさつ。元通産省事務次官や田中角栄元内閣総理大臣の秘書官時代の経験談を紹介しました。さらに佐藤副理事から紹介のあった本学のSDGsへの取り組みが社会から高い評価を得ている喜びとともに、4月以降の槇野博史学長2年目への期待を語りました。
同会は、本学同窓生ならば出身学部・研究科を問わず、誰でも自由に参加することができます。次回は、5月下旬(会場:23区内を予定)に開催される予定です。

岡大懇話会(平成29年度第1回 2017.5.29)://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6726.html
岡大懇話会(平成29年度第2回 2017.9.15)://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id6965.html
岡大懇話会(平成29年度第3回 201711.28):https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7191.html


岡山大学Alumni(全学同窓会): http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~dousou/alumni/
岡山大学Alumni東京支部: http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~dousou/alumni/06_1.html

【本件問い合わせ先】
副理事(企画・評価・総務担当)・URA  佐藤法仁
TEL:03-6225-2905(岡山大学東京オフィス)

 

幹事役を務める長谷川氏


近況を報告する同窓生


あいさつする小長Alumni会長
 

参加した同窓生ら

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7311.html
 

【情報発信】大学院環境生命科学研究科でコロキアムとシンポジウムを開催

岡山大学大学院環境生命科学研究科は、1月22日に「Debrief Session of the Project Researches on “Environmental Rehabilitation in Asia”(*アジア環境再生特別コースコロキアム)」、1月23日に「International Symposium on Environmental and Life Science(環境生命科学シンポジウム)」を、津島キャンパスで開催しました。大学院生が英語での発表、討論を行い、コロキアムでは、海外からの招待講演も行われるなど、今回も活発な議論が繰り広げられました。

コロキアムでは、同コースの博士前期課程の学生8人がグループごとに英語で学内・地域・海外での実習成果を発表しました。シンポジウムでは、環境生命科学研究科学生奨励研究費を授与された博士後期課程の学生25人が、採択された研究課題についてフラッシュトーク(英語による短時間での研究概要紹介)、ポスターセッションを行いました。

大学院生だけでなく学部学生も来場し、ポスターセッションでは、専門分野の異なる研究者らが、英語で活発な議論を展開しました。環境生命科学研究科学術研究委員会による審査の結果、博士後期課程1年福間早紀さん、3年OOI Liaさん、3年HOANG Thi Quynhさんの3人に「Best Presentation Award」が授与されました。

環境生命科学研究科では今年度、「国際異分野共同による教育研究を核とする国際社会人共同博士号取得拠点の形成-日本版大学院高等教育システムの海外展開-」プロジェクトが採択され、国際通用性の高い研究者の養成、国際異分野共同研究の発展を積極的に進めています。本コロキアム・シンポジウムも、前述の2点の達成につながるため、今後も積極的にこのような取り組みを続けていきます。

*アジア環境再生特別コース
深刻さを増すアジアの環境問題を解決するためには循環型技術の普及だけでは不十分であり、その国の社会や文化を理解した上で、国や地域に適した循環型社会を形成することが重要です。そのような理解に立ち、本特別コースはアジア環境再生に向けて国際的なリーダーシップを発揮できる人材を養成することを目指しています。

【本件問い合わせ先】
自然系研究科等総務課戦略グループ
TEL:086-251-8005




特別講演を行うNanyang Technological UniversityのAndrei Veksha先生

 

多くの研究者によって活発な議論が展開されたポスターセッション


集合写真
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7302.html

2018年2月5日月曜日

【情報発信】本学大学院生が「学生によるビジネスプラン提案コンテスト」で特別賞と佳作を受賞

岡山大学大学院自然科学研究科機械システム工学専攻の大学院生でつくる2チームが、「第16回 学生によるビジネスプラン提案コンテスト」(日刊工業新聞社主催)の中国大会(キャンパスベンチャーグランプリ中国)で、特別賞(中国経済産業局長賞)と佳作を受賞しました。本学からの受賞は7年連続です。

