2018年11月19日月曜日

【情報発信】槇野学長らがウェイン州立大学創立150周年記念行事に参加 研究大学同士の連携強化の促進へ

岡山大学の協定校であり、これまでにさまざまな連携を密にしてきたアメリカ、ミシガン州デトロイト市にあるウェイン州立大学(Wayne State University)の創立150周年記念行事に、槇野博史学長と大学院ヘルスシステム統合科学研究科の妹尾昌治研究科長・教授が招聘を受け、参加しました。

記念行事は10月24〜26日の3日間開催。初日は、ウェイン州立大学の国際担当准副学長兼上級学長特別補佐を務めるアーマド・エゼディン(Ahmad Ezzeddine)博士夫妻による歓迎レセプションが開催され、本学と同様に協定校となっているリーガ工科大学(ラトビア)、リーガビジネススクール(ラトビア)、復旦大学(中国)、浙江工業大学(中国)、プキョン大学(韓国)、淡江大学(台湾)の学長や副学長らが参加し、それぞれの大学の教育・研究・社会貢献の活動などについての意見交換を実施しました。協定校同士のネットワークの深化が図られました。

翌25日には、ニューヨーク・コロンビア大学のリー C. ボリンジャー(Lee C. Bollinger)学長(前ミシガン大学長、前ワシントンポスト、現グラハムホールディングカンパニー・ディレクター)により、「アカデミアにおける言論の自由と責任(Free and Responsible Speech in the Academy )」と題して、アメリカの世相を反映した講演などが開催されました。
さらにはウェイン州立大学のプロボスト兼学術担当上級副学長であるキース・ホイットフィールド(Keith Whitfield)博士や部局長らとの意見交換も行われ、大学運営などさまざまな分野に関する議論が行われました。

最終日は、ロイ・マサオ・ウィルソン(Roy Masao Wilson)学長の取り計らいで同大学のエゼディン准副学長と槇野学長、妹尾研究科長・教授でモーニングミーティングが行われ、両大学の今後のより良い発展につながる関係についての意見交換が行われ、今後も広範に協力を強化していくことで合意しました。

その後、槇野学長らはウェイン州立大学に併設されているカルマノスがん研究所(Karmanos Cancer Institute)を訪問。同研究所のラリー・マザリー(Larry Matherly)がん生物学プログラム・ディレクターとマノハ・ラットナム(Manoha Ratnam)教授(分子腫瘍学)らと対談しました。これまでの岡山大学との協力関係について意見を交換し、協定の充実と期間の延長を行うことで合意しました。

さらに、ウェイン州立大学の産学連携拠点のひとつであるインテグレーティブ・バイオサイエンス・センター(Integrative Biosciences Center ; IBio)へ移動し、同センターの研究担当副学長を務めるステファン・ラニア(Stephen Lanier)博士らの案内により、本学がIBioに設置しているラボ「OU-SCEED」を含め、センター全体を視察した後、意見交換を行いました。意見交換では、本学との共同研究を含めて同センターでの研究の全体像についての紹介が行われ、今後も研究連携強化に努めていくことで合意しました。

次に槇野学長らは、最近設置されたマイク・イリッチ・ビジネススクール(Mike Ilitch School of Business)の建物を視察。最新鋭の大講義室や施設全体の案内とビジネススクール運営の概要などについて説明を受けました。

同日夕刻からは、同窓会(Alumni)を中心とした祝賀会のほか地域関係者も含め約1,000人規模の盛大な歓迎レセプションが開催され、幅広い交流が行われました。


今回の槇野学長らの訪問では、両大学の学長同士の会談や重要な責任者との意見交換を持つことで、ウェイン州立大学の現状と将来の可能性を把握し、現在の親交を温めることができました。今後、同大学とさらなる関係を構築し、教育・研究・社会貢献の国際化の強化促進を加速させていきます。



※OU-SCEED
Okayama University Research Laboratory of Stem Cell Engineering in Detroit.
参考:
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press28/press-161220-1.pdf


〇参考:ウェイン州立大学の概要
アメリカ、ミシガン州立の研究大学であり、全米55位にランクされています。本学のほぼ2倍の規模(学部生および大学院生の総数約 26,000人)であり、日本人向けプログラムである集中英語コースが用意されているなど、海外からの学生も多い大学です。キャンパス内には、デトロイト歴史博物館やデトロイト美術館を擁し、新旧の建物が混在する中、ニューヨークの世界貿易センタービルなどで知られる著名な建築家ミノル・ヤマサキ(Minoru Yamasaki)の設計による建築物が複数存在します。


岡山大学と比べて予算の規模は大きいものの、ミシガン州政府からの支援は約30%であり、財政的な自立性が高い大学です。また外部資金の獲得でも2012年度で、アメリカ国立衛生研究所(NIH)などから約300億円の競争的研究資金を獲得しています。また、国立がん研究所の位置付けを担うカルマノスがん研究所が、大学に設置されており、研究大学としてのポテンシャルが高い大学です。

岡山大学とウェイン州立大学は、2014年2月に大学間協定を締結しており、前述の岡山大学・ウェイン州立大学共同研究室「OU-SCEED」の設置や研究セッションの開催インターンシッププログラムとして学生の受入など、活発な交流を実施しています。


【本件問い合わせ先】
大学院ヘルスシステム統合科学研究科 研究科長・教授 妹尾昌治
TEL:086-251-8216




http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8076.html

0 件のコメント:

コメントを投稿