岡山大学病院は6月6日、本学で開発したCTガイド下針穿刺ロボットを用いた人に対する初めての臨床試験(First-in-human試験)を実施し、成功したと発表しました。
患者は60歳代の女性で、左腎に認められた腫瘍に対して病理検査を行う必要があり、事前にロボットを用いた針生検を行う臨床試験について了承を得たうえで検査を実施しました。
6月13日、臨床試験を実施した放射線医学の金澤右教授(岡山大学病院長)と平木隆夫准教授、ロボットの開発に携わった岡山大学大学院自然科学研究科の松野隆幸准教授が記者会見し、ロボットを用いた病理検査のための針生検実施は国内初であると説明。平木准教授は「ロボットを使った手技では、術中の医師への被ばくがゼロであった。それ以外にもロボットを使えば、手技時間の短縮や患者さんへの被ばく低減、医師間の技術格差の低減、遠隔医療に使用できれば地域間の医療格差の低減につながるなど多数のメリットが考えられる」と話しました。
ロボット手術は、ダ・ヴィンチという手術用ロボットが既に国内で導入されていますが、針穿刺を行うロボットは国内では例がなく、今後の活用が期待されています。
【研究者】
金澤 右 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線医学 教授
平木隆夫 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線医学 准教授
亀川哲志 岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科 講師
松野隆幸 岡山大学大学院自然科学研究科 准教授
【本件問い合わせ】
岡山大学病院企画・広報課
TEL:086-235-7958
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id7643.html
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