2018年10月30日火曜日

【情報発信】若手研究者が飛躍できる世界で“キラリと光る”研究大学へ 次世代を拓く「重点研究分野」と「次世代研究(育成・拠点)グループ」を決定

岡山大学は10月17日、岡山大学を代表し、本学の次世代研究を拓く強みとなる「重点研究分野」を選定しました。

2013年8月に文部科学省は、わが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために「研究大学」となる大学・研究機関を選び支援する「研究大学強化促進事業」開始し、本学も国内19大学のひとつとして選定されています。

岡山大学には、光合成研究、植物ストレス研究、地球科学研究、バイオバンクなど世界的、全国的な成果を発信している拠点が既にありますが、よりインパクトのある学術研究、社会実装拠点を持続的に次世代につないでいく必要もあります。また、限られたヒト・モノ・カネなどの資源を効果的、重点的に配置することも必要となっています。

このような中で、本学はいままでの「全方位的」「総花的」な研究推進から、岡山大学を代表し、次世代研究を拓く強みとなる3つの大領域、15の中領域で分類した「重点研究分野」を10月17日の教育研究評議会において選定しました。


また、重点研究分野の選定とともに、これらを岡山大学の顔となる学術研究拠点、社会実装拠点に育てるため、17の「次世代研究育成グループ」、5つの「次世代研究拠点」を選定しました。

選定された各グループでは40代などの若手研究者らが代表研究者になっており、若手の段階から次世代を拓く研究ビジョンやマネジメントスキルを磨き、本学ならびに世界を牽引していく拠点を目指します。



◎重点研究分野
岡山大学を代表し、本学の強みとなりうる研究分野を「重点研究分野」として選定しました(別紙1)。


この「重点研究分野」には、拠点を目指す上で研究の厚み(研究代表者となりえる人材の数)と質(研究成果)が求められます。このため、部局やURA などから提案された研究分野を構成する研究者の成果(論文の数と質、外部資金獲得実績)を分析するとともに、提案されている内容が研究テーマに近いものである場合には、類似の研究内容を統合する大括りの研究分野を設定し、40の研究分野に整理しました(別紙1 の「小領域」に該当)。


なお、これらの分野については、岡山大学としての情報発信の観点から、更に中領域として15 のカテゴリーと出口戦略による大領域として3つのカテゴリーを設けることとしました。


◎次世代研究育成グループと次世代研究拠点
今回、17の次世代研究育成グループと5つの次世代研究拠点を選定しました(別紙2)。


選定された各グループでは40代などの若手研究者らが代表研究者になっています。若手の段階から次世代を拓く研究ビジョンやマネジメントスキルを磨き、本学ならびに世界を牽引していくグループを形成していきます。


なお、選定されたグループには活動資金が配分され、グループ形成や研究拠点形成などの強化促進に使用されます。また、研究支援部門(研究推進産学官連携機構、URA室等)から各グループに担当者が付き、重点的な支援を実施します。特に若手研究者に対してはメンター的な面も含めつつ、協働でグループ形成を進めていきます。


○次世代研究育成グループ
岡山大学の次世代研究拠点につながるグループを担うため、学内外での連携を強化促進し、研究チームを構成して外部資金の獲得(例:科研費基盤A以上の事業等)や共同研究の拡大などができるようなネットワーク形成を図ります。
 

・酵母を用いた革新的タンパク質大量生産技術の確立(研究代表者:守屋央朗准教授
・資源植物科学を加速するオオムギ遺伝子改変拠点の構築(研究代表者:
久野裕准教授
・こどもの健康を守るための大規模出生前コホート立ち上げ可能性の検証(研究代表者:
頼藤貴志准教授
・次世代二次電池の材料開発および高度解析拠点(研究代表者:
後藤和馬准教授
・ナノ・バイオ融合によるエネルギー集積・高度利用研究拠点形成(研究代表者:
高口豊准教授
・超伝導技術に基づく宇宙・素粒子物理実験から迫る宇宙の始まりの謎の解明(研究代表者:
石野宏和教授
・新産業地域学創出拠点(研究代表者:
北川博史教授
・岡大発世界初の体内吸収生接着粘着材料「リン酸化プルラン」の医用展開(研究代表者:
松川昭博教授
・表現論と圏論・可換環論・不変式論との関わり(研究代表者:
石川雅雄教授
・口腔バイオフィルム感染制御を目指した革新的新規低分子化合物の創製(研究代表者:
萬代大樹助教
・難防除土壌病害の克服にむけたバイオコントロール法の開発 -テイロシンを介した高活性拮抗細菌選抜育種法の確立と利用-(研究代表者:能年義輝准教授
・高効率・高機能次世代モビリティシステムの開発研究(研究代表者:神田岳文教授
・地球環境変動下での作物の安定生産に関する遺伝育種学,栽培生理学研究の展開(研究代表者:
加藤鎌司教授
・新たな毒性評価のための臓器機能評価法の開発(研究代表者:
喜多村真治講師
・サイバーフィジカルシステム(CPS)によるスマート観光都市(岡山)の実現(研究代表者:
太田学教授
・保健関連SDGsの達成に向けたビッグデータ・オープンデータの活用法の開発(研究代表者:
小山敏広助教
・瀬戸内地域研究(研究代表者:
遊佐徹教授


○次世代研究拠点(5拠点)
岡山大学の次世代の学術研究、社会実装拠点として強みあるグループを形成し、大型外部資金(例:科研費基盤SやERATOの事業等)の獲得を目指し、当該分野の中核的な研究者との連携、海外研究機関との連携などを実施します。


・IoT基盤の信頼を支えるフィジカルセキュリティシステムの構築(研究代表者:野上保之教授
・「パトス脳~社会的情動の統合研究~」研究拠点の創出(研究代表者:
坂本浩隆准教授
・口腔器官の再構築から器官の発生・再生の統一原理の解明(研究代表者:
大野充昭助教
・超高速電子線プローブによる広帯域光励起下の動的構造解析と新機能・新物質の探索(研究代表者:
林靖彦教授
・世界を先導するリプロダクションコアの形成(
生殖補助医療技術教育研究(ART)センター)(研究代表者:舟橋弘晃教授
 



別紙1, 2:「重点研究分野」、「次世代研究育成グループ,次世代研究拠点」
 

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【本件問い合わせ先】
岡山大学リサーチアドミニストレーター(URA)室
TEL:086-251-8930


http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8015.html

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