岡山大学異分野融合先端研究コアの守屋央朗准教授と大学院自然科学研究科大学院生の金高令子さんらのグループは、細胞内での輸送プロセスには許容量(キャパシティ)があり、そのプロセスを通じて輸送されるタンパク質が過剰になると細胞増殖を阻害することを初めて体系的に示しました。
本研究成果は8月19日、科学雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
本研究成果により、がんなど染色体の増加を伴う疾患の病態の理解や新たな治療手段の開発、ならびに細胞内の各区画におけるタンパク質の人工的な大量産生に役に立つと期待されます。
図1.真核細胞の内部は細胞内小器官(オルガネラ)によって高度にコンパートメント化されている。本研究では、各オルガネラへの輸送プロセスの許容量が異なっていること(矢印の大きさで示した)、輸送プロセスへの過負荷が細胞増殖を阻害することを初めて体系的に明らかにした。
<詳しい研究内容について>
細胞内の輸送プロセスに対する過負荷が細胞増殖を阻害することを解明
<論文情報等>
論文名:Cellular growth defects triggered by an overload of protein localization processes掲載誌:Scientific ReportsDOI:10.1038/srep31774著者:Reiko Kintaka, Koji Makanae, and Hisao Moriya
発表論文はこちらからご確認いただけます。
<お問い合わせ>
岡山大学異分野融合先端研究コア
准教授 守屋 央朗
(電話番号)086-251-8712
(FAX番号)086-251-8717
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id412.html
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