- 人工知能(AI)を用いた早期胃がんの内視鏡深達度診断システムを開発しました。
- 早期胃がんの深達度診断は治療法を決定する上で重要ですが、個々の医師の経験に基づいて行われており、診断能は医師によりバラツキがあります。
- 本システムにより個々の内視鏡医の診断能に頼っている現況が大きく改善され、より確実な治療法の選択に寄与できると思われます。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の河原祥朗教授(実践地域内視鏡学)、大学院ヘルスシステム統合科学研究科の相田敏明講師、岡山大学病院消化器内科の濱田健太医師、株式会社両備システムズIoT、AI事業推進室の研究グループは人工知能(AI)を用いた早期胃がんの内視鏡診断システムを開発しました。これらの研究成果は5月31日に東京で開催される日本消化器内視鏡学会総会で発表予定です。
早期胃がんの治療法には、胃を温存できる内視鏡治療(ESD)と胃切除が必要な外科的治療があります。その選択には病変の正確な深達度診断が必要ですが、施行医が画像を見て経験に基づいて診断を行っているのが実情です。個々の医師によりその診断能にはバラツキがあり、本来の適応でない治療法が選択されることも稀ではありません。本システムを用いることで、その診断能の均一化、正診率の向上、確実な治療法の選択が期待されます。
◆研究者からのひとこと
医療分野においても人工知能の応用は非常にホットな話題であり、多くの研究機関において開発競争がなされています。世界でも有数の内視鏡治療症例数を誇る岡山大学病院のデータを使って開発した人工知能は、日本のみならず世界の内視鏡診断に変革をもたらすものと期待しています。 | 河原教授 |
<詳しい研究内容について>
人工知能(AI)を用いた早期胃がん内視鏡診断システムを開発
<お問い合わせ>
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
実践地域内視鏡学講座
教授 河原 祥朗
(電話番号)086-235-7219
(FAX)086-225-5991
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id629.html
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