岡山大学病院は5月14日、総合内科・総合診療科に「不明熱外来」を設置します。
「不明熱」とは原因不明のまま3週間以上続く発熱(通常38度以上)の状態を指し、近年、不明熱の患者さんの紹介受診が増加しています。「不明熱外来」は、原因不明の発熱を患っている患者さんをより広く受け入れる窓口となります。発熱の原因となる疾患を鑑別し、必要に応じて他の診療科とも連携して、専門性の高い発熱に関する診療を行うことを目指します。
<発表内容>
いわゆるインフルエンザ感染症のように病因が明確なものではなく、原因不明のまま発熱が続く病状が「不明熱」です。精密検査によって、感染症・リンパ腫などの悪性腫瘍・膠原病と診断されることが多かったのですが、最近では、薬剤による発熱や遺伝性疾患による不明熱など、病因が多様化しています。その診療は複雑となっているため、診療体制の整った環境で、体系的に診断・治療を行うことが重要です。大学病院で行える専門的な検査や他診療科との連携を活かし、総合内科・総合診療科が中心となって診断・治療にあたります。
原因不明の発熱に悩む患者さん、ならびにその担当医師からの紹介の受け皿となり、診療方針の決定からマネージメントまで総合的に行い、地域の医療機関とも連携して発熱患者さんの診療を円滑に行いたいと考えています。
※原則予約制となりますので、かかりつけ医からの紹介状を元に、岡山大学病院 患者支援センター内 初診予約係(086-235-7205(電話)、086-235-6761(FAX))を通じてご予約ください。
<プレスリリースはこちら>
岡山大学病院に「不明熱外来」を開設
<お問い合わせ>
岡山大学病院 総合内科・総合診療科
徳増一樹(助教)、萩谷英大(准教授)、大塚文男(教授)
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id620.html
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