2018年7月17日火曜日

【情報発信】SDGs転換:アカデミアとSTI for SDGs 佐藤法仁URA・副理事がシンポジウム「SDGsを実現するためのイノベーション・エコシステム」に登壇

2015年に国連総会で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals ; SDGs)」は、経済・社会・環境の持続可能性を統合的に扱う国際目標であり、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットからなります。岡山大学では、槇野博史学長のもと、全学を挙げてSDGsに取り組んでおり、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」を受賞するなど、アカデミアにおいてSDGsを先導する大学として多方面で活躍しています。

今回、研究・イノベーション学会が主催する第33回シンポジウム「SDGsを実現するためのイノベーション・エコシステム」(共催:早稲田大学 後援:公益社団法人日本工学アカデミー)が2018年7月11日、早稲田大学大隈記念講堂(東京都新宿区)で開催され、岡山大学東京オフィス駐在で本学SDGs推進企画会議委員である佐藤法仁URA・副理事(企画・評価・総務担当)[内閣府科学技術政策フェロー]がアカデミアを代表して基調講演とパネルディスカッションのパネラーとして登壇しました。

基調講演には、佐藤URA・副理事以外として、産業界からは日本工学アカデミー・SDGsプロジェクトリーダーで株式会社日立製作所理事・技師長を務める武田晴夫氏が「SDGs における科学技術イノベーションの役割」と題して、起業家からは米国ハルシオン財団創設者兼議長で京都大学総長学事補佐兼経営管理大学院特命教授などを務める久能裕子氏が「海外起業家の視点からみたSDGsを実現するためのソーシャル・イノベーション・エコシステム(仮)」と題して、自治体からは茨城県つくば市の政策イノベーション部部長を務める神部匡毅氏が「地方自治体におけるSDGs」と題して、それぞれの立場から登壇しました。

佐藤URA・副理事は「SDGs転換:アカデミアとSTI for SDGs」と題して講演。SDGsをパラダイムシフトと捉えつつ、自らあるいは自組織の課題や取組をSDGsに当てはめる思考と実践などを「SDGs転換」と定義。このSDGs転換をもとに改革や社会の新たな価値づくりなどに結び付ける取り組みをアカデミアがどのように引き起こすのかについて、岡山大学の取組事例などをもとに紹介。
また、科学技術イノベーション(STI)をSDGsの取り組み・達成に貢献させる方法として、掛け声を出すのは容易だが、それを実践することに頭を抱えることが多いことから、そのヒントとしてSDGs転換のもとに、バックキャストから個人・社会のベネフィットをSTIに照らし合わせることやプロジェクト/プログラムマネジメント手法の導入、SDGs実践の場の切り出し(出島方式の導入)、外部人材の積極的な登用などの具体例について述べました。
さらにシード、アーリーなどのSTIの種から社会実装、世界展開に至る「STI for SDGsのステージにおける課題」についても紹介。イノベーション・エコシステムを構築する共創の場としてのSTI for SDGsプラットフォームの重要性について提案しました。
 
各基調講演後には、国際連合工業開発機関東京投資・技術移転促進事務所所長で研究・イノベーション学会副会長を務める安永裕幸氏のモデレートのもと「SDGs実現のためにイノベーターはどう行動するか?」と題して、登壇者と参加者らと討議が行われました。

産学官それぞれの視点と共に若い人達にとってのSDGsとの関わり方やSDGs実現のための産学官連携の進め方、さらには地方創生との関わりなど、幅広い分野についてのSDGsとイノベーション・エコシステムの議論について、参加した200名近い参加者と共に深めました。

岡山大学では引き続き全学を挙げてSDGsを推進し、多様なステークホルダーとさらなる連携を深めていきます。さらにこれまで培ってきた岡山大学ならびに岡山の地での特色ある取り組みを継続し、SDGsの達成を牽引するアカデミアの旗手として強力かつ、着実に推進していきます。


※STI
Science(科学)、Technology(技術)、Innovation(イノベーション)の頭文字を取ったもの。「科学技術イノベーション」を意味します。


※STI for SDGs
SDGsの取り組み・達成に向けてのSTI(科学技術イノベーション)を意味します。



【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)室  [岡山大学東京オフィス]
TEL:03-6225-2905




SDGs転換」を基にアカデミアにおけるSTI for SDGsの取組などについて講演する佐藤法仁URA・副理事

パネルディスカッション「SDGs実現のためにイノベーターはどう行動するか?」に参加する登壇者ら



シンポジウムが開催された早稲田大学大隈記念講堂(新宿区)


岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、岡山大学は政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」を受賞しています。


http://ura.okayama-u.ac.jp/topics/archives/topics4/

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