2018年10月3日水曜日

【情報発信】教育ビッグデータを活用したeラーニングで、児童の意欲を劇的かつ確実に向上させられることを世界で初めて実証 -意欲低位層を軒並み平均レベルに上げられる-

◆発表のポイント
  • ビッグデータとeラーニングを利用した新技術により、どんなに学力の低い子どもにも「やればできるようになる」ことを実感させられるグラフを“個別”に描き出し、定期的にフィードバックできるようになりました。
  • フィードバック情報を教師と保護者が活用することで、特に意欲の低かった児童の学習意欲が半年で劇的に向上しました。
  • 同様のeラーニングを行えば、同様の成果が必ず期待できます。岡山大学と高森町は、学力・意欲に関して問題意識の高い自治体に対して、同様の支援を広げていきます。
 
漢字や英単語のような多くの学習内容を網羅し、年間を通じ、完全に習得するまでをサポートする方法はこれまでありませんでした。それに対して、岡山大学大学院教育学研究科寺澤孝文教授は、年単位でなされる何十万という学習やテストの詳細なスケジュールを緩やかに制御し、高精度の膨大な学習データ(高精度教育ビッグデータ)を収集する技術を確立しました。それを解析することで、ほぼ全ての子ども一人ひとりに対して、学習するほど成績が上がっていくグラフをフィードバックできるようになりました(図1)。
 
長野県高森町(壬生照玄町長)は、平成28年度にこのeラーニングシステムを初めて社会実装しました。フィードバック情報を教師と保護者が指導に生かすことにより、主体的学習意欲が著しく低かった子どもたち(小5)の意欲が、半年間で着実に、また劇的に向上することが世界で初めて実証されました(図2)。
 
その他、「2秒に満たない学習で語彙力は確実に伸びていく」「同じ英単語は1日に5回を超えて反復しても実力には効果を持たない」など、新たな事実が見つかっています。
 

◆研究者からのひとこと
9月25日~27日に仙台市国際センターで開催される、日本心理学会第82回大会で一連の成果が発表されます。英単語がなかなか覚えられない原因は、思いもよらなかったことが原因です。上記eラーニングを導入する自治体さんを募集します!
寺澤教授


<詳しい研究内容について>
教育ビッグデータを活用したeラーニングで、児童の意欲を劇的かつ確実に向上させられることを世界で初めて実証  -意欲低位層を軒並み平均レベルに上げられる-


<研究内容についてのお問い合わせ>
岡山大学大学院教育学研究科
教授  寺澤 孝文
TEL:086-251-7714(寺澤研究室)



http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id565.html



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