2016年9月19日月曜日

【情報発信】酸化ストレスによる神経変性疾患の誘導~神経変性疾患の予防を求めて~

岡山大学大学院自然科学研究科(工)の佐藤あやの准教授と広島大学の共同研究グループは、一酸化窒素による酸化ストレスにより、神経変性疾患であるラフォラ病が誘導されることを明らかにしました。本研究成果は9月8日、米国、スイスのオンライン科学雑誌「Science Matters」のResearch Articleとして掲載されました。
 
ラフォラ病は、アルツハイマー病やパーキンソン病と同類の神経変性疾患です。これまで、ラフォラ病は遺伝子の変異によって引き起こされると考えられてきましたが、一部(10%程度)は、遺伝子に変異が見られず原因がわかっていませんでした。本研究成果は、酸化ストレスにより、神経変性疾患が引き起こされ得ることの新たな例であり、酸化ストレスを軽減することが神経変性疾患の予防に重要であることを示します。
 
 
<詳しい研究内容について>
酸化ストレスによる神経変性疾患の誘導~神経変性疾患の予防を求めて~

 <論文情報等>
論文名:S-nitrosylation of laforin inhibits its phosphatase activity and is implicated in Lafora disease
「ラフォリンのS-ニトロシル化は脱リン酸化酵素活性を阻害し、ラフォラ病を引き起こす」
掲載誌:Science Matters 著者: Rikako Toyota, Yasuko Honjo, Risa Imajo, Ayano Satoh
豊田理花子、本庶仁子、今城理佐、佐藤あやの


発表論文はこちらからご確認いただけます。

 <お問い合わせ>
岡山大学大学院自然科学研究科(工)
准教授 佐藤あやの
(電話番号)086-251-8163


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id413.html

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