岡山大学病院は2月23日、山形県内の病院で脳死と判定された6歳未満の女児から提供された肺を10歳未満の女児に移植する脳死肺移植手術を行い、成功したと発表しました。
移植を受けた女児は出生時から呼吸不全があり、生後8カ月目で特発性間質性肺炎と診断され、2019年1月に臓器移植ネットワークに登録して移植の機会を待っていました。手術は臓器移植医療センター・大藤剛宏教授の執刀で23日午後3時42分から始まり、約7時間後の午後11時ごろに無事終了しました。順調なら約3カ月で退院できる見通しで、両親は「ドナーのご家族のことを考えると言葉がありません。ドナーのお子さんと合わせて2人分、一生懸命生きていってほしい」と話しました。
手術後に会見した大藤教授は、「日本では臓器提供が少ない中、移植を望む子どもたちにも生きる希望を与えられるよう、今後も努力していきたい」とコメント。岡山大学病院での脳死肺移植は、2002年1月に1例目を実施して以来、今回で100例目、生体と合わせると190例目となります。
【本件問い合わせ先】
岡山大学病院 企画・広報課
TEL:086-235-6749
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id8358.html
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