12月18~21日の4日間、バージニア工科大学の宮崎康夫准教授が来学し、本学大学院教育学研究科修士課程の集中講義を行いました。宮崎准教授は、心理測定学(Psychometrics)を専門としており、特にマルチレベルモデル(Multilevel modeling)の理論と応用の研究で世界的に活躍。
集中講義では、マルチレベルモデルについて、理論的な説明を基礎から分かりやすく解説。ソフトウェアを用いたデータ分析演習も行いました。実践的な講義を通して宮崎准教授は、「講義内容を活用して論文(ペーパー)を書こう」と学生らに呼びかけ、受講生らは熱心に講義を聴講しました。
宮崎准教授は集中講義のほか、大学院教育学研究科およびグローバル・ディスカバリー・プログラムの教員とのミーティングにも参加し、本学とバージニア工科大学の学生交流・教員交流に関する意見を交換。今後の国際交流について、より一層の共通理解を深めました。
バージニア工科大学と岡山大学大学院教育学研究科は、国際交流のための覚書(MOU: Memorandum of Understanding)を2018年2月に締結しており、今回の来日・来岡も、その国際協働事業の一環として開催。宮崎准教授の講義は、大学院教育学研究科教育科学専攻の先進的な教育プログラムの一翼を担うものとなります。
2019年3月には、インターネット会議によるプロジェクト発表会が予定されており、受講生らは、本講義で学んだ知識・スキルを活用して、各自のプロジェクトに取り組んでいきます。
●マルチレベルモデル
階層性のあるデータ(全国から学校が抽出され、学校からあるクラスが抽出され、といった形で収集されたデータのように観測値が相互に独立ではないデータ)に適用できる統計手法です。マルチレベルモデルは、教育や心理、経済や医学など幅広い領域で応用されている手法です。
●宮崎准教授のプロフィールはこちら
【本件問い合わせ先】
大学院教育学研究科教授 山田 剛史
tyamada@okayama-u.ac.jp
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8197.html
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