中国地方17大学・短大・高専・専門学校からの応募総数は111件。特別賞は、竹内隆大さん、坂田崇徳さん、上山達也さんの「玄関錠のIoT化」、佳作は太田浩平さん、桑田彩花さん、木村充宏さん、飯田勇太さんの「膝置き型ボタン押し音楽ゲーム機活用による娯楽を伴う動作訓練の提案」に授与されました。


「玄関錠のIoT化」は、玄関の鍵の開閉動作情報をインターネットにより家族等が把握することにより一人暮らしの見守りや家電類の一括操作に利用するアイデアで、二次選考会へはプロトタイプ機も持参し、その独創性が高く評価されました。また、「膝置き型ボタン押し音楽ゲーム機活用による娯楽を伴う動作訓練の提案」は、音楽ゲーム機を使って認知症患者のリハビリの促進や認知症の予防に役立てるもので、ゲーム機という身近なものを活用した点が評価されました。


アイデアは、機械システム工学専攻の大学院科目「高度創成デザイン」の講義で発案。本コンテストは、優れたプランを表彰し、起業家を目指す学生の支援、新産業の創出と人材育成を目的に開催されています。

【本件問い合わせ先】
大学院自然科学研究科 教授 大橋一仁
TEL:086-251-8041



表彰状を手にする学生ら

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7293.html
 

2018年2月2日金曜日

【情報発信】片岡公益財団法人川崎市産業振興財団副理事長を招き、学長トップセミナーを開催

岡山大学は1月17日、公益財団法人川崎市産業振興財団の片岡一則副理事長を招き、学長トップセミナーを開催しました。
片岡副理事長は『医工連携の推進と大学からの更なる「知の循環」に向けて:医療ナノテクノロジーにおけるケーススタディ』と題して講演。医工薬学融合、大学からの社会還元や「知の循環」のために必要な三要素等について,東京大学や川崎市産業振興財団における具体的な取り組みやデータを挙げて講演しました。講演後の質疑応答では、マインドセットの具体例や学際融合型大学院の在り方等に関する質問があり、活発な意見交換を行いました。槇野博史学長をはじめ、役員や部局長、教職員ら約70人が聴講しました。
学長トップセミナーは、大学を取り巻くさまざまな課題へ対応する知見を探るため、各界の有識者を招き、大学構成員の意識改革と実践に資するものです。今後も各方面で活躍している講師を招き、多くの教職員が業務を遂行する上での知識を深める場として活用していきます。

【本件問い合わせ先】
総務・企画部総務課
TEL:086-251-7004



片岡副理事長による講演


あいさつする槇野学長


熱心に聴講する槇野学長ら本学役員
 

役員・部局長・教職員ら約70人が聴講

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7284.html
 

2018年2月1日木曜日

【情報発信】岡山大学広報「いちょう並木」1月号を発行

岡山大学の活動などを紹介する広報誌「いちょう並木」の2018 1月号(Vol.88)を発行しました。
ぜひ、ご覧ください。

 
全ページ通してご覧いただくのはこちらから

 ● 始動!グローバル・ディスカバリー・プログラム
 ● 世界を変えるための17の目標に貢献します 岡山大学×SDGs
 ● 岡山大学の研究誌
   都市・地域計画学、環境計画学
 ● 広い世界で活躍する岡山大学の学生たち
 ● 学都基金の紹介
 ● OU NAVI


【本件問い合わせ先】
 広報・情報戦略室
 TEL:086-251-7292

 


広報誌「いちょう並木」2018 1月号(Vol.88)表紙


始動!グローバル・ディスカバリー・プログラム


世界を変えるための17の目標に貢献します 岡山大学×SDGs
 

岡山大学の研究誌 都市・地域計画学、環境計画学

http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7279.html