- テラヘルツ波を用いて、1ミリリットル中に含まれるわずか10個の乳がん細胞を高感度に検出することに成功。
- 岡山大学が独自に開発した「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」を活用することで実現しました。
- がんの早期診断や治療薬の開発への貢献が期待されます。
岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科の紀和利彦准教授らと、ケベック先端科学技術大学院大学(INRS、カナダ)の尾崎恒之教授、カールトン大学(カナダ)のM. C. DeRosa教授、W.G. Willmore教授の共同研究グループは、テラヘルツ波(1テラヘルツ=1兆ヘルツの電磁波)を用いて、1ミリリットル中に含まれるわずか10個の乳がん細胞を高感度に検出することに成功しました。
カナダのグループが開発したアプタマー(注3、特定の細胞を認識し、結合する物質)と岡山大学の開発した「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」の融合により、初めて研究が成功しました。
カナダのグループが開発したアプタマー(注3、特定の細胞を認識し、結合する物質)と岡山大学の開発した「テラヘルツ波ケミカル顕微鏡」の融合により、初めて研究が成功しました。
この成果により、がん早期診断に必要な新規がんマーカーの開発、新薬の開発に大きく貢献することが期待できます。
本研究成果は2月15日、欧州の科学雑誌「Sensors and Actuators B」のオンライン版に掲載されました。
この成果を機に、テラヘルツ波のさらなる医用応用の拡大を目指すとともに、岡山大学独自の技術のビジネス化・グローバル展開を目指します。 | 紀和准教授 |
■論文情報
論 文 名:High-sensitivity detection of metastatic breast cancer cells via Terahertz chemical microscopy using aptamers
掲 載 紙:Sensors & Actuators: B. Chemical Volume 287, Pages 595-601, 2019
著 者:E. M.Hassan, A. Mohamed, M. C.DeRos, W. G.Willmore, Y, Hanaoka, T. Kiwa, T. Ozaki
U R L:https://doi.org/10.1016/j.snb.2019.02.019
<詳しい研究内容はこちら>
テラヘルツ波ケミカル顕微鏡を用いた乳がん細胞の高感度検出に成功
<お問い合わせ>
岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科
准教授 紀和 利彦
(電話番号)086-251-8130
(FAX)086-251-8130
http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id605.html
0 件のコメント:
コメントを投稿