11月28日、岡山大学経済学会が主催する2018年度経済学会大講演会において、ジャーナリストの池上彰氏が「ニュースから世界を読む」というテーマで講演しました。会場となった本学の創立五十周年記念館には、経済学部、文学部、法学部の学生、社会文化科学研究科大学院学生、および教員ら約500人超が来場しました。同館にある400席の金光ホールは満席となり、2階の会議室で講演会の模様を中継配信するほど、大盛況となりました。
講演に先立ち、滕鑑経済学会長(大学院社会文化科学研究科教授)が講師の池上氏について紹介。続いて、槇野博史学長が開会のあいさつを行い、池上氏に対して感謝の意を述べました。
池上氏は、「国際情勢を見るために、水平(グローバル化)と垂直(歴史)という二つの視点を持つべきであり、大学生にとって今の世界で起きるさまざまな出来事を学問の観点からどう見るかということが大切だ」と語りました。講演では、サウジアラビアの記者殺害事件、欧州連合(EU)からのイギリス脱退問題、アメリカのトランプ政権を取り上げ、その真相や裏舞台を解説。イギリスのEU離脱が決まった原因の一つは若者が投票に行かなかったからということや、トランプ米大統領が世間に忘れられている鉄鋼業の白人労働者に対して「自分は忘れていない」とアピールすることで選挙戦を有利に進めたことなどを話しました。
また、自身がテレビやラジオでさまざまな疑問を分かりやすく面白く解説する傍ら、東京工業大学などで教授としても教鞭をとっていることから、「テレビではやさしいが、学生には厳しい」とユーモアを交え、会場の笑いを誘っていました。
参加者は興味深く聴講していました。講演後は、活発な質疑応答が行われました。
最後に、佐野寛理事・副学長が閉会のあいさつを行い、池上氏へ改めて感謝の意を述べました。
【本件問い合わせ先】
社会文化科学研究科教授(経済)滕 鑑
TEL: 086-251-7534
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8118.html
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