2020年1月19日日曜日

【情報発信」岡山大学中性子医療研究センター(NTRC)の第3回シンポジウムを開催

岡山大学中性子医療研究センターは2019年12月10日、本学Junko Fukutake Hallで、3回目となる中性子医療研究センターシンポジウムを開催しました。センター発足から3年目となる今回は、「3年目を迎えた中性子医療研究センターの現在と描く未来像」と題し、研究の現状とその進捗状況について発表が行われました。
 開催にあたり、那須保友センター長と、文部科学省研究振興局の吉田光成研究振興戦略官があいさつ。センターの2つのミッションと1つのプロジェクトに関して研究発表がありました。


BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に関する国際基準の策定支援(ミッション1)について、同センター国際連携部門が「世界と地域へ最新のがん治療を発信」と題し、国際原子力機関(IAEA)との交流や人的派遣の実績、鏡野町との連携について発表しました。

加速器型中性子発生装置の開発支援(プロジェクト)では、名古屋大学の研究者が「Liターゲットを用いた加速器中性子源開発と非臨床試験への適用」の演題で、装置開発の現状と展望を発表。一昨年末に初めて中性子線の発生が確認され、本年度末の設計定格出力実現を目指している状況を紹介しました。

新規ホウ素薬剤の研究開発(ミッション2)では、「新規ホウ素薬剤OKD-001などの研究開発状況」との講演名の下、薬剤開発・動態解析部門および岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の研究者が、新たなホウ素薬剤OKD-001について、それぞれの視点から同薬剤の研究進捗について発表しました。OKD-001が新たなホウ素薬剤として、先行する薬剤(BPA)との補完性も予測されており、「Precision Medicine BNCT」を具現化するホウ素薬剤としても期待されていることを紹介しました。

金澤右岡山大学病院長(中性子医療研究センター副センター長)が閉会のあいさつを行った後、参加者による記念撮影を行い、盛会のうちに閉会となりました。閉会後には情報交換会も開催され、活発な交流が行われました。


【本件問い合わせ先】
岡山大学中性子医療研究センター
TEL:086-235-7785
http://www.ntrc.okayama-u.ac.jp/




https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9014.html

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