岡山大学は、岡山大学を代表し本学の次世代研究を拓く強みとなる「重点研究分野」を選定しています。また重点分野の選定とともに、岡山大学の顔となる学術研究拠点、社会実装拠点に育てるため「次世代研究育成グループ」と「次世代研究拠点」を選定し、人的・資金的支援などを実施しています。
今回、次世代研究育成グループのひとつである「思考を学習させたAIを用いた高効率機械学習の医療応用」(研究代表者:大学院医歯薬学総合研究科助教 大原利章)では、昨年12月14日、都内で開催された「AIと高等教育研究会」において、AI時代の大学における人材育成の役割に関する講演会を行いました。
開催された研究会での基調講演には、大原利章助教の次世代研究育成グループのプロジェクトマネージャーを務める東京駐在の佐藤法仁副理事・URA(内閣府上席科学技術政策フェロー)が、「AI時代の大学〔人材育成〕の役割~各国の戦略と新たな価値創造・提供の視点から~」と題して登壇。AIがもたらす恩恵や、社会や各業界で実装されている具体的事例などについて紹介しました。
また、海外のAI戦略における人材戦略を紹介するとともに、昨年6月に決定されたわが国のAI戦略である「AI戦略2019~人・産業・地域・政府全てにAI~」についても説明。AI人材育成における大学の役割や数理・データサイエンス・AI教育認定制度のあり方などを紹介しました。講演後の質疑応答では、参加者らとともにAI人材育成における大学の存在価値や教える側のスキル(能力)課題、海外の好事例と課題などについて活発な議論が行われました。
大原利章助教が研究代表を務める次世代研究育成グループでは、専門医に学ぶAIを用いたシステム開発など、医療分野でのAI活用を精力的に進めていますが、当該分野で活躍する人材は、医療従事者やデータサイエンティストだけではなく、医療サービスをビジネスにする人、医療ビッグデータを適切に管理・運営する人など、さまざまな分野で幅広い人材が深く関与しています。そのため「AI人材育成」については、今回の講演会で紹介したAI時代の大学〔人材育成〕の役割として極めて重要な点となります。当次世代研究育成グループでは、医療分野でのAIの研究開発だけではなく、人材育成のあり方などについても議論を深め、次世代を拓くAI人材育成に関与していきます。
【本件問い合わせ先】
次世代研究育成グループ「思考を学習させたAIを用いた高効率機械学習の医療応用」研究代表者
大学院医歯薬学総合研究科(医学系)助教
大原利章
TEL:086-235-7143
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