2015年3月7日土曜日

【情報発信】第17回フューチャーセッション 「(医療経営を中心とした)ヘルスケア産業動向と今後の展望」 開催

岡山大学リサーチ・アドミニストレーター(URA)執務室は3月4日、「第17回フューチャーセッション」を岡大インキュベータ会議室(岡山市北区)で開催しました。


今回、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)企業金融第6部ヘルスケア室の青山竜文室長が、「(医療経営を中心とした)ヘルスケア産業動向と今後の展望」と題して話題提供。我が国のヘルスケア産業の推移について紹介に始まり、最新のトピックとして「地域ヘルスケア成長ファンドの組成」や「シリコンバレーの先端医療機器ファンドへの出資」などのヘルスケア産業育成の情報を紹介。また、事業展開の課題として挙げられる、「技術導入」、「小規模多量化」、「(オペレーションなどを)変えることのへの対応」について、如何に解決に導くかについて話題提供を行いました。


セッション・モデレーターを務めた佐藤法仁岡山大学学長特命(研究担当)・リサーチアドミニストレーター(URA)からは、「大学の医療系研究シーズを手当たり次第にヘルスケア産業に持って行くのではなく、産業構造をよく理解して、その産業の将来性をも加味した際に、どの研究シーズがベストマッチするのかを熟慮する必要があると思う」と総括。参加した職員、企業、自治体、金融機関などの関係者らとともに、大学の研究シーズの社会実装化のあり方やヘルスケア産業の活性化、国際化などについて熱心な対話を行いました。


岡山大学は、平成25年8月に文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)の一つであり、「リサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学」としての高い研究力を有しています。また、岡山大学病院は平成25年4月に厚生労働省が全国の医療機関から選定した中国・四国地区唯一の「臨床研究中核病院」として、同地区の基幹病院とのネットワークを利活用した大規模な臨床研究や治験、基礎研究から臨床応用にいたる橋渡し研究を精力的に実施しています。これら本学の強みのひとつである医療系研究力のさらなる強化促進を行うために、今回のセッションで得られた知見や人的ネットワークを最大限に利活用して行く予定です。


本セッションは、岡山大学が採択を受けている独立行政法人科学技術振興機構「我が国の未来を拓く地域の実現に関する調査研究」事業の関連イベントとして実施されました。

 <参考資料>
シリコンバレーにみる医療機器開発エコシステムと日本への示唆(DBJ):
http://www.dbj.jp/pdf/investigate/mo_report/0000013662_file2.pdf
医療周辺産業研究会報告書(DBJ):http://www.dbj.jp/pdf/investigate/etc/pdf/book1311_02.pdf



対話材料を提供する青山竜文室長



セッション・モデレーターを務める佐藤法仁学長特命(研究担当)・URA


熱心に聴講する参加者ら



国立大学法人岡山大学http://www.okayama-u.ac.jp/index.html